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カンボジアの基礎情報

東南アジアの一翼を担うカンボジア。「一生に一度は行くべき観光地」として名高い世界遺産のアンコールワットを要し、日本人旅行者は年間約18万人以上。東南アジアは日本とは異なる習慣や環境のため、初めて訪れる人は注意しなければならない点や、知っておきたいものなどがいくつかあります。

今回はカンボジアの基礎情報をご紹介。カンボジア旅行が決まった準備段階で一読いただき、カンボジアが旅人にとってどんな国なのかを知っていただければ幸いです。

国名:カンボジア王国

IMG_5200.jpgプノンペンにて

カンボジア王国(通称:カンボジア)はプノンペンを首都とする立憲君主制国家。現在のカンボジア王国は1993年に誕生したばかりで、それ以前にも1970年に没落したカンボジア王国、その後約5年という短い歳月の国家だったクメール共和国など、国内情勢は不安定で著しく政権が変わっていたのが歴史上の特徴です。

人口と面積

IMG_6631.jpg国民の足はバイクと自転車

人口は約1500万人。面積は18万キロ平方メートル。公用語はカンボジア語。一昔前にカンボジアは「クメール」と呼ばれていたことから、現在でも「クメール人」、「クメール語」といったように「カンボジア=クメール」で呼ぶのが一般的です。カンボジアのGDPはおよそ1100ドル(2015年IMF調べ)。隣のベトナムは約2400ドル程度から、東南アジアでも大分経済成長率は鈍化しているのが分かります。

気候と服装

IMG_8071.jpg湖に黄昏るクメール人

熱帯モンスーン気候に属するカンボジアは典型的な2季に区別することができ、一般的に5月~11月が雨季、12月~4月が乾季とされています。ハイシーズンは乾季の時期で、11月~1月は過ごしやすい陽気となります。

雨季や乾季問わず常夏なので、基本となる服装は半袖で問題ありません。ただし、シェムリアップの遺跡巡りなど、多くの時間を炎天下で過ごす場合は、紫外線、日焼け対策に長袖を着たり、一枚羽織れるものを持参するといいでしょう。また、ホテル内で冷房をガンガンに効かせて風邪をひいてしまわないよう注意も必要です。

雨季の期間も基本は半袖。ただし、雨は突発的豪雨のスコールと呼ばれるもので1日降り続くことは稀。雨が降っている間はお店やホテルでやりすごしましょう。雨上がりは蚊が多いので、虫よけスプレーやムヒはお忘れなく。

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宗教と民族

IMG_6131.jpgかつてはヒンズー教が栄えていた

かつてはヒンズー教が栄えていたカンボジアですが、現在では国民の9割以上が仏教。上座部仏教が国教とあるものの、個々の宗教観が比較的尊重され、他宗教の信仰の自由も認められています。

民族はいわゆるカンボジア人(クメール人)が全人口のうち86%を占めていて、残りはベトナム人と華人、そしてチャム族など少数民族で構成されています。クメール人の多くは歴史上の観点からベトナム人を好んでいませんので、ベトナムと併せて2か国周遊旅行をされている方は、クメール人に向かって「ベトナム人に顔似ているね」などと言わない方がいいでしょう。

クメール語と英語

IMG_6625.jpg地元の中学生

公用語はクメール語。表音文字と呼ばれるクメール文字が表記で、起源は南インドから伝わったとされています。外国人にはクメール文字から意味を判断することはできないため、通りの名前などはアルファベット体で示されていることも多く、また商業施設はクメール文字と英語、アルファベットを併記しているのが普通です。

近年は都市化とグローバル化に伴い、子供たちの英語学習も盛ん。首都プノンペンや観光都市シェムリアップの市街地では、観光客を相手に英語を話すクメール人も多く見かけるとともに、流暢な英語を話す子供たちも少なくありません。

カンボジアの交通

IMG_6653.jpgトゥクトゥクを乗りこなそう

カンボジア人の主要移動手段はバイク。子供は自転車となり、車は所得の高い一部の富裕層の乗り物として認識されています。観光客のメインとなる移動手段はトゥクトゥクと呼ばれる2輪のバイクの後部にシートを付けたもので、空港への乗り入れも可能。カンボジアは他の国と異なりタクシーがそれほど市内を網羅していないため、主要移動手段はこのトゥクトゥクとなります。

また、ほとんどのホテルはフリーのトゥクトゥクドライバーを抱えていて、依頼すればすぐに呼んで目的地まで連れて行ってくれます。ただし、トゥクトゥクは事前交渉性で定価がありませんので、ある程度料金相場は覚えてから交渉に臨むようにしましょう。

タクシーに乗りたい場合は、流しで走っているわけではないのでホテルに依頼して呼んでもらい、半日~1日の間で貸切ることになります。遠方に行く以外使い勝手がいいとはいい難いです。また、バイクタクシーはトゥクトゥクよりも安価ですが、交通ルールを無視した危険走行などで事故を起こす可能性も否めません。旅行者にとって最も便利で利用価値の高いのはトゥクトゥクといっていいでしょう。

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カンボジア紙幣はリエル。現地で必要なのは米ドル

IMG_8390.jpgリエルにあえて両替する必要はない

カンボジアの通貨はリエル。50~10万リエルまで18種もの紙幣が発行されていますが、その内観光客が目にすることがあるのは500~2000程度。2017年3月時点で1ドル約4000リエルとなります。

カンボジア国内では米ドルによる支払いが一般的で、レストランやショップなどでもレシートには米ドルとリエルが併記されています。観光客は基本日本から米ドルを持ち込み、現地では米ドルで支払うことになります。1ドル以下のお釣りはリエルで返ってくるので、それを溜めて使うことも可能。リエルから米ドルおよび日本円の両替は困難なので、リエルは現地で使い切るようにしましょう。

クメール料理

IMG_5421.jpgカシューナッツを使った料理が多い

ターメリックやカレーパウダー、タマリンドなどエスニックを象徴するスパイスを使った料理が多い反面、日本人の舌にも合う素材を活かした素朴な味の料理も豊富にあります。東南アジアの料理というと、辛い料理を想像するかもしれませんが、クメール料理の大半は辛くはなく、唐辛子などの味付けを後にすることによって自分で辛さを調節することができるのが特徴。

主食は米で、白米はもちろんチャーハンのような炒め飯も普通に食べられています。また、ベトナムの定番素材である米粉を使った麺料理も大衆料理の一つで、ベトナム南部の郷土料理「フーティウ」は、クメール料理の「クイティウ」から伝わったものと言われています。

市場で雑貨ショッピング

IMG_6330.jpgオールドマーケットにて

キュートなぬいぐるみや置物、陶磁器、アクセサリー雑貨といえばベトナムを真っ先にイメージする人も多いかもしれませんが、カンボジアも負けてはいません。シェムリアップの中心市街地では毎日開催しているマーケットがいくつもあり、観光客向けのお土産雑貨を買うことができます。

また、洋服はシルクのスカーフやクメールを象徴するゾウやヒンズー教の神がプリントもしくは刺繍されている雑貨が人気です。エスニック調の洋服は日本でも人気で、民族衣装的なデザインのボヘミアンファッションもマーケットで調達することができます。

スパも人気

雑貨ショッピング以外ではスパ&マッサージも観光客に人気です。主にシェムリアップの中心にあり、パブストリートやナイトマーケット周辺には10ドル以下の安マッサージ店が軒を連ねています。中心市街地からトゥクトゥクで5分圏内の場所には、リラクゼーションを目的とした高級スパもいくつか見受けられ、遺跡観光で疲れた身体と疲労を癒すことができるとあって、女性旅行者の定番スポットでもあります。

クメール(カンボジア)人の気質

IMG_6539.jpgパブストリートにて

クメールの人々の基本的な性格はいたって穏やか。南国の人たちに対してイメージするような、寛容で大らかな性格の人が多い様子です。男性よりも女性が一家の大黒柱としてたくましく生き、家事育児から仕事まで非常に熱心で現実的。

一方男性はほがらかで、どことなく抜けているような印象も受けます。昼間からハンモックに揺られて昼寝していたり、ビールを飲んでいたりする光景をいたるところで見かけることができ、市場で懸命に働く女性と対比して映ります。

ポルポト政権と今もなお残る地雷

IMG_6734.jpg地雷博物館にて

現在世界中にはまだ発見されていない地雷が7000万個以上あるといわれており、その内の500万はカンボジアとされています。カンボジアは内戦が続き、その度に両者多数の地雷を埋めました。

地雷を使う場合は埋めた場所を記した地図の作成が国際規約で定められていますが、カンボジアはこれを守らなかったため、地雷がどこにあるのか分からないのが、地雷を撤去しきれない大きな理由となります。現在でもカンボジアでは年に1000人程度のクメール人が誤って地雷を踏んだり、爆発して飛散した破片で怪我を負ったりしています。

そして、日本の学生も歴史の教科書で勉強したと思われるのがポルポト政権とクメールルージュ。強固な共産主義者で資本主義を徹底的に排除して市民を大虐殺したことで知られていますね。内戦終了後もカンボジアの発展が遅れている理由の一つに、ポルポト政権下に多くの知識人が虐殺されてしまったことも挙げられます。

まとめ

日本でも近年はカンボジア旅行者が増加中。これまではベトナムと2か国周遊旅行が定番でしたが、カンボジアだけに絞ってゆっくりと観光する旅行者も多くなってきました。

また、カンボジア旅行の醍醐味となる遺跡巡り。ただ単に遺跡を歩くだけではなく、事前に歴史拝見を知っておくと、より充実した観光散策ができるはずです。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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