年間35万人以上の日本人旅行者を持つベトナム南部のホーチミン。ベトナムには遠出する際の移動手段が十分確保されていないので、個人旅行の方でもベテランの旅行者でも、多くがオプショナルツアーに参加することでしょう。
そこで、今回はホーチミン旅行者に参加してほしい10のオプショナルツアーをご紹介したいと思います。ここで紹介しているツアーは、どの旅行会社でも扱っている商品です。
1、まずはホーチミンを知る。「市内観光」
ホーチミン市内の主要名所を巡る市内観光。王道ルートは統一会堂→聖母マリア教会→中央郵便局→戦争証跡博物館→ベンタイン市場です。午前もしくは午後の半日を使って回ることになります。ツアー所要時間はおよそ4時間ていどなので、それほど疲労もたまりません。午後参加の方は、ツアーが終わり次第そのままホーチミンの夜散策に出かけることもできるでしょう。
このルートは個人でも十分行ける範囲内ですが、ガイドの説明がないと、ただ見て終わりにとどまってしまいます。特に統一会堂は歴史背景を知らないと楽しむことはできません。ツアーであれば、日本語の話せるガイドが詳しく説明してくれるので、興味も沸くことでしょう。
2、定番南国ツアー「ジャングルクルーズ」
ホーチミン旅行者のほとんどが参加するとまで言われているメコンデルタツアー人気NO1の「ジャングルツアー」。手漕ぎボートでメコン川の支流を下り、ちょっとしたアドベンチャー気分を楽しむことができます。ツアーではそれ以外にもココナッツキャンディー工場やローヤルゼリー工場、果樹園なども回ってくれます。
上記ツアーのほとんどは、他の郊外エリアも合わせたセットツアーとなっています。例えば午前中はクチトンネルもしくはカオダイ教総本山、午後にメコンツアーといった具合です。朝から夕方まで1日使いますが、郊外エリアは個人では行くのが至難なので、このツアーを利用して網羅しておくのがおすすめです。
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3、異国情緒感じるNo1!水上市場(水上マーケット)
メコンデルタの支流で毎日早朝に開催される水上市場。日本には見られない文化なので、東南アジア旅行らしいツアーといえば一番かもしれません。メコンデルタ地方にはいくつも水上市場のスポットがありますが、ツアーで行くのはカイベー。
大小数十の卸売り船が行き交い、商品を売買しています。ただし、ホーチミンからカイベーまでは約3時間ほどかかり、到着するのは昼前となるためピークは過ぎているのが残念。日によっては船の数も少ない場合があります。
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4、夜のメコン川もロマンチック! 「蛍鑑賞」
なかなか夜に遠出は億劫という人もいるでしょう。しかし、夜のメコン川は一見の価値があります。食事をしながら日が暮れるのを待ち、その間は夕暮れのメコン川を眺めることができます。そして夜になると蛍のスポットまでボートで移動。水面に生える木々の葉には無数の光がちかちかと。とても幻想的な光景です。
ツアーでは夜発はなく、基本は午後の13時か14時くらいに出発し、ジャングルクルーズなど定番のメコンツアーを体験したのち、ボートで蛍のいるスポットまで移動します。ホーチミンに帰ってくるのは20時以降となるので、参加しづらいという意見もありますが、心から癒されるおすすめツアーとなります。筆者おすすめです。
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5、意外性No1! 「料理教室」
「いままでのホーチミン旅行で一番楽しい時間だった」、「メコンツアーよりも楽しかった」、と意外と人気なツアーが料理教室。4品から6品のベトナム料理をみんなで作っていきます。また、料理に使う食材をローカル市場で調達するところから始めますので、ベトナム人の一般家庭の生活風景もみることができます。
基本は午前中開催となり、昼食をみんなで食べます。また、料理教室はホーチミンの中心なので、ツアー終了後にそのまま市内観光をすることができます。一人や二人より、大人数での参加がおすすめです。みんなでわいわいしながら料理を作るのは、いつだって楽しいですね。
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6、全長250km。ゲリラ戦の激戦区「クチトンネル」
ホーチミンの隣町のクチ県は、ベトナム戦争時は激しいゲリラ戦が展開された場所として知られていて、その際に使われた巨大地下トンネルは全長250kmと言われています。現在ではちょっとしたテーマパークと化しており、毎日旅行者で絶えません。当時ベトコンが使っていた穴や重火器、ブービートラップなどを見学できるほか、ライフルの射撃体験も可能です。
ツアーでは単独の半日ツアーと、カオダイ教総本山、もしくはメコンツアーに行く1日ツアーが催行しています。クチトンネルとメコンツアーは正直かなり疲れますので、おすすめはカオダイ教総本山。距離もそれほど離れていません。また、クチトンネルとメコンツアーに参加される方は、なるべく動きやすい服装と靴で臨みましょう。
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7、ちょっと不気味な? 「カオダイ教総本山」
ホーチミンから約2時間バスで走ったところにあるタイニン省。ここに暮らす人口の8割は新興宗教のカオダイ教信者と言われています。現在ではタイニン省だけではなく、メコンデルタ地方、ホーチミンにまで教徒は広く分布しています。ベトナム人の親戚の誰かはカオダイ教とも言われているほど、大きな勢力を築いています。かつては唯一軍隊を持つ宗教としても知られていました。
その宗教の総本山を見ても面白くないと思うかもしれませんが、信仰宗教というのは非常に興味深いものです。カオダイ教は仏教、キリスト教、イスラム教といった宗教出身の教徒が作っているので、説く教えもそれらに倣ったもの。そしてシンボルである一つ目は少し不気味。ツアーでは礼拝の様子も見学可能で、子供たちが歌う合唱を間近で聴くことができます。
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8、エコ・ツーリズム「カンザー」
まだまだ未解明部分が多いマングローブは、湿地帯に生える植物で水と大地双方に根を張ることができる種の総称です。ホーチミン郊外のカンザーは、マングローブの森が生い茂る世界でも希少なエリア。ベトナム戦争中には枯葉剤や爆撃によって全体の3分の1が枯れてしまったといわれていましたが、現在では枯れてしまったうちの7割は回復しました。
カンザーツアーは1日かけて回ります。ホーチミンからカンザーまでは2時間。マングローブの森と半野生の猿が数百匹放し飼いされているモンキーアイランドを見て回ります。メインはやはりマングローブの森で、小舟に乗って湿地帯を巡り、運が良ければコウモリを見ることもできます。
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9、ホーチミン夜の定番といえば、「水上人形劇」
夜の定番ナイトスポットといえば、水上人形劇。北部ベトナムが発祥で、当初はハノイの名物でしたが、現在ではホーチミンでも鑑賞することができるようになりました。全17の演目を2~4分間隔で公演します。ベトナムに伝わる文化や習慣、伝説と歴史を人形たちがコミカルに紹介してくれます。
水上人形劇は全席指定席。もしこちらに参加されるのであれば、なるばく早く予約してください。当日や前日などぎりぎりになって予約した場合は、後方の席となってよく人形たちが見えない恐れがあります。また、最悪満席で席を確保できない場合もあります。
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10、ベトナム情緒に浸る。「サイゴン川ナイトクルージング」
ホーチミンの中心を流れるサイゴン川。そのサイゴン川を豪華クルーズ船で周遊するツアーが毎夜催行しています。客船は複数種類あり、どれに乗るかは旅行会社次第となります。客船ではビュッフェもしくはコース料理を楽しむことができます。さらに、ステージ上では数々のイベントが開催。御覧のようなフラメンコや少数民族のチャム族のダンス、マジックショーにファイヤーダンスなどを鑑賞することができます。
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ホーチミン旅行において、水上人形劇とナイトクルージングは鉄板のナイトスポットです。最低でもいずれか一つは参加してほしいところ。クルーズ船から眺めるホーチミンの夜景も絶景です。
魅力満載のホーチミンをツアーで楽しむ
ホーチミン市内の観光名所から郊外エリアまで、すべてツアーで回るのもおすすめです。旅行会社の中にはオリジナルのツアーを用意しているところもあります。他の旅行者が行かないような穴場エリア、名所を巡る旅もおもしろいですね。ホーチミン散策中、「次どこへ行けばいいかわからない」と困ったときは、まずは旅行会社の支店で相談してみるのがおすすめです。
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