2020年10月のベトナムは全国的に雨季のピークを迎えます。各地域で1日数回のスコールがあるので、ベトナムに訪れる方は注意が必要です。また、9月後半から一部路線でベトナムと日本が国交開始。ここではベトナムの旅行事情や出張者の現地での過ごし方なども併せてご紹介します。
10月は北部、中部、南部ともに雨季のピーク
南北に長い国土を持つベトナムは、南国といっても地域によって気候が異なるのが特徴で、北部と南部は5月から雨季に入るものの、中部は9月から雨季に突入するなど、エリアによって旅行シーズンが変わります。しかし、10月は北部ハノイ、中部ダナン、南部ホーチミンと共に雨季のピークとなります。
北部ハノイの旅行&出張は11月まで待つのが得策かも
北部ハノイに訪れる計画をしている方は、11月まで待ってみてはいかがでしょうか。中部は2月まで、南部は12月まで雨季は続きますが、ハノイは11月からいち早く乾季に入ります。11月のハノイは短い秋と言われていて、実はハロン湾など景勝地を観光するベストシーズンでもあります。朝靄がかかったハロン湾は非常に幻想的です。
10月にビーチで海水浴を楽しみたいなら中南部「ニャチャン」が一押し!
中南部ニャチャンはホーチミンから国内線で1時間、寝台バスで9時間で行くことができる南国ビーチエリア。気候は南部と変わりませんが、ニャチャンの気温は年間を通して安定していて、スコールが降っても気温は20台後半を維持しているので、雨が止んだらすぐに海水浴を楽しめます。4つ星以上のホテルであれば必ず屋外プールも設置されているので、こちらを楽しむのもありです。昨今は新型コロナの影響で外国人客が来ないため、5つ星でも1万円前後で宿泊することができます。ニャチャンに来る機会がある人は、是非普段泊まらないような高級ホテルを選んでみてください。
南部ホーチミンは毎日大雨が続く
南部ホーチミンは10月11月と雨季のピークとなりますので、毎日雨が降ります。スコールと言えば小一時間の大雨で、止んだ後はからりと晴れ渡るものですが、10月前半の現在は一日天気がぐずつくことも珍しくありません。ただし気温は20度後半をキープしているので、ホテルに宿泊するならば屋外プールを楽しむことも十分にできます。
新型コロナは市中感染者1か月以上なしが続く
ベトナムは10月時点で市中感染者ゼロが30日間連続で続いています。これはベトナム政府がクリーンな国として世界に観光PRをしたいため、水際対策を強く実施していることが要因に挙げられます。9月後半には固くなに世界各国の就航を止めていた国営のベトナム航空が半年ぶりに日本との間で就航を再開しています。現時点ではビジネス出張者や投資家、国家プロジェクトに関わる方のみ入国が許可されていますが、ビジネス出張者にとっては朗報です。
14日以下の滞在は隔離期間もなし!
現時点ではベトナムへ入国する際には事前のビザ取得が必要となります。PCR検査の陰性証明書など複数の要件がありますし、臨機応変に入国条件は変わっていきますので、現地の大使館や旅行会社、ビザ取得の代行会社と連携して、トラブルのない入国を心がけてください。また、10月上旬時点の最新情報では、14日以内の短期滞在者に関しては、従来の14日間の隔離期間が免除されることも公開されていますし、14日以上の滞在者に関しても6日~14日の隔離期間と短くなる可能性があります。
隔離施設先の確保を
隔離先はベトナム政府指定の軍施設か旅行者用ホテルを選ぶことができます。宿泊料金は出張者負担で、前者の場合は1泊600円程度ですが、後者はホテルによって6000~2万5000円かかってきますので、事前にホテル側と交渉することも必要となります。旅行会社もしくは代理会社を通して予約するといいでしょう。
10月から半年ぶりに往来が可能!充実したベトナム出張&観光を!
10月からはベトナム航空を利用してベトナム⇔日本の往来が可能となりました。新型コロナ明けで長らく海外出張をしていなかったビジネスパーソンの方々は、是非入念の準備を経てベトナム渡航を計画してください。