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【7月】ベストシーズンの観光エリア

7月は日本では夏のシーズンの到来。高校大学も夏休みに入ることから、学生旅行のシーズンでもあります。また、社会人も企業によっては一足早い夏休み休暇を設けているところもあります。夏休み旅行の旅先として、ベトナムを検討しているのであれば、覚えておきたいことがあります。それは「7月は北部のハノイも南部のホーチミンも、ともに雨季である」ということ。ですので、雨降りの中観光をしたくない方は、中部地方を目指すのがおすすめとなります。

今回は7月にベストシーズンを迎える中部観光エリアをご紹介します。

ベストエリア:中部世界遺産の周遊は「ダナン」からはじまる

ダナンからフエまではツアーバスで3時間

中部地方最大の都市といえば「ダナン」です。一昔前からダナンは世界遺産巡りをする拠点として旅行者に重宝されていていました。日本人旅行者の間でも2015年に成田とダナン間が直行便で就航されて以来知名度はグンとあがり、中部観光客は北部旅行者数とひけをとらないくらい多くなりました。そのダナンはフエやホイアンといった世界遺産の中継の役割だけではなく、ダナンそのものも観光スポットが増えてきました。これはダナン市長が観光客誘致にかなり力を入れていることが要因に挙げられます。

ちなみに、ダナンから各世界遺産都市まではツアーバスかタクシーで行くことができます。ダナンからフエまではツアーバスで3時間程度で行くことができ、ホイアンまではタクシーで約40分、ミーソン遺跡までは半日ツアーが毎日催行しています。また、ミーソン遺跡はホイアンから行くと近いです。

ダナンのバクダン通りにて

ダナンは確かに中部最大の都市ではありますが、ハノイやホーチミンと比べるとまだまだ素朴な田舎風景が広がる町です。バクダン通り横に寄り添うように流れるハン川と、その川に架かるロン橋はソンハン橋は散歩スポットとして観光客に人気があります。夜はいずれの橋でライトアップがありますので、注目していてください。バクダン通りから眺めることができます。

ビーチリゾートとしてPR中

乾季の時期はいたって穏やかな波だが、雨季になると荒波へと変わる

こちらはミーケービーチ。ダナンで最も観光客に人気のビーチエリアです。ソンハン橋やロン橋を渡った対岸に広がる海で、ここ数年でビーチロード沿いにはいくつものリゾートホテルが並び建つようになりました。ただし、中南部のニャチャンやそのほかのビーチリゾートと比べると田舎らしさは捨てることができていない様子で、『リゾート』というと少し心もとない気もします。ただし、それもベトナムの魅力の一つでもあります。穏やかな平和な風景が広がり、ゆっくりと流れる時間を満喫することができます。

ご自身でホテルを予約される旅行者は、このミーケービーチ沿いか、本土のバクダン通り沿いのいずれかを選ぶことになります。ミーケービーチ沿いにはホテル以外にはシーフード食堂くらいしかなく、カフェやレストラン、教会、市場、博物館などはすべてバクダン通り方面になります。ただし、ビーチからバクダン通りまではタクシーで10分程度。どちらを選んでもアクセスは良好です。

最新の観光スポット「バナヒルズ」

まるでRPGの世界に迷い込んだかのよう

こちらは2013年にオープンしたバナヒルズ。中世フランスを再現した町並みが印象的で、三角屋根のお城や教会などは西洋そのもの。パラソルの咲いたオープンエアのカフェで紅茶を啜ったり、ビュッフェレストランで多国籍料理に舌鼓を打ったり、また中央広場付近ではバーベキューを楽しむこともできます。定期的に欧米人によるコンサートや大道芸なども開催され、半日から1日楽しむことができるテーマパークとなっています。

これまでダナンはチャム彫刻博物館や教会、市場など子供が楽しめる観光スポットがありませんでしたが、バナヒルズは世界最長を誇るケーブルカーや敷地内の蝋人形の館、ゲームエリアあど遊園地さながらのアトラクションが用意されています。

ベストエリア:ホイアンの歴史市街地をのほほんと散歩

チャンフー通りにて

1999年にユネスコ世界遺産に登録されたホイアンは、古き良きノスタルジー香る旧家がでこぼこと並ぶ町。17世紀には交易時代を迎え、中国と日本を筆頭に、西洋各国も貿易の中継地点としてホイアンを重宝し、海のシルクロードとも呼ばれています。また、日本からは徳川家康公が派遣した朱印船が往来したことで知られていて、当時はピーク時で1000人もの日本人がここに暮らしていたとも言われています。

ホイアンの中心にある日本橋は、ベトナム紙幣の2万ドン札にも描かれている名実ともにホイアンの象徴。近年は老朽化が進み、大掛かりな修繕をしています※2017年。

ホイアン観光では、歴史保護地区内の休暇や博物館、仏教寺院、華人の集会所などが名所となっていて、入場にはそれぞれチケットが必要となります。もしホイアンに一泊するのであれば、レロイ通りやハイバーチュン通りなどが歴史保護地区に近くておすすめです。

まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのよう

ホイアンの歴史保護地区といえば、メインストリートのチャンフー通りやトゥボン川沿いを走るバクダン通りが有名ですが、あえて閑静な道を歩いてみるのもいいでしょう。写真上のこちらはグエンタイホック通り。緑が家々の外壁に生い茂り、ノンラーを被った現地住民が自転車で行き交う。バイクの喧騒も観光客のざわめきもほとんどない静かな通りです。通り沿いで営業している雑貨店やオーダーメイド専門店に足を運んで、じっくりとお土産を選ぶのもいいでしょう。

揚げワンタン

ホイアンに来たら必ず押さえてほしいのが、ホイアン料理。ベトナム料理でありながら、ホイアン以外の地域では滅多に食べることができない料理ばかりで、特にカオラウ、ホワイトローズ、揚げワンタンの3つは必ず食べておいてほしいです。

ホイアン料理は歴史保護地区内のカフェやレストランなどどこでも食べることができます。上記3つの料理を「ホイアン料理コース」として一度に食べることができるメニューもあります。また、麺料理のカオラウと揚げワンタンは店によってだいぶ作りと味が異なるので、気に入ったならば別のお店でも試していただきたいです。

ハイバーチュン通りの一角

ホイアンの見どころは世界遺産だけではありません。歴史保護地区内はお土産店や行商、大勢の観光客で騒々しい面もありますが、一方少し離れたレロイ通りやハイバーチュン通りの北部、バーチウ通りやファンチャウチン通りなどを歩いてみてください。人通りは途端に少なくなり、個人商店の店先にテーブル椅子を置いてコーヒーを啜る現地人をうかがうことができます。

夜は外套がないので女性や一人歩きは少し不安ですが、日中は時間が停まったかのような穏やかな町並みに心癒されることができます。

ダナンとホイアンはセットで観光を

中部旅行を計画している方の多くは、まず最初にダナンに向かうことになります。ダナンからホイアンまでは車で40分程度なので、日帰りで気軽に行くことができます。2~3泊することができれば、ダナン、ホイアン、ミーソン遺跡、フエと中部の主要都市かつ世界遺産を回ることができます。

すべてバスと車による移動となるので、日本にいるうちからスケジュールは綿密に立てておくといいでしょう。

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