ホアンキエム湖は、ハノイの中心市街地にある大きな円状の湖。湖に沿って芝生が広がり、幅広い遊歩道は散歩道として人気があります。湖の真ん中にはレロイ王と亀の伝説の舞台となった塔が建ち、どこからでも眺めることができます。恋人、友人、家族で楽しめるホアンキエム湖は、観光の拠点として活躍することでしょう。
ホアンキエム湖で一休み
湖に沿って通る遊歩道は、朝方はジョギングをする現地人で賑わっています。また、朝と夜にはきまってエアロビクスが行われて、リズムに合わせて体を揺らすベトナム人女性をみることができます。
ベンチの数も多く、特に湖側に向いているベンチが人気。現地に住んでいるハノイ人も飽きることなく、ベンチで佇んでいる様子は、見ていて微笑ましいものがあります。もちろん肩を並べて寄り添うカップルも多いです。また、学生と思しき若い男女の談笑のたまり場としても活躍しているようです。
旅行客は湖の北側がおすすめ。旧市街地がすぐ目の前にあるというのと、レストランや噴水、水上人形劇といった観光スポットが周辺に建つので、昼夜問わず多くの人で賑わっています。
写真上のこちらは玉山祠。寺院内部には英雄チャンフンダオが祀られています。また、この周辺には電気自動車やシクロもとまっています。
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レロイ王と亀の伝説
ホアンキエム湖の中央に立つ塔。これにはある伝説があります。
15世紀、中国の支配に建ち向かったレロイ王(レータイトー)は、湖にいる神の遣いである亀から一本の剣を託されます。その剣を持って、中国の支配から独立を勝ち取ったのち、レロイ王はこの塔で亀に剣を返したとされています。
ちなみに、その亀自体は伝説ですが、モチーフになったのはシャンハイハナスッポンではないかといわれています。シャンハイハナスッポンは、現在では中国とベトナムで計4頭しか生息を確認できておらず、絶滅危惧種となっています。その内の2頭が、ここホアンキエム湖に生息しているとの確認がされています。この亀とレロイ王の伝説は、水上人形劇の一コマでも鑑賞することができます。
シクロに乗って湖を一周
湖の回りは常にシクロが走っています。三輪に人力車であるシクロは、観光の名物。ただし、利用するのは観光客だけなので、料金は高め。湖一周で8万ドン〜10万ドン程度と見ておきましょう。ホアンキエム湖に沿ってゆっくりと走ってくれるシクロから見る光景は、普段とは少し違って見えるから不思議です。
夜の湖を散歩
毎日夜になると、歩道の頭上に橙のライトが灯り、ホアンキエム湖周辺をロマンチックに照らしてくれます。小さな子供連れの家族やカップル、学生たちが周辺散歩をし、屋台も多数出没します。
湖の畔では、絵描きも何人かみることができます。
15分〜20分程度でそっくり、もしくは美化(笑)された自分を書いてくれます。ハノイ旅行の記念にぴったりですね。
音楽に合わせて軽快にダンスをする中年女性の集団。多いときでは20人以上集まることも。エアロビクスはベトナムの習慣のようなもの。日暮れとともにダイエットに精を出す女性たちが集まってきて、音楽に合わせて踊ります。若い女性にとっては「恥ずかしい」らしいですが、最近はジムに通う女性も多くなってきました。体型の維持には人一倍気にするのがベトナム人女性です。
デートスポットの一番人気
湖を眺めながら彼氏が彼女の肩を抱く。そんな光景をいたるところで見ることができます。周辺に建つレストランやカフェといった商業施設もライトアップされて、夜景は美観です。旅行者にとっては、異国情緒漂う時間であり、一生の思い出として残る貴重なひととき。是非大切な人と満喫していってください。
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