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コロナ後(2023年以降)ベトナム旅行の移動手段の注意点

2022年も後半に差し掛かると、世界各国でコロナも落ち着き、多くの国で海外旅行が解禁されました。ベトナムは2022年秋口以降、日本人入国者に対してはコロナ以前と同じ条件での入国を認めるようになりました。

しかし、コロナ前後ではベトナム国内外の「移動手段・移動インフラ」に対して相違点があり、知っておかないと大きなトラブルに見舞われる可能性もあります。
そこで、ここではベトナム旅行における移動関連にまつわる注意点をまとめてご紹介します。

旅行延期の事態も。格安航空会社よりレガシーキャリアがおすすめ

IMG_6708.jpgベトナム最大手のレガシーキャリア・ベトナム航空

2022年以降に海外旅行を計画している方は、ロシアウクライナ問題を起因とした原油高に悩まされています。燃油サーチャージを含み航空券が割高になっているため、なかなか遠出し辛い情勢となっているのが昨今です。

そのため、旅行者の中には「格安航空会社(LCC)を利用しよう」と考えている人も少なくないでしょう。しかし、昨今日本とベトナムを往復するLCCは遅延が目立ち、数時間のフライトの遅れならまだしも、数日の延期もしばしば発生しています。多くの旅行者は日にちの変更をされると旅行自体を諦めなければならないので、そのようなリスクを想定して、最初からベトナム航空のようなレガシーキャリアを手配するのがおすすめです。

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鉄道(列車)のベトナム観光・国内移動は要注意

IMG_9958.jpgホーチミン発ニャチャン行きブルートレイン

アジア好きの旅行者の中には、ベトナムの国営南北統一鉄道の乗車を憧れていたり、隣町へ行く列車旅を検討している人も多くいます。最近では日系旅行会社も列車旅の日帰りツアーを扱うようになり、今後も注目される観光スポット兼移動手段です。

しかし、コロナ以降は下記のような注意点があります。
1. 身分証明書(本人確認)が必要
毎回ではありませんが、チケットを購入時にパスポートの提出が必要となります。パスポートをホテルに忘れてしまった場合は取りに戻らなければなりません。
また、上述した旅行会社催行の日帰りツアーの場合、旅行会社が事前に参加者のチケットを手配するのですが、それができなく、催行中止となる可能性もあります。

2. 時刻が大きく異る
列車の出発/到着時刻は公式ホームページで調べることができますが、コロナ以降は時刻が大幅に変更されて、さらにホームページ上には反映されていないケースも散見されます。
隣町へ行こうとお昼に駅に行ったら、もうその日の列車はないと言われることもあるかもしれません。

列車を利用した観光を考えている場合は、前日に駅に立ち寄って時刻の確認とチケットの購入だけ済ませておくといいかもしれません。

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ホーチミンとハノイはタクシーよりGrabがおすすめ

IMG_8678.jpgベトナム最大手のマイリンタクシー

ホーチミンとハノイといった都市部は、ここ数年で配車アプリが躍進しました。海外企業・国産アプリともにありますが、旅行者におすすめなのは「Grab」です。日本ではUber(ウーバー)が有名ですが、ベトナムではGrabがウーバーを買収し、市場独占状態となっています。

かねてよりベトナムのタクシー利用については、改造メーターによるぼったくりや意図的な遠回り、置き引きといった事件が多発していました。一方でGrabのような配車アプリは、事前に料金が確定するので、ぼったくりが発生しません。

ただし、昨今日本人に注目のリゾート地であるダナンは人柄のせいか、そのようなトラブルもあまり聞きませんので、タクシーも利用価値は依然としてあるほか、地方都市はGrabが普及していないので、いままで通りのタクシーを利用することになります。Grabの配車アプリはスマホにインストールしておけば、タイやマレーシアといった主要東南アジアのどこでも使うことができるので、旅好きは慣れておくのがおすすめです。

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タクシーを呼ぶときの注意点。コロナ後は台数が減少

IMG_8677.jpgハノイ市内で活躍する黄色のタクシー会社「ティエンサー」

Grabが普及した頃からタクシーの需要が低下し、台数が大幅に減少していましたが、コロナ後は更に加速し、ハノイやホーチミンといった大都市においても流しのタクシーがあまり見かけなくなりました。また、タクシーの運転手がGrabドライバーを副業でやっているケースも散見されます。

そのため、タクシーを利用するときは、宿泊ホテルで出待ちをしているタクシーを利用するのがおすすめです。出待ちがなかったり、カフェやレストランから乗車したいときは、スタッフにお願いしてタクシーを呼んでもらうのもいいでしょう。ベトナムでは外出先で気軽にタクシーを呼ぶ習慣があるので、スタッフも快く引き受けてくれるはずです。

タクシーや列車等に乗車中。マスクは必要?

IMG_9939.jpg列車の中の様子

ベトナムではコロナ禍の2021年には外出時のマスク着用が義務付けられ、違反すると罰金刑に処されます。2022年になるとコロナ感染者も少なく、ベトナムではほぼ日常生活を取り戻しています。しかし、このマスク着用の義務が解かれたか否かは実は不明なところがあり、念のためマスクをしている人が多く見受けられます。

また、バイク社会のベトナムでは、コロナに関係なく昔から外出時はマスクをする習慣があります。そのため、現状ベトナム人がマスクをする理由は、コロナ対策というよりはバイクの排気ガスや紫外線対策となります。

ハノイやホーチミンといった都市部ではすでに欧米人旅行者が大勢行き交っていますが、彼らはマスクをしません。警察も咎めたり行政処分を下したりする気配もないので、マスクの有無も旅行者の裁量といっていいでしょう。

PCR検査の場所も事前に調査しておくのがおすすめ

今回はベトナム旅行者に知っておいてほしい「移動」に関して解説しました。コロナ後はさまざまな変化が生じているため、できるだけ最新の現地情報を収集しておくのが失敗のないコツとなります。

また、2022年10月以降は、日本の外務省も規制を緩和して、旅行から戻ってきた帰国者に対して、PCRの陰性証明書を不要としています。しかし、またいつぶり返すかも分かりませんので、念のためベトナム市内のPCR検査場の場所は事前に調べておくといいでしょう。

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