ホーチミン旅行ではエステや高級ベトナムグルメ、フレンチ、ディナークルージングなどのツアーを楽しむのが王道。しかし、もっとディープなベトナムを体験したいならば、今回紹介するローカルな市内観光の旅を計画してみてはいかがでしょうか。ベトナム人の生活水準で楽しめるので、旅費の節約もできます。
10:00~10:30:タクシーに乗って6区へ
まずはタクシーに乗って西方にある6区に向かいましょう。6区といえば中華街のチョロンがあるエリアですが、そのチョロンから少し離れたところはローカルなベトナム風景が広がっています。ここら辺を歩いていると、中国漢字の看板もよく見えますが、彼らの多くは華人なので、中国に故郷がある人は少ないようです。
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10:30~11:30:6区の探索
6区は現在進行形で発展中。1区にあるビンコムセンターや高島屋のような近代的なショッピングセンターはありませんが、近年は高層マンションやお洒落なお店ができてきました。日本でも人気のタピオカミルクティーの専門店もそこら中にあり、学生や若者たちのたまり場となっています。
また、見所としては町の風景、青空市場、仏教寺院、教会など。ベトナムでは人口の7割以上が仏教徒で2割以上がキリスト教徒と言われています。ローカルな町の中にも、必ず小さなお寺や教会があり、人々のよりどころとなっています。参拝や見学は自由なので、見つけたら是非足を運んでみてください。
ローカルエリアではまだスーパーが多くないので、人々は個人商店で買い物します。時折ご覧のような風景を見ることができますが、こちらはギフトセット。驚くかもしれませんが、ベトナムにもお中元やお歳暮の習慣があり、何かとこのようなお菓子の詰め合わせを贈る習慣があります。皆さんも興味があれば1つ買って、みんなで分け合いっこしてみてはいかがでしょうか。基本はスーパーで売っているお菓子ばかりとなります。
11:45~12:15:食堂でベトナム人と一緒に昼食
ローカルエリアには冷房が効いたレストランはあまりありません。基本はご覧のような大衆食堂で食べることになります。ドンコイエリアにあるベトナム料理店にはないメニューばかりがあり、ベトナム人が日ごろ食べる本当の大衆料理を体験することができます。
食堂の注文方法は2つ。1つは通常通りメニューから選ぶ方法。もう1つはご覧のように、十数種類の料理がショーケースに並んであるので、その中から好きな料理を指をさしてチョイスしてください。これは「ビンザン食堂」と呼ばれる昔から続くスタイルで、いまもなお全国で同じルールとなっています。
ちなみにこちらは1品2万~3万ドン程度。高くても150円というのはお財布にもうれしいですね。
13:00~16:00:ブイビエン通りを歩く
食事を終えたら、再びタクシーに乗って1区に戻ります。1区のブイビエン通りはファングーラオと呼ばれるバックパッカー街として知られていて、ベンタイン市場まで徒歩10分少々の距離です。
「やっぱりスパを楽しみたい」と考えている女子の皆さんもご安心ください。この界隈だけでも安マッサージ店は100を超えるお店があります。いずれも基本料金は20ドル以下で、チップを払っても日本円で2500円以下で楽しむことができます。フットマッサージだけならその半分くらいで体験できるところもあるでしょう。
また、ブイビエン通り周辺にもたくさんの個人商店がありますので、のどが乾いたり軽食を買いたい場合に便利です。また、ベトナムのSIMカードを使ってスマホをしている人は、ここでプリペイドカードを購入することができます。その他にもタバコ、浴用品、生理用品などもあります。お店によってはお客用の椅子を並べているところもあるので、ここで飲み物を買って、道端でちょっと休憩するのもベトナム人らしくていいですね。
16:30~17:30:グエンチャイ通りで食事
グエンチャイ通りは1区から5区まで続く長い道ですが、道中は食堂が多数並ぶエリアもあります。5区の近くなので、タクシーの運転手に連れて行ってもらうといいでしょう。ベトナム人は指をさして料理を選ぶビンザン食堂は主に昼食で利用し、夜はご覧のような道端にテーブルが並べられている食堂を好みます。
道を歩いているとよく見かけるこちら。アヒルや鶏、豚肉などを売るお店です。いずれも1羽丸ごと購入できるほか、表面の皮を油で揚げるのがベトナムスタイル。非常に香ばしくておいしいので、一度挑戦してみてください。
夜に賑わう食堂や屋台は、昼の内はなかなか食べられない料理が多くあります。ガイドブックにも紹介されていないものもあるはずなので、是非彼らが日ごろ食しているローカルグルメを食べていってください。
おすすめのローカルエリア
ホーチミンの市内で旅行者が行きやすいローカルエリアは5区、6区、8区、9区といったところ。最近は2区&9区も外国人旅行者がじわりと増えてきた印象があります。是非ホーチミン旅行では少し足を延ばしてローカルエリアを観光してみてください。