ベトナムの中部旅行者は、日本にいるうちから旅先で足を運ぶ観光エリアを決めておくのがいいでしょう。タクシーで行ける範囲であるものの、非常に広範囲にわたって観光エリアが点在しています。
そこで、今回紹介するのは3都市を1日で回る観光プラン。いずれも旅行者に人気のエリアで、雰囲気もがらりと変わるので飽きずに楽しむことができるでしょう。
10:00~12:00 ダナン市街地を観光散策
午前中はダナン市街地を散策しましょう。ダナンは中部旅行における中心都市。多くの宿泊者はダナン市街のホテルを予約します。そのダナンは近年ビーチリゾートとして観光客でにぎわっていますが、ダナン市街の観光名所も見どころの一つ。
ダナン市街の観光スポットは「ダナン博物館」、「コン市場」、「ハン市場」、「ダナン大聖堂」、「ロン橋」、「チャム彫刻博物館」などがあります。これらはコン市場以外はすべて徒歩圏内ですので、10時から12時までの2時間でお好きなスケジュールを組み立ててみてください。
ダナン博物館とハン市場、ダナン大聖堂、チャム彫刻博物館は同じ通りにあり、ロン橋はチャム彫刻博物館のすぐ隣なので、これらを先に行くといいでしょう。
12:00~13:00 ダナンから礁湖(ランコー村)へ
ダナン市街の散策を終えたら、タクシーを拾ってランコー村の礁湖まで行きましょう。ランコー村の礁湖は近年外国人観光客にも知られてきましたが、日本人にとってはまだまだ穴場。ガイドブックでもほとんど紹介されていません。
ダナンからはタクシーで1時間程度。ハイヴァン峠を越えた先に位置しています。
13:00~14:00 美しい礁湖を散歩
この一帯は透明度の高い淡水が湾に流れ込み、低い水位の湖ができています。砂浜と水位がほとんど同じなので、遠くから砂浜を歩く人を見ると、まるで水上を歩いているかのように見えるから不思議です。
また、この礁湖は牡蠣の養殖場所として知られていて、道沿いには牡蠣を養殖している様子も見学することができますし、露店で大量の牡蠣を購入することも可能。
14:00~15:30 レストラン「ランチャイ」で食事
礁湖の散歩を終えたら、少し遅めの食事をとりましょう。礁湖の道沿いにはいくつか湖上レストランがあります。その中でも旅行者向けの清潔なレストランが「ランチャイ」。シーフードからベトナム料理、中部郷土料理まで揃っている大型レストランです。
シーフードはダナンやホイアンで食べるよりも大分安いので、予算を節約したい方はここで食べておきましょう。
15:30~17:15 礁湖から世界遺産ホイアンへ
食事を終えたら世界遺産ホイアンへ向かいましょう。礁湖から車で15分程度走ったところにはランコー村という小さな漁村があり、そこも散歩スポットとなっているのですが、今回は省きます。
17:15~20:30 ホイアンを自由気ままに散歩
礁湖からダナンを越えて世界遺産のホイアンへ到着するころには、徐々に日は傾き、場合によっては夕日が沈む時間となります。「もうホイアン楽しめないじゃん!」と残念がるのはまだ早いです。
ホイアンは昼と夜とで楽しみ方が180度変わってきます。昼間は博物館や中華會舘といった名所の見学がメインですが、気温が下がってくる夜はランタンの軽やかな明かりを頼りに旧市街を散歩するのがおすすめの楽しみ方。
ディナーの時間になったら、旧市街にあるレストランで食事をとるといいでしょう。どこの店でも揃えてあるメニューが「ホイアン三大名物」。カオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタンはホイアンでしか食べられない名物なので押さえておきましょう。
毎夜開催される「灯篭流し」と「ナイトマーケット」のイベントに参加するのも是非おすすめしたいところ。灯篭流しは日本橋傍からバクダン通りにかけて、ナイトマーケットはバクダン通りに架かるアンホイ橋を渡った先に広がっています。
アンホイ橋を渡った対岸は旧市街ではありませんので、深夜営業しているレストランやカフェもあります。引き続き夜遅くまでホイアンを満喫するなら、この界隈を散歩するのもいいでしょう。
3都市周遊は無理じゃない
いかがでしょうか。午前中にダナン、昼に礁湖(ランコー村)、そして夕刻からホイアンを歩いてみました。このスケジュールを見ると、それほど弾丸ではない気はしませんか。いずれも景勝地やスポット見学なので、時間の調整を自分ですることができるのがメリット。
初めてのダナン旅行者もそうでない方も、是非今回紹介した旅のスケジュールを参考にしてみてはいかがですか。