ベトナム旅行ではお土産ショッピングも楽しみの1つです。しかし、好きな物を好きなだけ買って、いざ空港に行ったら、「これは日本に持ち込めません」と言われる可能性もあります。せっかくのお土産を空港で没収されるとなると、本当に悔やみきれません。
そこで、今回はベトナムから日本にお土産品を持ち帰る際の注意事項と、没収の危険性があるアイテムをご紹介します。
持ち帰れるか否かは国によって異なる
旅慣れた方でもよく引っかかるのが、お土産の持ち帰り事情です。例えばアメリカから日本へ、ベトナムから日本へ、フランスから日本へと、持ち帰れるお土産というのはそれぞれ異なります。それぞれの国には輸出及び持ち出し禁止リストというのを設けていて、一方日本側でも輸入及び持ち込み禁止リストというものがあります。
基本的に持ち帰れないもの
まず最初にご紹介するのは、日本が順守している関税定率法やワシントン条約で持ち込みが不可のもの。
1.コピー商品
ルイビトンやシャネル、グッチなどは市場に行けば山の方に溢れています。これらを持ち帰るのは基本はNGとなります。また、大量に購入してしまうと、転売目的の輸入と見なされ、没収どころか最悪捕まってしまいます。
2.保護動物の雑貨
トラの毛皮にワニ革のバッグなどが当たります。ベトナムで保証書を発行できたとしても、日本には持ち込めない可能性が高いです。ベトナムはワニが名物で、ドンコイやベンタイン市場周辺にもワニ製品を売っているお店がたくさんあります。購入する際はくれぐれもきをつけてください。
3.肉や植物
生肉、土のついた植物、発芽する可能性のものはすべて持ち込みが禁止されています。
ちなみに、これらは「植物防疫所(農林水産省)」が管轄なので、一度確認してみるといいでしょう。
植物防疫所HP......http://www.maff.go.jp/pps/
没収されたときの対応
もし持ち物検査でひっかかった場合、どうすればいいのでしょうか。まず一番考えられるのは「没収」です。その場で破棄されます。ただし、これは旅行者にとっては一番マシだと思ってください。逆に量が多かったり、その場で没収(破棄)できない場合は、"返送"という形をとる場合があります。
返送の場合は、それに伴う代金はすべて旅行者負担となります。没収か返送かは自分で選ぶことができる場合と、職員が選択する場合があります。また上述しましたが、品数が大量の場合は不正輸入とみなされ、罰金やその他罰則が付く可能性があります。
定番土産で注意が必要なアイテム
市場や雑貨店でよく売られているものでも、注意が必要なものがあります。例えば「コーヒー豆」。ベトナムから日本に持ち帰る場合、コーヒー豆やナッツ類は検査証明書(Phytosanitary certificate)を添付しなければならない可能性があります。
こだわりを持っている人の中には生豆を持ち帰る人もいますが、植物検疫カウンターで検査が必要になる可能性があります。ちなみに実情を言えば、検査証明書が必要となるケースはそれほどなく、検疫カウンターで十分少々かけて検査される程度にとどまります。
注意が必要。でも怖がる必要はなし
今回は日本へのお土産の持ち込みに関してご紹介しましたが、危険物以外は正直それほど怖がる必要はありません。しっかりとしたスーパーでは最低限の品質証明がされている品しか売っていませんので、植物検疫カウンターで検査を受けることになっても、そこで没収されることは滅多にありません。是非ベトナム旅行ではベトナムらしいお土産をたくさん買っていってください。