ホーチミンの定番観光スポットの1つである「ベンタイン市場」。古くから日本人旅行者にとっての象徴でもありますが、2024年も健在で、毎日多くの旅行者が訪れています。そこで、今回はベンタイン市場の現地の歩き方やポイント、注意点をまとめてご紹介します。
アクセス:市民劇場から徒歩10分!道中にも買い物スポットあり!
ホーチミンの中心に位置する市民劇場からベンタイン市場までは徒歩で約10分弱です。レタントン通りとレロイ通りから行くことができますが、おすすめはレロイ通り。新型コロナ以降は道路が拡張されて、通り沿いにはレストランやカフェ、雑貨店等が数多く並ぶようになりました。レロイ通りをただ真っ直ぐ進むだけで市場まで行けますが、暑いのが嫌な人はタクシーで行くのもかまいません。
タクシーに乗るときのポイント
市民劇場からタクシーに乗るときは、ホーチミンで一番よく見かける「ビナサンタクシー」か「マイリンタクシー」がおすすめです。流しでよく見つけることができます。また、配車アプリはGrabをインストールしておくのがおすすめです。上記のタクシーよりも安く、ぼったくりの心配がないのが魅力ですが、屋外でネット環境が必要なのでポケットWi-Fiをレンタルしておくといいでしょう。
ベンタイン市場散策はまずは外回りから歩こう!
ベンタイン市場は定価の概念がないため、ぼったくりに遭いやすいのが注意点です。ぼったくりに遭わないコツとしては、最初に市場内で商品の相場を知っておくのがおすすめです。
ベンタイン市場の外回りはReliable areaと呼ばれ、すべてではありませんが政府経営のお店が並び、定価で販売しています。値段交渉はできませんが、ベトナム雑貨の相場を知ることができるので、買う買わないは別として、少し歩いてみるのがおすすめです。
ベンタイン市場の歩き方ポイント:実は市場内はエリアに分けられている
ベンタイン市場には数千のお店ブースが所狭しと並んでいますが、実はしっかりとカテゴライズされていて、出入口傍がお土産雑貨エリア&服飾エリア。その奥に行くとコーヒー豆やドライフルーツ、その他調味料などが売っている日用品エリアに入ります。さらにその周辺には生鮮食品エリアへと続く道が見え、また、食堂コーナーも併設しています。
ベンタイン市場で食事するのはやはりおすすめできない!
食堂エリアではベトナム定番料理となるフォーや生春巻き、バインセオ、チェーなどを食べることができます。外国人旅行者が食堂カウンターに座って食べている光景をよく見かけますが、やはり衛生面を考えると日本人は避けた方が良いでしょう。
ベンタイン市場でコーヒー豆とドライフルーツを買うのは避けるのがおすすめ!
ベトナムの市場ではご覧のような袋やケースに大量に保管されたコーヒー豆やドライフルーツが販売されています。これらを購入すると、透明の袋に入れて渡してくれるのですが、実は2つの理由からおすすめできません。
1.風味が劣化し、雑菌が繁殖している
コーヒー豆もドライフルーツも高温多湿の環境では風味が劣化し、雑菌が繁殖してしまいます。しっかりと密閉されていない環境で24時間365日放置されているので、衛生面で良いわけがありません。また、黒光りしているコーヒー豆は要注意。「ほら、いい匂いでしょ」とかがせてくれますが、実は黒くてかっているコーヒー豆は豆の中の炭酸と油が抜けているので、酸化して品質が劣化している証拠となります。
2.日本に持ち込めない=空港で没収される可能性がある
基本的にコーヒー豆やドライフルーツはお土産として買って帰る分には、何の申告も必要ありません。しかし、上述したように、市場で買えるコーヒー豆やドライフルーツは普通の透明な袋に入れて渡されるので、身元不明となります。コーヒー豆とドライフルーツを日本の空港で正規に持ち込むためには、製造ラベルやバーコードが必要で、これは商品しっかりとベトナム国内で流通していることを示します。せっかくお土産に買ったのに日本の空港で没収されたら残念ですよね。
番外:ベンタイン市場正面のアラブストリートを歩こう
あまり知られていませんが、ベンタイン市場西側出入口正面にはNguyen An Ninh通りがあり、こちらは通称アラブストリートと呼ばれています。アラブ・マレー・インド系の人達が多く滞在するエリアとなり、アラブ・マレー料理やハラルのお店がたくさん並んでいます。雰囲気が少し変わるので、是非こちらもベンタイン市場散策のついでに歩いてみてください。