ベトナムではオーダーメイドも盛ん。もともと洋服は自分で縫製する人が多く、それが商売に転じて現在では観光客向けの専門店も大分多くなってきました。しかし、オーダーメイドの注文に慣れていない日本人は少なくないのではないでしょうか。そこで、今回はオーダーメイドをお店で注文する方法をご紹介したいと思います。
外国人向けの雑貨店へ行こう
旅慣れた方や、少しでも安く注文したいと考える方の中には、現地人向けのお店に足を運ぶ人も多くいます。しかし、外国人の要望やクレーム内容などをよく把握している外国人向けのお店が筆者はおすすめします。ハノイであれば旧市街傍のハンガイ通り。ホーチミンであればドンコイ通り、もしくはパスター通り沿いに多くあります。これらのお店では日本語ができるスタッフも多いですし、日本人が気に入るような生地、デザイン、刺繍を提案してくれます。
最初は生地選びから
まず入店したら、最初は生地選びから始めます。基本はお店の人が提案してくれますが、やはりせっかくのオーダーメイドなので、自分で決めるのもあり。生地はコットン、麻、シルクなど種類はどこも豊富。ベトナムはシルク大国としての歴史があり、現在もシルクはかなり安く手に入れることができます。ただし、シルク100%は洗濯に向かないので、ポリエステル混がおすすめです。
続いて寸法合わせ
続いては寸法を計ります。スタッフがしっかりと計ってくれますが、実はトラブルはこの工程が一番多いといえます。トラブルの内容は単純で、「サイズが合わない」というもの。袖や裾が長いならまだしも、短い場合はどうすることもできません。トラブル回避のコツとしては、事前に自分の寸法を日本で把握しておき、そのサイズもスタッフに伝えることです。スタッフによっては計る場所や位置が異なることもあるようです。
デザインは予め準備を
オーダーメイドの醍醐味となるのが、自分で自由に決められるデザイン。デザインを伝える方法ですが、1、店内の既製品から選ぶ。2、ファッション雑誌から選ぶ。3、自分で下書きする。となります。
日本人客が多いお店では、日本のファッション雑誌を置いているところもあるので、そこから選ぶこともできます。ただし、古い雑誌ばかりなので、最新のお目当てのものがすでに決まっているのであれば、その切り抜きを持っていくといいでしょう。
刺繍や装飾を決める
デザインを決めたら、最後は刺繍やボタン、スパンコールといった後付けの装飾を決めます。刺繍はベトナムの伝統手工芸なので、是非ワンポイント入れておきたいところ。スパンコールはベトナム人の奥様方に人気のようですが、日本人からすると派手目の印象なので、もしつけるとしたら控えめにするといいでしょう。ちなみに刺繍のデザインももちろん自由です。ベトナムらしさを強調するなら蓮がいいかもしれません。
仕上がり日を決定。超重要です!
最後は仕上がり日です。基本外国人向けのお店は翌日仕上がりが可能。ただし、足を運んだ時間帯によっては翌々日仕上がりになる可能性もあるので、必ずスタッフに訊ねましょう。また、受け取ることができる時間も具体的に訊くといいでしょう。ただし、言われた時間に行ってみたものの、「まだできていない」ということも考えられます。滞在最終日で飛行機の時間が迫っている場合もあるので、事前にこちらの受け取れるぎりぎりの時間をスタッフに伝えておくのもあり。ただし、外国人向けのお店であれば、国際便で郵送してくれるはずです。
一度はオーダーメイドを新調しよう
洋服やワンピースくらいであれば、既製品とほぼ値段が変わらないのがベトナムにおけるオーダーメイドの魅力。その理由はお店のスタッフが縫製に当たっているから、外注する費用がかかりません。「こんな値段でオーダーメイドできるの!」と皆さん驚かれているので、是非一度お店に足を運んでみてください。きっと注文から寸法合わせ、スタッフとのデザインの話し合いなど、工程のすべてが良きベトナムのいい思い出になってくれるはずです。
[local, 605]