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メコンデルタの大都市「カントー」の町を紹介

カントーは名実ともにメコンデルタ地方最大の都市です。田舎の風景も見られる一方、中心を通るホアビン通り周辺は都市化がされていて、大型ショッピングセンターや国際病院もあります。また、清潔な環境のホテルも多々あるので、ビギナー旅行者にとっても比較的落ち着きやすい町ともいえます。

アクセス

ホーチミン市内からカントーまでは、ツアーバスで行くのがベスト。ただし、これはあくまでもバスのみのサービスです。ローカルバスでも一本で行くことはできるのですが、約5時間から6時間の所要時間となるので、少しでも快適な環境で行くのがいいかと思います。

ツアーはほぼない

カントーといえば水上マーケットが有名で、こちらのツアーは多々あります。ただし、水上マーケットは早朝の開催なので、必ずカントーで一泊しなければなりません。日帰りのツアーはほぼ皆無といっていいでしょう。

町の中心はホアビン通り

IMG_4703.JPGカントーの目抜き通り

とりあえずこれだけ覚えておけば、カントー観光は満足できる旅となるでしょう。カントーの中心は南北に走るホアビン通りで、この通りにはショッピングセンター、ホテル、病院のほか、博物館もあります。

さらに一本逸れた道を歩くと、食堂街のデタム通り、カントー市場のあるハイバーチュン通りなどに行きつき、こちらも徒歩圏内です。

カントーの楽しみ方

IMG_4568.JPGハイバーチュン通りの脇に広がるカントー川

水上マーケットの見学ツアーに参加した場合は、基本は一泊二日で、水上マーケット終了後にホーチミンに戻ります。しかし、それでは十分カントーを楽しむことはできませんね。

せっかくメコンデルタの奥にあるカントーへ来たのですから、もう一泊か二泊してほしいところです。ナイトクルージングにナイトマーケットなど、夜まで楽しめるスポットもあります。

カントーの名物

IMG_5489.JPGクセになる味

カントーで必ず押さえてほしい名物料理がこちら。「ラウ・マム(Rau Mam)」です。マムと呼ばれる魚を発酵させたスープをベースにした甘しょっぱい味。日本人にとっては多少のクセも感じられるかもしれませんが、食べていると病みつきになるおいしさがあります。

また、鍋以外にも、ブン・マム(Bun Mam)もおすすめ。こちらは米粉麺の料理で、屋台でも気軽に食べることができます。

ちなみに、ブンはベトナム人の国民食でもありますが、メコンデルタ地方の特産でもあります。ブンもしくはフーティウはベトナム人のお土産に選ばれていて、大量に購入していく旅行客をよく見かけます。

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ナイトマーケット

IMG_4484.JPG深夜0時くらいまでやっている

カントーのナイトマーケットは、カントー市場周辺で毎夜開催されます。ジーンズや洋服、アクセサリー類の服飾エリアと、屋台グルメエリアに分かれていて、どちらもそれほど大きな規模ではありませんが一夜旅行者を楽しませてくれるでしょう。

また、付近にはカントー川が流れていて、その界隈は遊歩道が通っています。ベンチに座って恋人と異国の夜を過ごすにも最適です。

カイラン水上マーケット

IMG_5091.JPG午後にはほとんどの船がなくなる

カントー最大の観光名所となる水上マーケットは、タクシーで15分ほど南下したところにあるカイランのエリアが有名。メコン川の支流で毎朝開催されるマーケットは、まさにThe東南アジアの光景。

ただし、ピークは早朝の5時から8時と早め。また、個人で行く方はホテルにタクシーを手配してもらってください。なぜなら、カントーはホーチミンのように町中どこでもタクシーが走っているわけではないからです。早朝であればなおのこと。

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市場は二つ

IMG_4506.JPG数年前に改築された

カントーの中心にある市場は二つ。「カントー市場」と「タンアン市場」です。

カントー市場は主に外国人観光客用のお土産が並ぶ市場。ベンタイン市場の三分の一程度の規模とみてください。市場内奥にはカントー川に沿って営業するレストランがあり、ベトナムの定番どころをはじめ、シーフードも楽しめます。ただし、値段はちょっと高め。

タンアン市場はカントー人のためのローカル市場。お土産にふさわしものは一切なく、現地の雰囲気を楽しんでください。お店はハイバーチュン通りまではみ出ていて、市場界隈は青果を扱う個人商店が軒を連ねています。

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郊外:ミーカン・ツーリスト・ビレッジ

IMG_5433.JPGあまりガイドブックでは紹介されていないが、筆者の一押し

ミーカン・ツーリスト・ビレッジは、カントー市街地からタクシーで20分ほど郊外に行ったところにある複合施設です。緑豊かな敷地内には、バンガロータイプの宿泊施設をはじめ、プールやレストラン、猿回し、ドッグレース、ワニ釣り、ホームステイなどを楽しむことができます。

周辺は何もないので、基本はここで1日過ごすことを考えます。シーフード料理を堪能し、大自然の中プールで泳ぎ、手漕ぎボートに揺られ、夜はバンガローのデッキチェアに寝そべりながら食事をとる。そんな屈託ない時間を過ごすことができます。時間に追われている現代社会に生きる方には是非おすすめです。

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カントーがビギナー旅行者に愛される理由

カントーには他のメコンデルタの都市と異なり、観光スポットが市街地を中心に用意されています。それを巡っていけば、旅の醍醐味は味わうことができます。他の都市のように、自分で旅の楽しさを見つける必要はそれほどないというのが、東南アジア旅行初心者の方にもおすすめできる理由となります。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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