ベトナム人の1人当たりのビールの年間消費量は、中国と日本に次ぐアジア3位。若者からお年寄りまでビールを嗜む人は多く、現在都市部ではビアガーデンも大盛況。また、昔から飲まれているのはビールだけではなく、ワイン、ウォッカ、焼酎なども同程度人気で、また近年は女性にも飲みやすいリキュールも多種発売しています。
そんなベトナムに来たら、お酒をお土産に買っていこうと考える旅行者もいるでしょう。そこで、今回はベトナムのお酒の種類、及びお土産に買う場合のポイントをご紹介します。
ベトナム人に人気のお酒の種類
まず、ベトナム人によく飲まれているお酒ですが、年齢層関係なく見た場合は断トツで「ビール」となります。ベトナムは世界で一番ビールが安い国としても知られていて、日本円で50円以下で飲むこともできます。また、最近は質のいいビールや外国産も知名度が上がってきて、日本のサッポロはいまではベトナム人誰もが知る銘柄となっています。
また、ウォッカは中高年世代の間で人気のお酒。どれも40度とアルコール度数が高いのが難点ですが、基本は無味無臭なので、ジュースに割って飲むことになります。ただしベトナム人はショットで飲むのも普通なので、もしベトナム人との飲み会にお呼ばれした場合は、ウォッカのストレート飲みに付き合わされるかもしれません。
銘柄は国内の「ハノイウォッカ」が安くて人気。日本人の間でも知られている「ネップモイ」はナッツとココナッツの香りが高いお酒ですが、実はベトナム人の間では質が悪いとあまり人気がありません。田舎はともかく、都市部でネップモイを飲む人はほとんどいないでしょう。
ベトナムは19世紀から20世紀にかけてフランスの植民地時代をおくっていました。当時はたくさんの西洋文化がベトナムに入ってきて、コーヒーやカフェもその内の1つ。そして、ワインの開拓もフランス人によってされました。いまでも当時ブドウ畑として開拓された中南部高原地帯ダラットは、高品質のワインとしてベトナム人に非常に高い人気を持っています。ダラット産ワインの中でも「ヴァン」という銘柄は500円以下で買える安さと安定したおいしさが人気で、在住日本人の間にも定評があります。
持ち帰りできる条件。課税対象は何本から?
ベトナムで買ったお酒を日本に持ち帰る場合は、750ml×3本以内は無課税で持ち込むことができます。もしそれ以上購入する場合は、一本当たり数百円の課税となります。無申告でばれた場合は没収となるので、数百円の課税であれば素直に払うのがいいでしょう。ちなみに割れやすい瓶の場合は衣類に包んでスーツケースの真ん中に置くことで瓶割れを防ぐことができます。
スーツケースは容量がそれほど多くないため、別に段ボールでお土産を詰めて持ち帰る旅行者も多いです。例えば香港経由のキャセイパシフィック航空で行くならば、受託手荷物は最大30キロまで。その他航空会社も20kgまで許容範囲内なので、できればぎりぎりまで持ち帰りたいですね。その場合もお酒など液体物は段ボールの中央に置くのがベスト。空港職員は非常に雑に荷物を扱いますので、端に置くと高い確率で破損してしまいます。
お土産におすすめしたいお酒
断然人気なのはこちらの「カカオ酒」。リキュールでアルコール度数も少ないため、カクテル感覚で飲むことができます。メコンデルタのベンチェーやカントーといった、自然の残る地域の郷土酒となります。ただし、最近はホーチミンの物産店でも扱うお店がちょっとずつ増えてきました。旅行者が一番簡単に買う方法はブランド「YUGOC(ユーゴック)」の商品を購入する方法。ネット注文や実店舗で購入することができます。
YUGOC公式HP:https://yugoc.com/
ビールでおすすめしたいのは「333(バーバーバー)」。一番安く買える国産ビールですし、コンビニやパパママストアなどどこでも手に入れることができます。ビールの人気銘柄は地域によって異なり、ホーチミンであれば333とサイゴンビール。ハノイであればハノイビール。ダナンであればラルー(LALUE)が定番です。特にラルーは一昔前まではダナンでしか買えませんでしたが、ベトナム人の根強い支持により、現在ではホーチミンでも購入できるようになりました。
ベトナムのお酒を買うポイント
ベトナムでは古くからお酒が飲まれてきましたが、旅行者が満足できるような品質・味のお酒はまだ数少ないのが本音。小さなお店で買う場合は保存管理もよくないので、できれば都市部のスーパーやお土産店で買うのがおすすめ。また、ベトナムでは偽造酒も多いので、しっかりとしたお店で知名度のあるブランドを買うといいでしょう。