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絶対一度は行きたい!ハノイ旅行で憧れの世界遺産「ハロン湾」

1994年に世界遺産に登録されたハロン湾は、ベトナムで最も人気の世界遺産。地質学的にも非常に貴重な岩石や鍾乳洞が多く点在しているため、考古学者の間でも注目されています。そのハロン湾ですが、現在ではハノイ旅行者鉄板の観光エリアであり、日帰りから船上泊ができるツアーまで数多く催行されています。

世界中の旅行ガイドブックにも必ず掲載されているアジアでも随一の自然遺産。今回は「ハロン湾」をご紹介します。

アクセス

185.jpg数十のクルーズ船が常に往来している

ハノイからハロン湾までは南下すること170km。路線バスで行くことも可能ですが、3時間ないし4時間以上の道のりが待ち構えていますし、決して道も綺麗ではありません。ガタゴト揺れてチリや砂埃が車内を舞う路線バスは旅慣れた方でもかなりきびしい旅路となります。ハノイ市街地からツアーに申し込めば、清潔なツアーバスで行くことができるので快適な旅となるでしょう。

日帰り&船上宿泊ツアー

181.jpg夕暮れと朝靄がかかる早朝の風景は日帰りでは拝めない

滞在期間が少ない旅行者の間では、日帰りのクルージングツアーが人気となっていますが、やはりおすすめは船上で一泊するツアー。予算に応じて客船のランクを選ぶこともでき、俗世から離れた豪華クルージングツアーを実現することも可能です。

また、ツアーにもよりますが日帰りの場合はかなり急ぐので、小型スピードボートで行く場合も。風が顔に当たってゆっくりと風景を愛でるどころではなくなってしまうかもしれません。大型客船で行くツアーであれば、ゆっくりと風景を楽しむことができます。特に陽が落ちるサンセットの時間と、早朝の朝靄がかかる時間は非常に幻想的。客船によってはヨガ教室や甲板で豪華ディナー、BBQなどを楽しめるところもあります。よく吟味が必要でしょう。

ハロン湾の歴史

IMG_0915.jpg自然の織り成す風景に心癒される

ハロン湾の歴史を簡単に解説。ハロン湾が現在の形の湾を形成したのは10万年以上前。岩や洞窟は石灰岩で作られているため、水に侵食されやすく摩訶不思議な奇岩や鍾乳洞になったりします。奇岩の数は3000を超え、洞窟や屋慣れ小島は1500以上に昇り、実際ここで人が暮らしています。

また、歴史を遡ると新石器時代にはすでに多少の人が移り住んでいたころもあり、また時代によっては海賊の棲み処でもあったとされています。ツアーで参加すれば、ツアーガイドが「あの岩は龍に似ている」、「動物のような形をした岩です」と細かく解説してくれます。また実際ハロン湾には多くの伝説が伝えられていて、ベトナム民話の礎ともなっています。

IMG_0911.jpg霧がかった景色はまるで恐竜時代のよう

ハロン湾とは「龍が舞い降りる」海という意味をもち、湾内にある奇岩の数々は、その昔ベトナムを造った龍がハロン湾に巣食う敵(中国とも海賊ともいわれている)に宝玉を放ち船を沈め、その後宝玉が岩石に姿を変えたという言い伝えがあります。ベトナム人は自分たちは龍の子供と考えられていることから、民話の数々にも神龍は登場し、このような大地や湾、景観を造ったとされています。

ハロン湾に暮らす人々の生活を見る

174.jpg水上に建つ家々

近年はハロン湾傍の小島に5つ星のラグジュアリーホテルが建ちました。どんどん観光地化されていくハロン湾ですが、湾内にはご覧(写真上)のような水上で暮らす人々がまだまだ数多くいます。水上には家屋だけではなく、商店やガソリンの補給所、学校まであります。ツアーによっては学校や住宅エリアに降り立って、そこで暮らす人々の生活風景を見学することもあります。非常に貴重な体験なので、是非楽しみにしておいてください。

鍾乳洞を歩く

184.jpgライトアップもされて非常に美観

ツアーに参加すれば、まず間違いなく鍾乳洞への探索がありますが、そこで一番人気を誇るのがティエンクン鍾乳洞。薄暗い洞穴を歩いていると、幻想的にライトアップされた鍾乳石が姿を現します。天井あるいは地面から突き出たネジ巻模様や龍の形をしたつらら石など見どころはたくさん。自然が作り上げた『彫刻』として、非常にインパクトがあります。

ツアー内容をよく吟味するのがポイント

ハロン湾は何しろ1500キロ平方メートルもあるため、すべてのポイントを巡ることはできません。鍾乳洞や奇岩を巡るだけではなく、手漕ぎボートに乗り換えたり、漁村や学校、家屋などを見学したり、また船上でもさまざまなイベントが待っています。滞在時間と予算を鑑みて、自分がどんな目的でハロン湾に赴くのかをよく考えてツアーを決めましょう。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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