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タイとベトナム旅行。おすすめはどっち?両国のメリットデメリットを解説

新型コロナ後となる2023年は、世界各国で物価インフレが社会問題となっているほか、日本円に関しては歴史的独歩安となっています。これまで旅行費用が安かったタイにおいても、現在はあらゆる旅費が高くついて、アジア好きの旅行者の間では「ベトナムとタイのどちらに行こうか迷ってる」という人も多いようです。

そこで、今回はベトナムとタイのどちらに旅行をするか迷っている人に向けて、各国旅行のメリットやデメリットを2023年最新の情報に基づいて紹介します。

2023年以降、タイもベトナムもコロナ以前の旅行が可能に

IMG_20230423_140424754.jpgホーチミン市街地にて

タイもベトナムもコロナ禍では厳しい規制を敷いていましたが、2023年になるとマスクをする人は多いものの、基本的に観光スポットはすべて再開され、コロナ以前と同じように旅行を楽しむことができるようになっています。

特にベトナムは観光誘致のため、従来の15日間のビザ免除から45日間に延長する計画があり、早ければ2023年8月より施行されます。一方でタイもコロナ以前と同様にビザの取得無しで30日間の滞在が可能となります。

マスク率はタイの方が高め。ただし理由はコロナ以外にある

IMG_2780.jpgタイの繁華街にて

コロナ前後で町や人の風景が大きく変わったことと言えば、「マスク着用」ではないでしょうか。ベトナムもタイもマスクの規制はありませんが、タイの電車内では依然として高い水準でマスクをしている人が多くいます。

ショッピングセンターや屋外では徐々にマスクは不要となりつつありますが、バンコクの場合、昨今はコロナよりもPM2.5が危惧され、大気中の粒子を吸い込まないように多くのタイ人がマスクを着用しています。

ベトナムとタイ。2023年現地の物価事情

IMG_7068.jpgベトナムのスーパーマーケットにて

ベトナムとタイの現地の物価を比較すると、基本的にタイの方が若干物価は高めとなります。2020~2023年の物価上昇率は両国ともに平均3~4%で推移しておりますが、いずれも日本人にとっては円安の影響を受け、コロナ前と比較すると3割ほど割高に感じるはずです。

ただし、ベトナムはスーパーやコンビニで「コロナ前よりも値段が随分と上がっている」と感じることはありません。ベトナムの通貨(ドン)は米ドルに対して若干の上下幅を持たせた固定相場制を取っているため、米ドルが過度に高くなっている現在においても、物価が直接値上がりしている印象はほとんど受けません。

[local, 1276]

観光地化としての完成度はタイ(バンコク)が一枚上手

IMG_3045.jpgバンコクで大人気のニューハーフショー

タイは古くから日本人や外国人に人気の海外旅行先でした。現在でも東南アジアの旅先ではタイは断トツで1位です。そのため、コロナを経た2023年も以前と変わらない完成度の高いエンタメを楽しむことができます。

一方でベトナムが観光先として認知されはじめたのは1990年後半から2000年初めとなり、実は比較的最近です。自然風景や世界遺産などは見ごたえありますが、エンタメ施設に関してはまだまだ発展途上と言えます。もし「ベトナムの都会の町を散策したりエンタメを楽しみたい」という人がいたら、南部ホーチミンをおすすめします。ホーチミンの発展は近年目を見張るものがあり、アジア有数の大都市に成長しています。

初めての旅行はベトナムがおすすめの理由:「ベトナム料理」は日本人の舌に合う

IMG_5770.jpg少しお高いレストランで食べるベトナム料理は格別

タイとベトナムの「料理」事情で両国のメリットデメリットを挙げるならば、おすすめは「ベトナム」と言えるかもしれません。タイ料理はタイカレーやトムヤムクンなど世界的に有名な名物が多くありますが、強い辛味や酸味を伴う料理が多くクセも強いため、初めてのアジア旅行者や子供連れ・お年寄り連れの旅行者だと食べられない料理が多いかもしれません。

IMG_5741.jpg定番名物「生春巻き」

一方でベトナム料理は米粉麺のフォーや生春巻きなど、素材をそのまま使った素朴な料理が多く、日本人が知らないスパイスもそれほど多く使いません。また、東南アジアと言えば共通して辛い料理が多いですが、ベトナム料理は卓上調味料で自分で辛味を加えるため、元から辛くはありません。葉菜が多いのでまったくクセがないわけではありませんが、子供から大人まで美味しく食べられる料理をたくさん見つけられるはずです。

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ベトナムとタイのホテル料金事情

IMG_2698.jpgタイのコンドミニアム

ベトナムとタイも2023年現在はホテル料金もコロナ以前と変わらない水準まで下がってきました。タイは元々ミドルクラスのホテルは広いリビングとキッチン付きのコンドミニアムが多く、きちんとしたホテルに泊まるのであれば、宿泊料金はそれほど安くはありません。

一方でベトナムは世界的に見てもホテル料金が安いことで知られていて、ハノイやホーチミンといった都市の中心であっても、5000円~1万円で4つ星、8000~1万5000円で5つ星ホテルに宿泊が可能です。ただし、中部ダナンはリゾート地として都市化が進んでいるため、宿泊料金は1.5~2倍ほど高めの設定です。

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まとめ:タイもベトナムも日本人に人気の観光地。目的を考えて行き先を決めよう

タイとベトナムも共に東南アジアで日本人に人気の観光地です。どちらも魅力的な観光地を有しており、都市観光においても両国異なる楽しみ方があります。どちらもおすすめの観光地となるので、迷っている人は現地でどんな時間を過ごしたいのか、目的を考えて行き先を決めるといいでしょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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