発展途上国のベトナムは、現在日本のバブル期のようといわれています。目まぐるしく変わるのは町並みだけではなく、人々の流行もその1つ。日本でも流行り廃れは非常に敏感ですが、ベトナムでも昨今はブームというものが度々訪れるようになりました。ブームが始まるのは、南部商業都市ホーチミンがほとんど。そこで、今回は2019年現時点でホーチミンで流行っているものをご紹介します。旅行者も是非現地で体験していってください。
2016年の流行り
[local, 381]
チャースア(Tra Sua)が大ブーム!
日本でもここ最近渋谷を中心に若者に台湾発のタピオカミルクティーが大人気ですね。「ゴンチャー」をはじめたとしたいくつかのチェーン店は、実はベトナムにも進出していて若者に絶大な支持を得ています。ベトナムではミルクティーは「チャースア」と呼ばれていて、「チャースアに行こう=ミルクティーのカフェに行こう」、「カフェに行こう=コーヒーを飲みに行こう」と使い分けられています。
流行の火付け役はタピオカミルクティーでしたが、現在では多彩な種類がメニューにあります。現地人に人気なのは、「クリームチーズ入り」や「チョコレートやマンゴー風味」、「ゼリー入り」などです。値段も200円前後で買えますし、冷房完備の店内でゆっくりと過ごすことができるので、ショッピングの合間に立ち寄ることができます。ホーチミンであれば市内のどこでも徒歩圏内に1つはチャースアを扱うカフェを見つけることができるでしょう。
ビュッフェ&バイキング
ホーチミン市街地ではここ最近ビュッフェ(バイキング)が大人気。少量しか食べないならもったいないかもしれませんが、値段を気にしないで好きな料理を注文していいのは、とても大きな魅力です。昨今見られるビュッフェは焼肉や鍋など。中には寿司をはじめとした日本料理の食べ放題もあります。値段は1300~2500円程度が相場ですので、日本と比べてもそれほど変わりありませんね。
中でも一番人気は焼肉。ベトナムではここ最近やっとアメリカやオーストラリアの輸入肉が増えてきました(それまでは国産の低品質の牛肉)。それが皮切りとなって、おいしい牛焼肉が大ブーム。ベトナム料理といえばヘルシーで素朴な料理をイメージしがちですが、現在彼らに愛されているのは断然肉食です。
ユーチューブ&ユーチューバー
日本でも流行の真っただ中にあるユーチューバー。すでに1つの職業として確立されていて、子供が憧れる人気職業にもランクインされていますね。そのユーチューバーですが、ベトナムでも最近はかなり人気の様子。日本ほどではありませんが、人気のユーチューバーの動画は100万ビュー越えも普通。ユーチューバー宣伝した化粧品はオンラインショップやショッピングセンター、デパートなどでたちまち人気となります。
デリバリーサービス(人&物)
日本ではユーバー・イートが最近じわじわと知られてきていますね。ベトナムではユーバーはGrabに買収されています。現地では主に荷物や書類の配送を頼んだり、タクシー代わりに利用しています。Grabは旅行者にも人気の移動ツールで、現在地と目的地を設定するだけで、周辺に待機しているドライバーを自動的にキャッチし、移動距離を算出してくれます。
また、最近はフードデリバリーも非常に活気があります。ホーチミン市内のレストランの多くが加盟しているので、基本は何でもスマホ一つでデリバリー注文が可能。デリバリー注文に関しては、日本よりも一歩リードしている様子がうかがえます。
旅行者も利用可能なサービスばかり
ここで紹介したホーチミンの流行は、旅行者が現地で利用できるものばかりです。いずれも5年、10年前にはなかったサービスなので、昔ホーチミンに来たことがある人も、もう一度観光に来てみてはいかがでしょうか。きっとまったく違うホーチミンの町に驚かされることでしょう。