ホアンキエム湖周辺や旧市街のホテルに宿泊している旅行者であれば、夜の市街地を散歩するのがおすすめです。タイ湖周辺に滞在している旅行者も、タクシーに乗れば10分15分で旧市街に行くことができますし、流しのタクシーを捕まえるのもそれほど難しくはありません。
旧市街の夜といえば、ナイトマーケットが最大の観光スポットとなります。ただし、こちらは金曜~日曜の週末限定のため、平日観光の旅行者は参加することができません。そんな方は、毎夜賑わう「ターヒエン(Ta Hien)通り」に向かってみてください。
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ターヒエン通りは旧市街の真ん中を南北に通る短い道。ハンバック(Hang Bac)通りとの交差点に面していて、ハンバック通りを西へ進むと、ハンガン(Hang Ngang)通りに当たり、こちらはナイトマーケットが開催される大通りとなります。
ホアンキエム湖から行く場合は、スパや雑貨店、老舗食堂などが並ぶディンリエット(Dinh Liet)通りを歩くと、そのままターヒエン通りに繋がります。
昼間は閑静な通り
ターヒエン通りはそれほど道幅が広くなく、住宅の一軒家が並ぶ通りでもあるので、日中は現地人の穏やかな時間を垣間見ることができます。とはいえ、ディンリエット通りが外国人向けの道なので、そこから歩いてくる外国人観光客を多く見かけます。
午前中に歩くことができれば、御覧のようなオープンカフェでベトナムの日常を体感してみるのがおすすめです。昼過ぎは暑くなるのでゆっくりはできないかも。ちなみに旧市街にはほとんど冷房つきのカフェはありませんので、散歩する時間はできるだけ気温が低い午前中か夕暮れ以降がいいでしょう。
外国人向けの雑貨店で買い物!
多くはありませんが、観光客向けの雑貨店も建っています。個人経営の小規模商店なのでハイセンスな雑貨はありませんが、刺繍物や陶磁器、ノンラー(菅笠)、ベトナムの国旗がプリントされているベトTなど定番どころは充実しています。
ハノイはホーチミンのようにいたるところに雑貨店が建っているわけではありません。もし気になった雑貨を見つけたら、そこで買ってしまった方がいいでしょう。あとになって「買っておけばよかった」、「あれが置いてあるのどこの店だっけ」となりがちですので。
日本人観光客に人気の土産
ターヒエン通りにあるハンコ屋はその道数十年の老舗。家族で経営している小規模のお店ですが、いままで何千個とハンコを作ってきたそうです。ハンコの文化が根強い中国人や日本人観光客が揃って買っていくようです。既製品もありますが、ここではオリジナルのハンコを作ることができます。
ハンコは基本は当日もしくは翌日にできあがります。オーダーメイドする場合はイラストをプリントして持って行ってください。値段は500円~で、材質によって数千円するものもあります。実印など大切なハンコには適しませんが、認め印などシャチハタでも可能なハンコにはこちらを使うことができます。実際使うか分からなくとも、一つ思い出に作っておくのもいいかもしれませんね。
ターヒエン通りは「夜」が本番
日が落ちて夜の帳がおりたころ、続々とベトナム人や外国人がターヒエン通りに集まります。これはナイトマーケットのように週末限定ではなく、毎夜見られる光景です。ターヒエン通りは夜になると、日中は扉を閉ざしていた家々が盛大に扉を開放し、門前にプラスティックの椅子を並べはじめます。そして、手書きで作ったメニューをかざし、ビールやおつまみを売ります。旧市街ではあちらこちらでそのような夜の露店営業は見ることができますが、このターヒエン通りは旧市街で最も規模が大きく、また、中心にあることから外国人も利用しやすいです。
ベトナム人にとってアルコールといえばビール。一杯100円しないビールジョッキを傾け、大人数で談笑しながらおつまみを食べます。ターヒエン通りでおすすめのおつまいは鶏肉一択。いろんな味付けと種類がありますので、是非満腹になるまでお楽しみください。
また、お店以外でも道歩く行商から軽食を買うことができます。果物やナッツ類、うずらのゆで卵などが定番。どれも一袋100円程度で買えるので、気になったものを見かけたら試食してみるのもいいでしょう。
旧市街でベトナム人と一緒に楽しむ
ベトナム人はこのようにごった返すほどの人だかりが大好き。肩がぶつかるほどぎゅうぎゅう詰めに座って、みんなで盛り上がるのを好むのはベトナム人の特徴といえるでしょう。もしかしたら、現地人が英語やかたことの日本語で話しかけてくれるかもしれません。そのときは、是非ベトナム人と交流をしてみてください。大らかなベトナム人のことを知れば、よりベトナムを好きになることができるでしょう。
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