2022年になると世界各国で入国規制が撤廃され、海外旅行もほぼ解禁状態となりました。日本は出遅れた印象はあるものの、着実に旅行者数は回復基調となっています。そこで、2023年早々に海外旅行を計画している学生も多いでしょう。
ここでは学生旅行におすすめしたいベトナムの観光地をご紹介します。
学生のベトナム旅行は王道から少しだけ外れた場所を選んでみては
ベトナムの観光地と言えば首都ハノイや中部ダナン、南部ホーチミンの3都市が有名ですが、今回学生におすすめしたいのは少しだけ王道から外れた地域となります。とはいっても海外旅行に不慣れな人でも簡単に行くことができるので心配ありません。
1泊から楽しめるプチリゾート「ブンタウ」
ホーチミンから車でわずか2時間で行ける「ブンタウ」は、ホーチミン人が週末に行くプチリゾート地です。旅行者向けにホーチミン発ブンタウ行きの日帰りツアーも出ていますが、どうせなら現地で1泊か2泊してほしいところです。
ブンタウ観光ではシーフード料理は欠かせないほか、「キリスト像見学」、「ナイトマーケット」、「仏教寺院タウ寺見学」などが見どころです。バックビーチという海水浴場もありますが、遠浅なので泳ぎづらいため、見るだけでもいいでしょう。
また、市街地には大きなショッピングセンターが幾つかあるので、買い物にも困りません。海鮮料理を食べるときはレストランよりも大衆食堂が割安でおすすめ。ただし市場価格で量り売りとなるので、騙されないように信頼できるお店に行きましょう。
ブンタウ旅行のワンポイントアドバイス
毎週土曜日は観光エリア内にてドッグレースが開催されます。1口100円程度賭けて楽しむといいでしょう。日本の競馬のようなギャンブル的な存在ではなく、週末のナイトスポットとして子連れファミリーも含めて多くの現地人でにぎわっています。
[local, 30]
ホーチミンから2泊3日で行く「ムイネー」
ムイネーはホーチミンから長距離バス(ツアーバス)で行ける中南部リゾート地です。海の見える港町ですが、見どころは広大な砂丘。砂丘は幾つかスポットがあり、ソリで滑れるところやジープやバギーを運転して疾走できる場所があります。
砂丘の他にもビーチで海水浴もできますし、漁船が停泊している場所ではご覧のようにお椀に乗って一寸法師のような体験もできます。また、砂浜には獲れたての魚介の直売店があるので、指差しで選んで網焼きでいただくことも可能です。
ムイネー旅行のワンポイントアドバイス
ムイネーまではホーチミンから6時間程度バスで走ったところにあります。少し遠いと感じるかもしれませんが、寝台バスを選択すれば快適です。また、ムイネーはそれほど大きな観光地ではないので、2泊3日で十分。残りの滞在はホーチミンで過ごすのがいいでしょう。
[local, 24]
少数民族と交流!「バンメトート」
ベトナム中南部山岳地帯にある「バンメトート」はコーヒーの一大産地として知られています。香り高いロブスタ種を栽培しているのはエデ族やムオン族といった少数民族の方々です。実は日本人の学生も民族学のフィールドワークのためよく訪れる観光地でもあり、ベトナム人と少数民族が共存している貴重なエリアとなります。
バンメトート観光は見どころも多々あり、「少数民族の家々の見学」や「山岳民族の郷土料理」、「市街地の市場散策」そして「ゾウ乗り体験」が学生におすすめです。ゾウ乗り体験は複数の観光スポットで可能で、有名どころはブオンドン村・ヨックドン国立公園・ラック湖の3箇所です。
バンメトートはお洒落な旅路とはいかなく、険しい道をタクシーでひた走るなど体力が必要な場面も多々あります。是非学生のときに行ってみてください。
バンメトート旅行のワンポイントアドバイス
バンメトートはホーチミンから国内線に乗っていきますが、現地には旅行者向けのレストランやお土産店、高級スパなどはありません。また山岳地帯となるので、時期によっては冷え込むこともあり、「南国らしい」、「お洒落な女子旅」を目的にしている場合はちょっとミスマッチかもしれません。ベトナム観光地を選ぶときは、自分たちの目的を実現できる旅先を選ぶようにしてください。
[local, 667]
歴史好きの学生は「フエ」旅行で決まり!
ベトナム中部フエは、ダナン旅行者が日帰りツアーに参加して行く歴史名所です。「古都」と呼ばれるフエは1802年から1945年まで歴代皇帝が居城した町で、皇帝が遺した歴史的建築物はユネスコ世界遺産に登録されています。
日帰りツアーでも行けなくはないのですが、名所をひたすら巡るだけで町散策がまったくできないのが残念なところ。歴史好きの学生ならば、2泊から3泊ほどフエに身を置いて、歴史情緒溢れる旧市街をたっぷりと満喫してほしいところです。
近年はフエ市街地も観光地化され、旅行者向けの市場や屋台街も増えてきました。夜はハン川をボートで遊覧して灯篭流しを体験できる現地ツアーが人気。またファングーラオ通りは学生含む多くの若い旅行者が集うバックパッカーストリートとなっていて、歴史的名所とは裏腹に大変にぎやかなひとときを楽しむことができます。
フエ旅行のワンポイントアドバイス
もしフエに飽きてしまっても、バスで3時間南下すればリゾート地のダナンに行くことができます。町の風景や名物料理、観光の楽しみ方なども大きく変わるので、事前に両方計画しておくのもいいかもしれません。
ちなみに日本からダナンまでは直行便がありますが、フエはホーチミンやダナンなど主要都市を乗り継ぐことになります。
[local, 26]
まとめ:まずは目的を明確に。2都市周遊を視野に入れるのもおすすめ
今回は学生旅行におすすめのベトナム観光地をご紹介しました。ベトナムはところ変われば現地の風景ががらりと変わります。そのため、まずはベトナム旅行で何をしたいのかを同行者と話し合ってみるのがいいでしょう。
また、ホーチミンとブンタウ、ダナンとフエなど、最初から2都市周遊を視野に入れた旅行計画を立ててみるのもおすすめです。