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【6月】ベストシーズンの観光エリア

6月といえばジューンブライド。結婚シーズンでもありますね。ハネムーンで旅先にベトナムを選択する人も近年多くなってきているようです。東南アジアの中でも治安がよく、エリアによって風土や過ごし方が異なるちょっと特別感がある国として人気のようです。

しかし、6月は日本でも梅雨入りの季節であるように、ベトナムでも南北エリアは雨季の入り口となります。1日数回のスコールが降る日が、月に10~15日程度あります。そこで、今回紹介する6月旅行にベストの観光エリアは、中部と中南部です。ハネムーンにもぴったりの過ごし方を見つけることができるはずです。

北部&南部旅行は断念?

ハノイのある北部と、ホーチミンやメコンデルタの南部は、6月から雨季に入ります。また、雨季のはじまりというのは毎年豪雨に見舞われることが多いため、ハロン湾やニンビン省、メコンデルタ地方といったアウトドアが主の観光エリアは、きびしいものとなります。中でもおすすめできるのはホーチミン。スパやショッピングが目的であれば、それほど困ることはありません。ただし、小さな子供連れのファミリーであれば、子供は暇しそうですね。

ベストエリア:ベトナム屈指のビーチリゾート「ニャチャン」

ニャチャンビーチにて

熱帯モンスーン気候に属している中南部ニャチャンは、青いビーチと白い砂浜がどこまでも広がる、ベトナム屈指のビーチリゾート。最近は日本人にも注目されはじめていますが、もともとロシア人を筆頭に欧米人観光客に支持されているビーチエリアです。某旅行会社の調べによると、ベトナム全国の観光エリアの中で、最もリピート率が高い場所でもあるそうです。

ニャチャンは年間を通して平均気温は25度を上回り、最も暑い時期は4月~9月の間。1月~7月頃までは月間の雨の日数も7日を下回りますので、滞在中仮にスコールに降られても1度か2度程度。6月は降水量も30mm以下でビーチの透明度も高くなる時期なので、ベストシーズンといえます。

ニャチャンの過ごし方

ダウンタウンにビーチが広がる

ニャチャン旅行ではもちろんビーチを楽しみたいところです。7kmにわたってビーチと砂浜が広がるニャチャンビーチは、どこでも泳ぐことができるのが特徴。ニャチャン駅やダム市場、教会などがある中心市街地からすぐの場所に位置しているので、ホテルから海まで歩くことも可能です。

近年はビーチ傍に5つ星ホテルやリゾートホテルも立ち並ぶようになりました。ハネムーナーの姿も多く、贅沢なリゾートタイムを過ごすことができそうです。

ニャチャン市街地の様子

ホテルで自転車をレンタルして、ニャチャンの中心市街地や北部エリアをサイクリングするのもおすすめの過ごし方です。ニャチャンの中心にはニャチャン駅、ロンソン寺、ニャチャン大聖堂、ダム市場など見どころもたくさん。北部エリアはホンチョン岬、泥温泉、ポーナガル寺院といった名所は複合施設もあります。

もちろんニャチャングルメも欠かせません。海の幸はもちろんのこと、ニャチャン名物と呼ばれるブンカー、ブンスアなどは屋台や食堂でも食べられる郷土料理。是非押さえておきましょう。北部や南部へ行く際はタクシーでもいいですが、せっかくのリゾートエリアなので、移動すべてにタクシーは少々もったいない気がします。道中の風景も楽しんでください。

雨の心配がないから夜も楽しめる

町中を歩けば屋台もたくさん

ニャチャンは夜も眠りません。町中を歩けば屋台もたくさん並んでいますし、魚介を扱う屋台食堂もあります。ビーチ沿いを走るチャンフー通りには毎夜ナイトマーケットが開催され、外国人観光客でいつもにぎわっています。

フンヴオン通りには欧米人経営のレストランバーが並び、ロシア、ギリシャ、メキシコ、ウクライナといった本場の料理に舌鼓を打つことができます。そしてビーチ沿いに営業しているオンザビーチ・バーにも是非足を運んでほしいです。日本とは離れた非現実的な空間をくつろぐことができます。

ベストエリア:古き都と王宮を訪ねる「フエ」

阮朝王宮にて

続いてご紹介する6月のベストエリアは「フエ」。ガイドブックでは「ベトナム最後の王朝」、「古都」として紹介されています。1802~1945年まで阮朝全13代皇帝が時代を築き上げてきました。その皇帝が作った建築物はユネスコ世界遺産にも登録されています。

ベトナムは南北と雨季に入っていますが、中部中北部はまだ乾季が続いています。ダナンからツアーバスで3時間程度北上して行くフエは、日本人観光客にも人気の都市。一つの時代を築いた皇帝たちの足跡を追いながら、古き良き町並みを愛でる。そんな情緒豊かな旅をおくることができます。

世界遺産の建築物を巡る

阮朝王宮の門。3つある門は中国紫禁城を真似ている

世界遺産に登録されている建築物を巡る際は、ツアーに参加するのが一番。半日であらかた回ることができます。また、メインとなる阮朝王宮は旧市街のど真ん中にあるので、滞在ホテルからタクシーや徒歩、シクロなどで向かうこともできます。その他の建築物は町のいたるところに散らばっているので、個人で巡るのは困難です。

全13代の皇帝が築き上げた建築物を眺めていると、当時の歴史背景も理解することができます。中国の支配下にあったときは、建築も中国風の様式が取り入れられています。一方フランスの統治下時代に建てられたものは、フランスらしい自由と優美さを兼ね備えた建物となります。

フエの町を巡る

線香の村もある

フエはハン川を中心に北部が旧市街、南部が新市街と分かれています。旅行者が散策で訪れるのは新市街の方。昔からいまに続くローカル市場やおもちゃを売る個人商店、田舎道を自転車で走り続けると、素朴な家屋が並ぶ市街地や田園風景を目の当たりにすることができます。

また、フエの町は線香の特産としても知られていて、毎年旧正月時期になると、ベトナムのテレビでフエの線香村の様子が特集されるのが常。この線香村は観光地化されているので、旅行客も行くことができます。

本場のフエ料理を堪能

バインコアイ

ベトナム料理の中でもフエ料理は少し別物。一般的なベトナム料理レストランにフエ料理はほとんどなく、フエ料理を食べたければ、専門店に行く必要があります。かつて皇族が食べていた高級食材を使ったフエ料理は「宮廷料理」と呼ばれ重宝されていました。現在でも同じ食材とまではいきませんが、宮廷料理風の料理はレストランで食べることができます。

また、フエの一般市民が日ごろから食べている大衆料理も、普通のベトナム料理と比べると少し異なります。バインコアイ(Banh Khoai)、ゴイチャイバ(Goi trai va)、ネムルイ(Nem lui)、ブンボーフエ(Bun Bo Hue)などはフエを代表する料理なので、必ず押さえておきましょう。

ニャチャンは今後期待の観光エリア

フエはホイアン、ミーソンと並ぶ中部旅行の王道ルート。一方ニャチャンは最近各旅行会社が売り出し始めた、日本人にとっては新しい観光エリア。一度ニャチャンに訪れてみてください。
「また来ようね」と言いたくなる時間が待っています。

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