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ベトナム旅行で知りたいカフェの歴史やとコーヒーの選び方

ベトナムはフランス統治時代の歴史を継いで、いまでも至る所にカフェがあります。ガイドブックでもたくさんのお洒落カフェが紹介されているように、ベトナム旅行では自分のお気に入りのカフェを見つけてベトナムコーヒーを嗜むのも楽しみの一つです。

そこで、ここではカフェの簡単な歴史概要や飲んでほしいコーヒーの選び方などをご紹介します。

カフェの歴史の発端はフランス植民地時代

IMG_1537.jpgカフェは男性も女性も隔てなく人気

ベトナムにおけるカフェの歴史は19世紀に遡ります。ベトナムは10世紀まで中国の支配下にありましたが、その後独立して18世紀まで独立した王朝が各地で勢力を拡大しました。1802年にベトナムが初めて阮朝に統一され、フエに王宮が築かれました。

しかし、1884年にフランスがベトナムを保護下に置いたことから、フランスの植民地時代に突入することになります。結局ジュネーブ停戦協定を締結した1954年までの70年間フランスの統治下となりました。カフェという文化が生まれたのもこの時代となります。

フランスの統治下時代に培われたカフェ文化

IMG_1682.jpg最近は昔ながらのカフェが流行っている

フランスの統治下時代には様々な西洋文化が流入しました。コロニアル建築やカトリック教会が集まる南部ホーチミンは「東洋のパリ」と称されるようになりましたし、西洋文化となるフランスパンもこの時代から食べ始めたとされています。

そして、フランス貴族が南部ホーチミン(当時のサイゴン)に駐在した際に持ち込んだのがカフェ文化です。当初は貴族のみに許される嗜み的なものでしたが、ベトナム人の庶民に浸透するのにそう時間はかかりませんでした。

IMG_1712.jpg路上カフェは都心でも健在

ベトナムではご覧のような路上カフェが都心でも廃れていません。フランス統治下時代に培われたカフェ文化の象徴となり、130年以上経たいまでもその風景は当時と変わりなく受け継がれています。

ベトナム旅行では店内型のお洒落カフェはもちろん、こちらの路上カフェも体験してほしいところです。ハノイ、ダナン、ホーチミンと日本人旅行者が多く訪れる都市の中心地であっても、路上カフェはどこでも見つけることができます。利用方法も簡単で、店主の許可を取る必要なく空いている席があれば座るだけ。メニューが1つしかなければオーダーの必要なく持ってきてくれます。

ベトナム旅行者におすすめしたいコーヒーとは?

IMG_2110.jpgベトナムコーヒーと言えばコレ

ベトナムコーヒーと言えばこちら。スチール製のコーヒーフィルターで、コーヒー粉を入れて熱湯を注ぐだけです。ベトナムは古くからロブスタ種の栽培が盛んで、世界に流通しているロブスタの6割以上がベトナム産とも言われています。

・ブラックコーヒー:Ca Phe Den(カフェデン)
・コーヒーミルク:Ca Phe Sua(カフェスア)
・ホット:Nong(ノン)
・アイス:Da(ダー)

注意点は、ロブスタ種は日本人が飲むアラビカと比べて非常に苦みが強いため、ベトナム人はコンデンスミルク(練乳)を入れて甘くします。日ごろブラックを飲む人もベトナムのブラックコーヒーは苦みが強すぎて飲めないと言う人も多いですが、コーヒーミルクにすると逆に甘ったるくなるので注意が必要です。

IMG_3080.jpgカフェスア(コーヒーミルク)

コンデンスミルクは粘着性があるため下層に沈み込み、ご覧のようにコーヒー液と綺麗な二層に分かれるのが特徴です。これをスプーンでかき混ぜて、会話を楽しみながら少しずつ飲むのがベトナム流となります。

ちなみにコンデンスミルクを使うのはロブスタコーヒーのみとなり、近年ベトナムでも流行っているアラビカコーヒーはフレッシュミルクを使います。どちらのコーヒーも宿泊ホテルの朝食ビュッフェなどで飲むことができますが、やはり一度は路上カフェやお洒落カフェで現地人と肩を並べて嗜んでほしいところです。

ベトナム3大カフェチェーン店を紹介!ハノイ・ホーチミン・ダナンに店舗あり

下記ではベトナムで高い人気を誇るカフェチェーン店を紹介します。いずれもハノイ・ホーチミン・ダナンに多数店舗展開しているほか、店内では持ち帰り用のコーヒー豆も販売しているので、気に入ったらお土産に買って行くのもいいでしょう。

1.「チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)」

IMG_3110.jpg高級感のある雰囲気が特徴「チュングエンコーヒー」

チュングエンコーヒー(Trung Nguyen Coffee)はベトナムの老舗コーヒーチェーン。日本人旅行者にとってはお土産店で買えるインスタントコーヒー「G7」が有名ですが、こちらは同社のブランドとなります。ベトナム全国に350店舗以上あり、ハノイ・ダナン・ホーチミンともに市内中心部に多店舗展開しています。

ベトナム国内に存在するカフェの中では高級な部類となりますが、豊富な種類のコーヒーは外国人旅行者に高い人気を誇り、お土産としてまとめ買いする人も多く見受けられます。

2.「ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)」

IMG_7367.jpg安さが人気。レパートリーも豊富

チュングエンコーヒーと並ぶベトナム人なら誰もが知っているカフェがハイランズコーヒー(Highlands Coffee)です。チュングエンコーヒーと比較すると低価格帯が売りで、また立地の良いところに多く展開しているため、テーブル席から眺めのいい景色の下で美味しいベトナムコーヒーを楽しむことができます。

ハイランズコーヒーは飲料以外にも軽食やスイーツも積極的に販売して、いずれも自社で作っているのが特徴。朝食時は多くのベトナム人ビジネスパーソンが来店して、同店オリジナルバインミーを頬張るのがいつもの光景です。

3.「フックロン(Phuc Long)」

IMG_0594.jpg比較的若者に人気の老舗カフェ

上記2つのチェーン店と比較すると、小規模店舗を多数展開しているフックロンは、1968年創業の老舗カフェ。シンボルカラーの緑看板が目印で、町の要所で見ることができます。もともとお茶と紅茶が人気のカフェでしたが、コーヒーも定評がありベトナム人の間でも幅広い年代に支持されています。立地柄か若者が多い印象で、いつ行ってもお店にはみ出るほどのお客で溢れています。

まとめ:ベトナムコーヒーを美味しく飲むポイント

ベトナム人はコーヒーを飲む際に「雰囲気」をとても大切にしています。そのため、お洒落なカフェやおいしいコーヒーを飲めるお店はSNSなどで話題となります。まずはネットを使って現地情報を調べ、現地で足を運ぶカフェを事前に調べておくのもおすすめです。

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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