近年はベトナムもアジア旅行の旅先として定着しつつあり、学生といった若い年齢層の旅行者も見かけるようになりました。私立高校の修学旅行、大学生、短大、専門学生の卒業旅行先としても、すっかりと認知されてきたようです。
そこで、今回は学生が行くベトナム旅行の際の、基本となる注意点、それと知って得するポイントなどをご紹介したいと思います。
学生旅行者の盗難&置き引き被害が増加中
一般人の銃の携行が禁止され、また、テロやデモ、反政治勢力の心配もほとんどないベトナムは、学生旅行の旅先として人気が出てきています。しかし、他のアジアでも同様に、ひったくりや置き引き、スリといった盗難は多発しています。日本人観光客が多くなってきているにつれて、窃盗犯も日本人をターゲットにしやすくなるので、対策、注意が必要です。
観光エリア内の具体的なスポットでいえば、フードコート、市場、ウィークエンドマーケット、繁華街、旧市街など。ホーチミンでいえばブイビエン通りなどの人込みが多いところ、ベンタイン市場やビンタイ市場なども危険。ハノイであれば旧市街、ホアンキエム湖周辺といった観光の中心地。ダナンでは世界遺産のホイアンがそれぞれ危険度が高いといえます。貴重品や現金はホテルに預けておき、さらにポシェットやメッセンジャーバッグのような身体に密着させるバッグを見につけるといいでしょう。
ベトナムのホテルは世界でも安い!
学生には嬉しい情報として、「ベトナムのホテルは世界的に見ても安い!」ということが挙げられます。棒サーチ会社の調べでは、ベトナムのホテル料金は世界第2位の安さとのこと。それも頷けるほど、ベトナムではハノイやホーチミンといった都心部でも安く宿泊することができます。それを活かして、学生であっても4つ星、5つ星といった高級ホテルも十分予算内で宿泊することができるでしょうし、4人~6人程度の団体で行くならば、ヴィラを一棟丸ごと貸し切ることもおすすめしたいです。
頻繁に海外旅行に行かれている方は、「東南アジアの2つ星、3つ星は汚くて泊まれない」というイメージを持っているかもしれません。しかし、ホーチミンやハノイと言った都心部のホテルであれば、3つ星程度であれば十分清潔です。過度な期待はできませんが、朝食ビュッフェやホテルスパ、徒歩圏内にコンビニやレストランといった、滞在に困ることのない環境を用意してくれます。予算を抑えたい方は、ランクを落とすのもいいでしょう。
ツアーと個人行動は明確に分ける
ベトナム旅行ではスパやグルメ、ショッピングが主な楽しみ方となるため、個人行動のスケジュールが重要視されます。ただし、アウトドア観光を楽しみにしている学生であれば、逆にツアーに重点を置くのもいいでしょう。そもそも南部メコンデルタや北部のハロン湾といったベトナムで人気の観光地は、すべて郊外エリアにあり、これらは個人で行くことはできません。大自然を満喫したい、山岳地帯に足を運びたい、ちった目的があるならば、滞在のほとんどをツアーに参加して消化することとなります。
ツアーの多くは半日、および1日ツアーになりますが、1日ツアーの場合は、体力のある学生でもかなりハードなスケジュールとなることが多いです。加えてハイシーズンは30度を超す炎天下が続きますので、2日連続でのツアー参加はあまりおすすめできません。例えば、1日目は1日メコンツアーに参加し、2日目は朝から夕方までは個人行動で、夜からナイトツアーに出かけるといったバランスのとれた旅程を組むといいでしょう。
ベトナムでは飲酒は18歳以上
もしかすると、学生旅行者の中では現地でちょっとはめを外してお酒を飲むのも楽しみにしている人もいるかもしれませんね。日本では二十歳未満は法律で飲酒は禁止されていますので、高校生や大学1年生は飲むことができません。しかし、ベトナムの法律では18歳以上で飲酒ができるので、高校の卒業旅行でもお酒を楽しむことができます。ただし、外で飲む場合はお酒に乗じて違法賭博やドラッグの勧誘なども受けやすくもあります。無用なトラブルを避けたいので、飲酒はレストランやホテルの客室内で楽しむことをおすすめします。
次の学生旅行はベトナムに行こう!
旅費も安くすみ、ツアーも充実、治安もよく、楽しみ方もさまざまなベトナム。学生のベトナム旅行では、充実した時間を約束してくれるはずです。次の学生旅行は、是非ベトナムに決めてみてください。