ベトナムの伝統と文化をお土産に 7選

外国人が日本へ旅行に来た際、お土産に人気なのはやはり伝統や文化を重んじたアイテムです。「着物」、「浴衣」、「扇子」、「箸」、「風呂敷」などは根強く支持されています。それと同様に、ベトナム旅行でもその国を感じるお土産は押さえておくべきといえるでしょう。

今回はベトナムの歴史を感じる、伝統と文化のお土産を7つご紹介します。

ベトナム伝統の代名詞「アオザイ」

IMG_0415.jpg日本人女性の中にもファンは多いはず

日本の着物、中国のチャイナドレス、そしてベトナムのアオザイは世界から注目される伝統衣装。上衣と下衣のゆったりとした生地が特徴で、ベトナム人はオーダーメイド専門店で仕立ててもらいます。学生服は白色ですが、冠婚葬祭衣装ではカラフルかつデザインセンス溢れたアオザイを着ます。

「ベトナム女性が細身を保つのは、アオザイを美しく着るため」とも言われるほど、ベトナム人にとってアオザイは大切な衣装です。短期滞在の日本人旅行者の中にはオーダーメイドを心配される方もいらっしゃいますが、最近は既製品も多く出回るようになりましたので、試着してサイズが合えばそれを自分用のお土産に買っていくのはいかがでしょうか。

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ベトナム人にとっては特別な存在。「水牛の角の食器」

IMG_2330.jpg安いものだと100円程度から買える

水上人形劇でも水牛と戯れる農村の子供を見ることができるように、水牛はベトナムにとっては単なる家畜や動物ではなく、特別な存在です。その水牛の角を素材にしたスプーンやフォーク、箸はお土産の定番品として人気があります。値段も手ごろで、安いものならば100円程度から買えるのも魅力。

どこのお土産店でも大抵は扱っていますが、買うときは必ず吟味してください。注視すれば、一つ一つ模様や色合いが異なるのが分かります。すべてが一点ものなので、色合いや痛み、傷などもよく確認してから選んでください。

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「陶磁器」文化は今も根付く

IMG_2347.jpg値段はピンキリ。値札を見ずに買うと大変な目にあうことも

続いてご紹介するのは「陶磁器」。一昔前は中国や諸外国との交易品として重宝されていました。現在でも陶磁器職人は全国にいて、文化保存が叫ばれています。

お土産店や市場へ行けばたくさん見かけることができますが、職人によってデザインも色合いも質感もすべて異なります。こだわっている店は、それぞれ専門のデザイナーと職人を抱えているほど。

DSCN4628.jpgバッチャン焼きも現在では全国で買える

陶磁器の中でもバッチャン焼きと呼ばれるものは、北部ハノイ近郊にあるバッチャン村で作られた陶磁器のみを指します。現在では全国の店や市場で買えるようになったため、バッチャン村以外で作られた模倣品も多く出回っています。バッチャン焼きを購入するときは、信頼できる店を探すのがいいでしょう。日本人経営のお土産店などがおすすめどころです。

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伝統手工芸といえば「刺繍」

IMG_5941.jpgたくさん入っているよりもワンポイント程度がさまになる

刺繍工芸品はベトナムの古くからつたわる伝統。質のいい刺繍品はすべて手先の器用な女性が作ります。お土産ではポーチ、バッグ、サンダル、財布などあらゆる服飾雑貨に刺繍が施されているものを買うことができます。

ただし、刺繍物を買う場合は質を見極めなければなりません。ミリ単位で細かく縫われているものは丈夫ですが、そうでないものはおざなりに作られているので、すぐにほつれてしまいますし、見た目にもお粗末なのが分かります。また、たくさんの色の糸を使っているものが良しとされているので、そちらも確認しましょう。

これが多民族国家! 「少数民族の衣装生地」

IMG_5264.jpg少数民族衣装の大半は華モン族

ベトナムは8割を超えるキン族と呼ばれるベトナム人と、その他53の少数民族で構成されている多民族国家です。その少数民族の衣装生地から作ったハンドバッグやポーチ、財布などはベトナムらしさ満点のお土産として人気があります。どれも手織りで希少価値があるので値段は少々高めになりますが、それでもお土産に2つ3つ買う価値は十分あります。

ベトナム北部には中国との国境に近いラオカイ省と呼ばれるエリアがあり、そこのサパ県は山岳民族の華モン族が暮らす場所として知られています。現地では観光客向けのトレッキングツアーや、華モン族と交流できるオプショナルツアーが催行しています。写真上のように、彼らの衣装は非常に華やかで自由度が高く、それでいて丈夫に縫われています。自分用やエスニック好きの友人へのお土産に買っていってはいかがでしょうか。

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お茶好きにはベトナム「茶葉」を

スーパーで必ず見かける茶葉はお土産にもおすすめできます。もともとお茶文化が古くからある日本人にとって、ベトナムのお茶葉それほど知られていません。メインとなる輸出先は主に欧米ですが、日本にもブレンド茶として輸出されています。そのベトナム茶葉も最近は品質が上がり、大手茶葉メーカーが販売するお茶は日本人にも評判です。お茶好きの両親や祖父母へのお土産として買っていくと喜ばれるでしょう。

香り高い「コーヒー豆」にも注目

IMG_9620.jpg近年はアラビカ種も増えてきた

コーヒー豆生産高世界2位のベトナムでは、フランス統治時代からコーヒーを飲む文化が根付いていました。もともとフランス人の嗜みでしたが、すぐにベトナムの民間人に浸透しました。それと同時にカフェ文化も芽生えました。ベトナムでは渋みが効いたロブスタ種が主なため、日本人には飲みなれませんでしたが、最近はアラビカ種が増えてきたと同時に、ロブスタ種でも品質が向上して、エスプレッソに混ぜたりしてブラックでも飲めるようになりました。

イタリアやフランスでもおいしいコーヒーはロブスタ種を1割~2割配合するとも言われています。コーヒー通の方は両方買って配合してみてはいかがでしょうか。また、コーヒー豆は市場でも買えますが、保存環境が悪いので風味が損なっている場合があります。できればスーパーで買ってください。

定番土産には質を求める

ここで紹介したお土産は定番といえば定番どころ。しかし、近年は扱う店や製造メーカーによって品質に差が出てきています。「あそこの店で売っているコーヒー豆はすごくおいしい」、「あの雑貨店の陶磁器は色がとっても鮮やか!」といった情報を収集して、質のいいアイテムを土産に求めてみてください。

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