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中部地方でおすすめの宿泊エリア

近年人気急上昇中のベトナム中部地方。中心都市をダナンに構え、東にはホイアン、北にはフエと世界遺産の両都市を周遊する観光ツアーも組まれています。日本人旅行者にも人気で、2015年にはダナンと成田間で直行便が結ばれるようになりました。今後ますます需要が増えていくと思われる中部。

そこで気になるのが宿泊エリアです。理想のホテルを見つけても、立地が不便で回りに何もなければ、ホテルでおとなしく過ごすしかありません。特にダナンはまだリゾート開発中なので、周辺に何もない野原にぽつんと豪華なリゾートホテルが建っていることも珍しくありません。ホテルをとるか、立地をとるかは旅行者によりますが、ここでは中部旅行初心者向けに、筆者おすすめの宿泊エリアをご紹介したいと思います。

ダナンのおすすめ宿泊エリア

中部中心都市ダナンは世界遺産こそないものの、ホイアンやフエの中継地点として昔から旅行者に親しまれていました。ただし、最近では都市開発も進み、バクダン通りは旅行者も訪れるメインストリートとして人気を博し、さらに郊外には五行山、バナヒルズといった観光名所も支持されるまでに至っています。いままではゲストハウスから3つ星程度の中級ホテルしかなかったダナンですが、ここ最近でリゾート開発も進み、ミーケービーチを起点にラグジュアリーなリゾートホテルも並ぶようになりました。

観光の中心であり、安宿が多い「バクダン通り」

傍らに流れる川はハン川

はじめてダナンに訪れる旅行者におすすめなのがバクダン通り。ハン川に沿って走る幅広い遊歩道は散歩道として人気なほか、反対の道路沿いには一泊2000以下で泊まれる安ホテルが並んでいます。ホテルを決める前に、部屋のチェックは必ずしてください。さらに、ホテル以外には観光スポットにもなっているハン市場、コンビニ、カフェ、レストランなども揃っているので、滞在中飽きることはありません。

一本中へ入ると、南北に伸びているのがチャンフー通りです。こちらにもホテルがいくつも並んでいますので要チェック。ダナン博物館やダナン大教会などがある道で、バクダン通りと同じく外国人観光客が1日中行き交うメインストリートとなります。

リゾート志向なら「ミーケービーチ周辺」

ヤシの木が風になびく

ミーケービーチはバクダン通りにかかるロン橋もしくはソンハン橋を渡った対岸にあるビーチエリア。一昔前まではビーチ以外なにもない場所でしたが、ここ数年で急速に発展。リゾートホテルが並ぶようになりました。ビーチに沿って走るヴォーグエンヤップ通りや、さらに奥へ入った通りも見渡す限りホテルばかり。

また、レストランは獲れたての海鮮が食べられるシーフード食堂が多くありますので、食事にも困りません。ただし、雨季など海水浴に適さないシーズンには、ここの宿泊はおすすめしません。ミーケービーチは9月~11月に台風のシーズンを迎えますが、その期間は日本海のように大荒れとなります。

ダナンのおすすめホテル

ビンパールダナンリゾート&ヴィラ

広々としたビーチは長さ50m

ビンパールダナンリゾート&ヴィラは、ノンヌォックビーチ沿いに建つ5つ星のリゾートホテルです。リゾート開発が着々と進んでいるミーケービーチエリアと異なり、こちらはまだまだ素朴な風景が広がっています。ホテル内は屋外プールやスパ、レストラン・バーはもちろんのこと、フィットネスジムやヨガ教室、テニスコートなども完備。ホテルライフを大切にしている方には、申し分ないラグジュアリーホテルとなります。また、世界遺産のホイアンまで車で10分。

>>ビンパールダナンリゾート&ヴィラ情報

ホイアンのおすすめ宿泊エリア

ダナンから南東に40分ほどタクシーで走ると、世界遺産ホイアンの町に入ります。ユネスコに登録されている歴史保護地区内は車の乗り入れが禁止されているので、旅行者はレロイ通り周辺で降りるのがいいでしょう。ホイアンは17世紀は交易の中継地点として栄えました。日本では徳川家康公の江戸幕府の時代です。当時は日本と中国と積極的に交易をしていたようで、日本橋を境に日本人町と中国人町が形成されていたと言われています。また、旧暦の14日はランタン祭りが開催。ランタンの明かりが夜を彩る幻想的な時間を満喫することができます。

歴史保護地の玄関口「レロイ通り」

雰囲気は世界遺産

歴史保護地区内には残念ながらホテルはありません。そこから一番近い道はレロイ通りとなり、世界遺産の入口です。レロイ通り沿いにはホテルがいくつかあり、こちらは外国人に非常に人気。歴史保護地区のチャンフー通りまでは、徒歩で3分~5分程度です。料金は一泊3000円~4000円程度が一般的ですが、ハイシーズンは多少高くなる可能性があります。

安ホテルを探すなら「バーチウ通り」

縦長3階もしくは4階建てが一般的

バーチウ通りはレロイ通りと並行して南北に走るハイバーチュン通りから枝分かれしている道です。ハイバーチュン通りもレロイ通り同様、歴史保護地区のチャンフー通りに続くのですが、この通り沿いにはお土産店しかありません。バーチウ通りには、お土産店の他ゲストハウスやミニホテルがたくさん並んでいます。探せば一泊1000円~1500円程度のところも多々見つかることでしょう。料金交渉も可能です。

夜も楽しむなら「ナイトマーケット周辺」

ナイトマーケットは毎夜開催

バクダン通りにかかるアンホイ橋を渡った先は、歴史保護地区ではありません。毎夜ナイトマーケットが開催されているほか、夜遅くまで営業しているカフェレストランも並んでいます。この周辺でホテルを探すのも可能。料金はレロイ通りと同じか、若干高め。ただし、夜の散歩はこちらの方が散策しがいがあるでしょう。古き良き建物が並ぶ傍ら、コロニアル様式の西洋風の建物もでこぼこと見受けられるのが印象的にうつります。

「クアダイビーチ」はおすすめしづらい

知ってか知らずか、いまだに欧米人客は絶えない

クアダイビーチは2015年に台風の影響で海水が押し寄せ、現在もひいてはいません。かつては美しいビーチエリアでしたが、現在は砂浜のない殺風景なビーチとなってしまいました。ただし、現在でも周辺のリゾートホテルは営業しています。ビーチリゾート気分で向かうとがっくり来てしまいますが、そうではなければこの周辺ホテルでもいいでしょう。自転車をレンタルすれば、サイクリングも可能です。クアダイビーチから歴史保護地区までは自転車で20分程度です。

ホイアンのおすすめホテル

パームガーデンリゾート

ホイアンから車で5分ほどの立地に位置した5つ星のホテル。南国のトロピカルガーデンがホテルの顔としてお客様を歓迎し、客室棟の並ぶ中庭はオンザビーチ。歩いてすぐに海水浴ができます。3軒のレストランと2軒のカフェはそれぞれコンセプトを持ち個性的。有意義な滞在を保証してくれます。

>>パームガーデンリゾート

フエのおすすめ宿泊エリア

ダナンから北上することバスで3時間。見えてくるのはベトナム最後の王朝として20世紀まで栄えた阮朝(グエン)皇帝おひざ元の町。旧市街中心に建つ阮朝王宮をはじめ、新市街地南方に散らばる歴代皇帝が作った建築物は、現在ではユネスコ世界遺産に登録されています。静かな町はハノイやホーチミンとも似つかなく、独特の世界観を持っています。また、ここで食べられる料理はフエ料理として、他のベトナム料理とは一線を画しています。

ゲストハウスから中級ホテルまで揃う「ファングーラオ通り」

安ホテルの横には4つ星ホテルもある

ゲストハウスは一泊1000円程度から。星付きのホテルは2000円~4000円の間で予約を取れます。ファングーラオ通りとその周辺を行き交うのは、ほぼ外国人旅行客。オプショナルツアーやダナンやホイアンに向かうバス、航空券などを手配できるツアーデスクもありますし、お土産店、カフェ、レストランも多数。また、シクロやバイクタクシーも行き交っているので、阮朝王宮まで楽に行くことができます。

メインストリート沿いなら「フンブオン通り」周辺

幅広い道路。車やバイクの交通量はそれほど多くない

フエの市街地は全体的に静かで、メインストリートのレロイ通りやフンブオン通りでも、渋滞になったりクラクションが始終鳴り響くことはありません。ファングーラオ通りはどちらかというと、若者向けのエリア。静かに滞在したいという方や、年配の方はもう少ししっかりしたホテルに泊まりたいと思うものです。

そこでおすすめなのが、レロイ通りとフンブオン通り周辺のホテル。3000円~8000円程度の中級、高級ホテルがいくつか点在しています。ホテルの数はそれほど多くはありませんので、選ぶのに迷うことはなさそうです。ちなみに、阮朝王宮のある旧市街地エリアには宿泊可能のホテルはほぼありませんので、上記で紹介したエリアか、もしくはさらに東側エリアでホテルは探すことになります。

ホテルは事前に予約を

ベトナムの主要観光地では、かならずホテルが密集しているエリアがあります。一見ホテル探しは困らないように見えますが、しかし、日本人が求める最低限のサービスを提供してくれるホテルは案外多くはありません。また、そのような良質なホテルは、世界中の旅行者が狙っていますので、ハイシーズンは満室が続きます。事前にホテルの情報や口コミなどをチェックした上で、日本にいるうちから予約しておくのがベストと言えるでしょう。

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