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旧暦テト正月でおすすめのベトナム観光エリア

ベトナムでもほかのアジア同様、お正月を祝う習慣があります。日本では新暦の1月1日を元旦に設定していますが、これは実は日本くらいのもの。ベトナムを含むほとんどの国々では、正月は昔から旧暦で祝います。


ベトナム人にとって旧正月期間は一年の中で最大のビックイベント。約10連休近くあるため、帰省組や旅行組で国内は大混雑します。しかし、旅行者にとっては観光施設が休業期間に入るので、「行ってみたら休業していた」、「博物館が休みだった」といった満足いく観光ができないことも危惧されます。

そこで、今回は旧正月期間にベトナムへ行く旅行者向けに、「旧正月でおすすめの観光エリア」をご紹介したいと思います。

1月&2月旅行者は、必ず旧正月期間をチェックしよう

ベトナムへ旅行を考えている方の中で、もし1月もしくは2月に計画しているのであれば、その年の旧正月期間を必ず確認してください。旧暦は毎年日付がずれますので、ネットや旅行会社を通して、ベトナムの正月期間を調べるのが肝要です。

例えば2017年は1月27日が大晦日、翌28日が元旦となります。公的機関や民間企業の多くは26ないし27日頃から連休に入り、2月1~5日までの長期連休になります。ホーチミンにある博物館や美術館は正月三が日、スパやレストランなど三が日~5日間ほど連休になります。

南部旅行では「フーコック島」がおすすめ!

優雅な一日を

南部旅行であればフーコック島がおすすめ。南部は典型的な熱帯気候で、この時期は乾季。真冬の日本とは真逆の南国の気候なので、現地ではビーチ傍のデッキチェアに寝そべって優雅な1日をおくることもできます。

また、ビーチエリアのフーコック島では、観光名所巡りとは無縁。海水浴やシーフード料理、ナイトマーケットなど、時間を気にすることのない観光を楽しむことができます。

ナイトマーケットでは十数のシーフード屋台が並ぶ

フーコック島はビーチリゾートなので、テト正月期間も通常通りの町並みが広がっています。フーコック島の住民のほとんどはここで生まれ育っているので帰省もありません。仮にお店が休業に入っても、せいぜい元旦の1日程度。

ですので、この正月期間は多くのベトナム人旅行者が訪れ、毎年とてもにぎわっています。近年はリゾート開発が進んで5つ星のホテルやテーマパークなどもオープンしました。外国人にとっても過ごしやすい観光エリアに着々と生まれ変わりつつあります。フーコック島はホーチミンから国内線で1時間で行くことができるので、1泊2日から楽しむことができます。ホーチミン観光でお店の休業が続いてげんなりしている旅行者は、気持ちを切り替えて、思い切ってフーコック島へ行ってみてはいかがでしょうか。

中部旅行では世界遺産巡りを

外国人が行き交うチャンフー通りの風景

写真上のこちらは世界遺産の町「ホイアン」。ベトナム中部は中心にダナンを構え、世界遺産が各地に散らばっている世界遺産エリア。旅行ツアーでも複数の世界遺産を跨ぐパックが人気があります。

その中でもおすすめの世界遺産がホイアン。ホイアンは町全体が世界遺産で、当然観光散策するのも世界遺産に指定された歴史保護地区。正月期間であっても休むことはありませんので、ほぼすべてのお店や施設が営業しています。正月の雰囲気をあまり感じることのない観光をすることができるでしょう。

ミーソン遺跡の祠堂

ホイアンから車で一時間ほど郊外へ。傾斜のある丘をのぼり続けた先に広がるのが、巨大な遺跡群です。こちらも世界遺産に登録されている「ミーソン遺跡」。チャンパ王国と呼ばれた独立国家が築いた遺跡群です。もちろん旧正月期間も営業しています

ミーソン遺跡まではホイアンからツアーで行くのがおすすめ。10ドル以下の半日ツアーに参加することができます。1月及び2月の中部地方は過ごしやすい陽気なので、この時期の観光にはもってこいのエリアともいえます。

北部は2つの世界遺産に行こう

大小の観光船が常に数十往来している

北部旅行といえばハノイのイメージが強いですが、ハノイ市街地の散策ではホーチミン同様雑貨店やスパ、レストランなどは数日間休業するのが毎年恒例です。特にハノイはホーチミンよりも店の全体の数が少ないので、人気店が休業していると他に行くところを探すのが困難の場合もあります。

そこでおすすめの北部エリアが「ハロン湾」と「ニンビン省」。いずれも世界遺産に登録されているエリアで、ハノイを車で南下すること2~3時間で行くことができます。ハノイからツアーを組むことができ、ともに日帰りから1泊ツアーが人気です。両エリアとも世界遺産であり、景勝地なので、もちろんお正月の影響を受けることはありません。

ⒸWikimedia

こちらはニンビン省。古都ホアルーやチャンアン、タムコックといった古き田舎風情を愛でることができる人気の景勝地エリアです。2014年と比較的新しく世界遺産に登録されたのがチャンアン。それ以前はツアーがないのが欠点でしたが、現在は多くの旅行会社がホアルーなどとセットの日帰りツアーを催行しています。

まるで水墨画で描いたような田園風景と、その背後にそびえる歪な形をした山々。旅行者はその間を流れる渓谷を手漕ぎボートで周遊することができます。ハロン湾のような大型客船でクルージングという派手さはありませんが、ベトナムに残された手つかずの大自然と、そこに寄り添うように生きる人々を間近で体験することができるのは非常に貴重かつ、ベトナム旅行らしいです。

三大都市を訪れる際の注意点

北のハノイ、中部のダナン、南のホーチミンはベトナムの3大観光都市です。しかし、上述したように、旧正月期間はどこの商店も数日間の休業に入ります。ショッピングやスパを一番の目的としてベトナム旅行を計画しているのであれば、少しだけ方向を変えてみることをおすすめします。

その際は、ここで紹介した別エリアを検討してみてはいかがでしょうか。

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