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ベトナムの歌と笑いを知る!夜のエンタメショー

ホーチミン旅行で夜はどのように過ごすかお決まりですか? 定番どころでいえば水上人形劇サイゴン川ディナークルーズなどが思いつきます。しかし、もしどのガイドブックにも紹介されていない穴場スポット、かつベトナムらしさにどっぷりと浸かれるところに行きたい、とお考えであれば、今回紹介するベトナミーズエンタメを鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

アクセス

IMG_8642.jpg夜にひっそりとにぎわう

場所はホーチミンの1区中心部。カックマンタンタム(Cach Mang Thang Tam)通りです。住所表記では頭文字をとって「CMT8」と表記されていることもあります(「Tam=8」)。ベンタイン市場からタクシーで5分で行くことができますので、徒歩圏内でもあります。

チケット購入方法

IMG_1838.jpgいつも似たようなビラが配られる

こちらのエンタメショーは、外国人向けではありませんので、旅行会社やツアーデスクでも取り扱っているところはありません。参加するためには、自分でチケット売り場に行かなければなりません。

チケットの購入方法

まず、チケット売り場は施設場外に窓口が設けられています。座席は全席指定席で、チケットを買うと係員が席まで案内してくれます。チケットは前方席と中段、後方に分かれていて、料金はそれぞれ20万ドン、15万ドン、10万ドンとなります。おすすめは前方か中段席。後方の場合は席によっては雨が降るとテントの屋根が届かないところがあります。

公演日

公演日は週に1度か2度。週末開催が多いですが、木曜日開催もしばしばあります。公演日は施設の壁に大きく広告が張られているほか、写真上のビラを窓口でもらうことができ、ここで公演日と出演者を判断することができます。また、公演時間は8時から22時までの2時間ですが、客が入り次第の公演開始となるので、毎回開始は30分ほど遅れます。

鑑賞上の注意点

IMG_8686.jpg毎回大勢の人でにぎわう

日本だとライブといえば4000円以上は最低でもかかりますね。いい席を取ろうと思えばさらに高くなります。しかし、こちらのエンタメショーは最全席でも20万ドン。日本円で1000円程度。日本とベトナムとでは物価が異なりますが、ベトナム人からしてもそれほど高くはありません。

場内ではお菓子やドリンクなどの屋台があるので、ここで買ってもいいですし、持ち込みも可能です。また、雨天決行でテントのような三角錐の屋根があります。ただし、後方席や三角錐の中心の中段席の一部はテントが被っていないので、雨に濡れることもあります。もし中段席をとるのであれば、中心から少し左右に外れた席を選ぶようにしたほうがいいでしょう。

ベトナムのエンタメショーは笑いと歌が一体

IMG_8661.jpgこちらはお笑いタイム

この手のエンタメショーは、ホーチミンではここだけではなく、いくつかあります。そして、どこも共通しているのがお笑いと歌が一体のライブということです。メインはもちろん歌ですが、歌手が何曲か疲労をしたあとは、御覧のようにコメディアンがでてきてコントを繰り広げます。歌もコントもすべてベトナム語なので、旅行者は内容を理解できませんが、ベトナム人の熱気はひしひしと感じることができます。

IMG_8663.jpgバラードを熱唱。ベトナム人も聞き入っている

出演者は毎回期待の若手からベテランの有名人まで色とりどり。テレビでも見る誰もが知っている芸能人も多数出演します。日本だとなかなかイメージできませんが、ベトナムの芸能界と一般の人との間は非常に垣根が低く、そこら辺のカフェに誰もが知っている芸能人がいる、なんてこともざらです。なので芸能人に町中で突然であっても、日本のように人だかりができることも、黄色い声が響くこともありません。

老若男女楽しめるのがベトナムエンタメの魅力

IMG_8675.jpg花束を受け取る歌手

このエンタメショーの魅力は、小さな子供からいまどきの若者、そしてお年寄りの方までみんなが一緒になって楽しめるというものです。歌の間には御覧のように花束を渡す一般客も多くいて、こちらは自由に壇上に上がることができます。中には花束ではなくチューインガムやペットボトルのミネラルウォーターを渡す人もいました(笑)

芸能人は一般人にとっても非常に身近な存在であることが感じられます。だからこそ、これだけ多くの人に支えられるのでしょうね。

大御所はやはり格別か

IMG_8692.jpg爆笑の渦が起こる。いったいどんな内容なのか......

写真上左はDanh Hai Tan Beo氏、右はDung Nhi氏。ともに舞台やテレビで活躍する人気コメディアンです。特に左のDanh Hai Tan Beo氏は大御所どころで、コメディーだけではなく映画やドラマと活躍の幅を広げているお茶の間の人気芸能人です。知らない人はいないほどの有名人ですが、それを町中の小さなエンタメ劇場で鑑賞できるというのは、ベトナムらしいところであり、魅力でもあるかと思います。

地元の雰囲気を感じたいならおすすめのエンタメ劇場

IMG_8657.jpgベトナム人の週末の過ごし方が少しは分かった気がする

公演時間は2時間程度ですが、もし鑑賞中飽きたら途中で席を立って帰ることも可能です。チケット代は惜しいですが500円~1000円程度なので、許せる範囲ではないでしょうか。ベトナム人がどんな週末ライフを過ごしているのか、少し知ることができるエンタメショー。彼らと一緒に鑑賞してみるのはいかがでしょうか。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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