ホーチミン西側地区にはチョロンと呼ばれる中華街が広がっています。40万人以上の華人が暮らしているとされていて、観光地ともなっていますが、その象徴スポットとされる「ビンタイ市場」は、2016年1月以降長期間にわたる修繕工事のため閉鎖しておりました。
そのビンタイ市場が2018年末にようやく営業開始。1000を超える問屋が入り、市場外まであふれ出す賑わいを取り戻しています。今回は新たな装いに生まれ変わったビンタイ市場をご紹介します。
[local, 216]
アクセス
ビンタイ市場は中華街チョロンの中心に建つ巨大な卸売り市場。タクシーで行く場合は直接市場まで行くことができます。バスで行く場合は、チョロンバスターミナルで降りて、そこから徒歩3分程度。バスターミナル周辺はビンタイ市場、キムビエン市場、チャータム教会といった観光スポットが点在しています。
2016年から閉鎖中は仮設市場だった
2016年に閉鎖してから、ビンタイ市場で営業していた問屋はすべて市場正面の道路に作られた、このプレハブの仮設市場に押し込まれていました。かなり狭い通路の中多数の業者が入り混じるので、外国人にとっては思うように散策できなく、おすすめできるスポットではなくなってしまいました。ですので、2019年は生まれ変わったビンタイ市場を思う存分散策していくことができます!
市場周辺は相変わらずの熱気。屋台飯もここで
市場には午前中から多くの外国人観光客が集まっています。日本人では市場といえばベンタイン市場が有名ですが、欧米人にとってはこちらの卸売り市場の方が東南アジアの熱風を感じられる人気のスポットのようです。食事処となる場所は市場外正面に屋台が並ぶエリアがあります。
屋内には食堂エリアもありますが、正直こちらは衛生面が非常に悪いのでおすすめできません。屋台ではスイーツのチェーや南部名物の麺料理ブンチャーヨー、ブンティッヌンなどがあり、いずれも150円程度とローカル価格です。
新しい装いとなった内部の様子は
写真上のこちらは2016年度以前の旧市場の様子。雑多な雰囲気で、通路は物で溢れて人の通るスペースがほとんどありません。観光客を狙ったスリ犯も多く、被害に遭った日本人も少なくありません。
こちらは新しくなった市場内の様子。以前と同じように雑多ではありますが、通路が広くなっているので、幾分買い物しやすくなっています。
また、お店の上には店番、店名、連絡先が記載された看板がありますので、市場内にあるマップと比べて現在地を把握することも可能。また、もし店とトラブルが起きた場合も店番を控えておけば、管理人や警備員に相談もすることもできます。
食堂エリアはちょっと衛生面に不安が残る
食堂エリア内はどうやら改築前とほとんど変わっていない様子です。スパイスの香りが漂い、テーブル椅子に腰かけて食事をする現地人で賑わっています。外国人観光客も何組かいましたが、お腹を壊す心配がある人は、避けるのが無難でしょう。
ショッピングには不向き。でもベトナムらしさ満点!
ビンタイ市場は卸売り市場のため、売っている物は日用品や現地人用の服飾がメイン。日本人や旅行者が思わず手に取りたくなるようなものは置いてありません。しかし雰囲気は抜群。日本にはない東南アジアの空気をたっぷりと感じることができるでしょう。