ハノイ旅行で人気のバッチャン村。いまではお土産の大定番である陶磁器のバッチャン焼き。そのバッチャン焼きの生まれ故郷がここバッチャン村です。日本人旅行者にも人気エリアの一つで、ここでお土産を買う姿をよく見かけます。しかし、バッチャン村は村内のどこのお店もバッチャン焼きを扱っていますし、その多くは個人商店なので対応も雑の他、値段交渉に疲れてしまう人もいます。
そこで、今回はバッチャン村に来たら是非立ち寄ってほしい大型雑貨店「バッチャンコンサベーション」をご紹介します。
アクセス
バッチャン村はハノイ市から40分ほど車で走ったところにある小さな村です。路線バスでは47番に乗り、終点まで行くと到着します。始発もバス停ではなくバスターミナルなので、それほど旅慣れていない方でも利用できるのではないでしょうか。タクシーで行く場合は、バッチャン村傍で散策中待機してもらう必要があります。メーターで行くか交渉するかは自由ですが、待っていてもらうときは、コーヒー代として5万ドン程度渡してあげると親切です。日本人が最も利用率が高いツアーでは半日から催行しています。こちらも安心安全の旅でおすすめ。一人旅行であればバイクタクシーという手もありますが、こちらは事前に要料金交渉。ハノイはホーチミンよりも相場が高く、ぼったくりも多い傾向にあるので注意してください。
陶磁器の原点。バッチャン村
バッチャン村は人口5000人、その内90%以上の村人が何かしらの陶磁器関連の仕事に従事ています。15世紀から17世紀初めまで繁栄を極め、交易国の日本にも多数輸出したり、宗主国である中国、オランダをはじめとする欧州にも輸出されました。中国らしい文様ですが、ベトナム独特の自由と美しさがあり、幸運の象徴とされているトンボなどが描かれているのが特徴です。
[local, 249]バッチャン村を歩けば、本当に陶磁器を売るお店が多いことが分かります。大通り沿いは90%以上のお店が陶磁器店。ですので、どのお店で買えばいいのか迷ってしまいがちですね。また、お店によっては高値を言うところもあるかもしれません。そんな不安を払拭したい人におすすめなのが、今回紹介するバッチャンコンサベーションです。
陶磁器天国「バッチャンコンサベーション」
バッチャンコンサベーションはバッチャン村最大のお土産店。建物一棟すべてが観光客向けのサービスを提供しています。下層階は陶磁器雑貨を扱い、上階は陶磁器を作っている現場を見学できると同時に陶芸体験も可能。お土産雑貨となる陶磁器は種類がたくさんありますが、日本人に人気なのは、お茶碗や湯飲み、平皿など。
同店ではすべての雑貨がフィックスプライス、いわゆる定価となりますので値段交渉はできません。ハノイ市内のお土産店で買うよりも2割ほど値段は安く、また他店では見られない種類の陶磁器もあります。気になったものは手に取ってみることができるのも魅力。デザインや質感だけではなく、ヒビが入っていないか、欠けていないかなども確かめてください。
陶磁器制作を見学
階段を上がった上階では、陶磁器を作っている現場を見学することができます。陶磁器はまずは成型し、その後素焼き、下絵、釉、本焼き、上絵付けの工程を踏んで作られます。ここで見学できるのは成型と下絵の段階。
ベトナムにおいて刺繍は元来女性の仕事とされていますが、陶磁器は別。下絵は男性と女性双方やります。下書きしてから絵具で色を付けます。数週間から大きいのは数か月かけて仕上げるというから大変な手作業です。
ここで買った陶磁器はそのまま持ち帰ることもできますし、大きな物に関しては海外輸送も可能です。クレジットカード払いも対応しています。このバッチャン村は個人商店がほとんどなので、カード払いに対応している店はごく少ないです。コンサベーションでは、輸送中に割れないようにしっかりと緩衝材を詰めてくれるので安心して依頼することができます。
同フロアでは、事前に申し込むことによって陶芸体験をすることもできます。ろくろを回して成型する手順を学ぶことができますが、しっかりと職人が教えてくれるのでご安心を。ただ、体験には半日弱時間がかかるので、申し込み希望の場合は観光プランを考えるようにしましょう。
ベトナムの伝統手工芸に触れる
バッチャン焼きは東南アジアに広く知られているほか、欧米においてもアジアン雑貨の代表として高い認知度があります。そのバッチャン焼きの歴史に触れる意味でも、本場のバッチャン村で陶磁器を買うというのは意味があるのではないでしょうか。今回は「バッチャンコンサベーション」をご紹介しました。
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