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世界遺産の名所「フォンニャ洞窟」を探索

ベトナムにおける最大級の規模を誇る世界遺産「フォンニャケバン国立公園」。広大な面積を誇る自然公園の中には、300以上の洞窟があり、いまだ発掘調査中となっています。今回ご紹介する「フォンニャ洞窟」は、現在公開されている洞窟の中では最長を誇る鍾乳洞。

フォンニャケバン観光のハイライトともなる名所となります。

アクセス

IMG_3696.jpgチケット売り場。ツアーで行く場合は不要

フォンニャ洞窟はドンホイの町からおよそ1時間ちょっと。ただし、個人で車をチャーターしたり、バイクをレンタルして行くのは、よほどベトナムに精通していない限りおすすめできません。一般の旅行者はダナン、フエ、ドンホイのいずれかからツアーに申し込むようにしましょう。ツアーの場合はフォンニャ洞窟とパラダイスケイブ(=天国の洞窟)がセットになっていることが多いです。

ロマンをくすぐる!ボートに乗って洞窟内部へ

IMG_3715.jpgこのような小さなモーターボートで向かう

日本人旅行者にとって、フォンニャケバンの人気の名所は、ここフォンニャ洞窟と天国の洞窟の2つとなりますが、天国の洞窟は山中から洞窟に入り、フォンニャ洞窟は御覧のようにボートに乗って河川から入る違いがあります。男のロマンをくすぐるアドベンチャーチックなので、フォンニャ洞窟の方が人気は高い様子です。

IMG_3735.jpgフォンニャ洞窟の入り口

こちらが入口。入口付近にくるとモーターボートはエンジンを停止して、ここからオールを用いて手で漕いで内部に入ります。これは洞窟内部が狭いため、緻密な操作が必要なのと、他のツアーボートにぶつからないため。

7.7kmに及ぶ大洞穴

IMG_3744.jpgミステリアスな雰囲気に包まれる

フォンニャ洞窟はおよそ7.7kmに及ぶ公園最長の洞窟。しかもいまだ未調査部分も多く、現在一般公開されているのは、その中の1km程度のみ。洞窟にボートが入ると、ひんやりとしたミステリアスな空気が漂いはじめます。洞窟内部は薄闇ですが、ところどころで鍾乳洞がライトアップされているので、カメラで綺麗に撮るのは難しいですが(船で揺れるため)、実際は美しい自然風景を目の当たりにすることができます。

IMG_3802.jpg圧倒されるスケール

現在世界の地理学の中心的存在となるイギリスの王立地理学会では、このフォンニャ洞窟は、深さ、規模、鍾乳石の美しさなど、すべての分野で最高評価を得ています。

IMG_3793.jpg幻想的にライトアップ

ボートに乗ってしばらく奥へすすむと陸地が見えてきて、ここからは船を降りて徒歩で散策します。場所によっては足場が悪いところもあるので、ヒールや厚底靴などはやめておいた方が無難です。フォンニャケバンは4億年前に形成された石灰岩由来のカルスト台地。ハロン湾やニンビン省もこれに該当しますが、歴史で言えばアジア最古を誇ります。

IMG_3795.jpg足場は石灰でできている

そして、この洞窟の歴史は遡ること2億5千年前。「歯の洞窟」という意味を持つフォンニャ洞窟ですが、数万年単位の年月をかけ、徐々に石灰岩が侵食されて形成されていきます。内部の鍾乳石1つとっても、数万年の歳月を経てできた非常に貴重な天然物。おいそれと触らないようにしてください。

フォンニャケバンのハイライトとして楽しみにしよう

今回紹介したフォンニャ洞窟は、ボートで内部に侵入するという点で天国の洞窟よりも人気。洞窟内部は本当にスケールが大きく、辺りの鍾乳石はすべて人の何倍も大きく、見ごたえがあります。写真撮影するときは、ぶれないように気を付けてください。夜景撮影モードがあれば便利です!

[local, 962]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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