ベトナム南部ムイネーは、ヌクマムの特産地であるファンティエットの町から車で30分ほど進んだところにある漁村です。もともとムイネーは砂丘や足湯ができる小川、チャンパ王国の聖域など観光資源に恵まれていましたが、90年代から本格的なリゾート開発が進み、現在ではベトナム随一のビーチリゾートの仲間入りを果たしました。今回はムイネーの概要をご紹介します。
アクセス
ホーチミンからムイネーまでは、バスで行くことができます。ローカルバスであればミエンドンバスターミナルから毎日複数本出ているほか、市内のツアーデスクから申し込めば、寝台のツアーバスを手配することも可能です。所要時間は約6時間程度なので、できれば寝台がおすすめ。ムイネーまで到着したら、乗務員にホテルの住所を伝えれば、ホテルの目の前で降ろしてくれます。
ホテルはバンガロー
ムイネーの最大の特徴の一つでもありますが、ホテルはビル型ではなく、ほとんどがバンガロータイプです。小さな一軒家に宿泊できるので、プライベートの空間を確保することができますし、夜はテラスのデッキチェアに腰かけて、海を眺めながらお酒を飲んだりすることも可能です。また、一泊1000円程度の安宿もありますが、内装はかなり汚いです。バンガローは一泊3000円から50000円程度で宿泊することができるので、ケチらずこちらを予約するのがおすすめです。
名物はシーフードとロシアン料理
ムイネー旅行で押さえておきたい料理は、まずはシーフード。獲れたての魚介は店によっては非常に安いです。食堂やレストランは量り売りが基本なので、kgで値段を聞きつつ、予算を考えてオーダーしてください。
また、もう一つの名物料理が「ロシアン料理」。ムイネーは古くからロシア人の避暑地として人気があり、現在では多くのロシア人がムイネーでお店を営業しています。本場のロシア料理やウォッカに舌鼓を打ってください。
覚えておきたい目抜き通りは2つ
ムイネー旅行で覚えておくべき目抜き通りは二つ。
まずは「グエンディンチウ(Nguyen Dinh Chieu)通り」。この通り沿いには数多くの宿泊施設、レストラン、雑貨ショップ、コンビニ、などがあります。ほとんどの旅行客はこの通り沿いに宿泊することになるでしょう。海水浴ができるビーチエリアのほとんどは宿泊施設の管理エリアとなるので、海水浴目当ての方は、海沿いのホテルに泊まりましょう。プライベートビーチで泳ぐことができます。
もう一つの目抜き通りが「フィントゥックカン(Huynh Thuc Khang)通り」です。グエンディンチウ通りをひたすら直進すると、この道に繋がります。グエンディンチウ通りのリゾートの雰囲気から一転して、潮の香漂う漁村の風景が広がり、彼らの素朴な生活を垣間見ることができます。漁船が停泊しているエリアは眺めもよく、サンセットの時間にはデートスポットにもなります。
[local, 107, 120]
移動手段はタクシーかバイク
ベトナム旅行でお馴染みのレンタルバイク。ムイネーではきっと大活躍してくれることでしょう。バイクは宿泊ホテルもしくはバイクタクシーのおじさん、ツアーデスクなどでレンタルすることができます。タクシーでもいいのですが、ホワイトサデューンなど郊外は料金がかかります。名所巡りをしたい方は、半日から一日チャーターするのがおすすめです。
ムイネーの観光スポット
ここではムイネー旅行で行きたい観光名所をご紹介したいと思います。せっかくのリゾートライフなので、慌ただしい時間をおくることはおすすめしませんが、ここで紹介するスポットを二つ三つ楽しんでみると、より南国気分に浸れるかと思います。
イエローサデューン
グエンディンチウ通りから車で15分ほど進んだところにあるイエローサデューン。砂丘のてっぺんからソリ滑りで遊ぶことができます。ムイネーの象徴ともいえる観光名所です。
[local, 78]
フェアリーストリーム
妖精の渓流と名付けられたこちらは、赤土と石灰岩が幻想的な風景を織り成している景勝地。また、ここを流れる小川は踝から足が浸かる程度の水位なので、足湯感覚で裸足で散歩することができます。
[local, 103]
ホワイトサデューン
ムイネーの中心から車で約30分から40分走ったところにひっそりと佇む白い砂丘。イエローサデューンと異なり人の気配はあまりなく、またこの砂丘を登ることができるのは、ジープもしくはバギーのみとなります。
湖に寄り添うように広がる小高い白い丘は、息を呑むほど幻想的。素晴らしいリゾートライフをおくることができるでしょう。
[local, 42]
チャム塔
チャンパ王国が勢力を南部に移動させた際に作られた聖域。ヒンドゥー教の面影をみることができ、その先の断崖から見渡せる景色は一見の価値があります。
[local, 352]
夜を楽しむ
ムイネーの夜の楽しみ方はいくつかあります。まずは、宿泊先のホテル内でゆっくりとした時間をおくることです。海沿いであれば、夜の海を眺めながら乾杯することもできるでしょう。
次はスパ&マッサージです。グエンディンチウ通り沿いにいくつもあり、1000円程度とリーズナブルなので、男性も気軽に体験することができます。そして、最後はカフェバーです。欧米人たちが通うようなバーがいくつかありますので、オープンエアの席でライブミュージックを聴きながらアルコールに酔いましょう。
ムイネー旅行をおすすめする理由
筆者は長らくベトナムに暮らしていますが、ムイネーは一、二、を争うおすすめエリアです。ベトナムらしさ、南国らしさ、リゾートライフ、すべてを楽しむことができる貴重なエリアであり、名所巡りも海水浴もスパ巡りもどの目的の旅行者も満足できることかと思います。
ホーチミンからだと一泊二日から楽しむことができるほか、宿泊施設は充実しているので、現地で直接探すことも可能なのも魅力です。是非ムイネーに遊びに来てください。必ず満足いく時間を見つけることができるはずです。
[local, 302] [basic, 290]