ベトナムといえばチェーが旅行者の定番かもしれません。ガイドブックを開けば毎年決まってチェーの特集が組まれていますね。確かにチェーはベトナムの伝統といえるスイーツで、日本のぜんざいやあんみつのような伝統菓子です。しかし、日本人が日ごろからぜんざいやあんみつばかり食べているわけではないように、ベトナム人にとってもチェーは和菓子てき位置づけでしかありません。
では、ベトナム現地ではどのようなスイーツが流行っているのでしょうか。
ベトナム旅行でチェーは鉄板!だが......
チェーとはそもそも特定の料理を指すのではなく、複数の具材を合わせたり、ココナッツミルクなどに浸したものを総称してチェーと現地人は呼びます。また、チェーはベトナムのみではなく、カンボジアやタイにも同じものがあります。
近年ベトナムで流行っているのが、その「タイのチェー」です。一見するとベトナムのものと同じですが、タイのチェーは「ドリアン風味」なのが特徴。ベトナムにも南部にはドリアンが栽培されているのですが、チェーに具材に含まれてはいませんでした。市内のカフェに行けば、「Thai Che」と表記されているメニューがあれば、それがタイのチェーです。是非お試しください。
日本人が作るスイーツも大人気!
ガイドブックには紹介されていない現地の人気ブランドの1つに「スターキッチン」があります。ホーチミンを中心に展開しているスイーツブランドで、お土産用のラスクなども販売しています。ホーチミンの若者の多くが知っている人気ブランドですが、実は立ち上げたのは現地在住の日本人。現在スターキッチンの商品は市内のコンビニで買えるまでにいたりました。ファミリーマートなど日系のコンビニでよく見かけるので、旅行者も気軽に買うことができます。是非現地で頑張っている日本人パティシエのケーキを堪能していってください。
ヨーグルトもベトナムでは習慣となるスイーツ
ヨーグルトというと、欧米風のイメージがありますが、ベトナムでは古くから根付いた庶民派デザートの1つ。ベトナムにわざわざ来てヨーグルトを食べるというのは、「ベトナムらしくない」と思うかもしれません。しかし、スーパーに行って確かめてみてください。本当にびっくりするほどの種類が陳列されています。最近人気なのは
2018年~2019年で流行っているのが、写真上のこちら「スアチュアネップカム(Sua Chua Nep Cam)」。紫色の粒はあずきではなくもち米。ベトナム北部発祥のグルメで、近年大手乳製品メーカーが製品化したことを受け、再び人気が高まっています。また、それ以外にもギリシャ名物のザジキを食べやすく商品化したものも2019年話題の品となっています。いずれもスーパーならどこでも手に入れることができます。
韓流スイーツも大人気!
韓国で大人気のピンスかき氷はベトナムでも数年前から大流行。韓国系カフェでは写真上のメロンピンスをどこも扱っていて、ベトナム人や欧米人観光客に人気があります。日本では韓流好きの女子は多いですので、もしベトナム旅行の際に気になったら、是非食べていってください。味は多少異なるかもしれませんが、メロンを丸ごとくりぬいた大ボリュームは健在です。
ベトナムならではの創作ケーキも試食の価値あり!
ベトナムでは近年サーモンの刺し身が大人気。取り分け大人の男性女性に支持されていて、スーパーの生鮮食品エリアには必ず刺し身用のサーモンがあります。そして、こちらはサーモンを添えたカップケーキ。最近スーパーマーケットの食品フロア内併設ベーカリーでよく見かけます。サーモンの刺し身のケーキは食べたことがない人も多いのでは。ベトナム人がどのような味覚を持っているのか確かめる意味でも、こちらもチャレンジしてみる価値があります。
ベトナムのスイーツも日々進化中!
海外旅行に行くと、どうしてもその国の伝統料理に目がいきがちです。しかし、いま流行りのスイーツを食べることは、現代のベトナムがどのような国なのかをよく知る手がかりとなります。屋台グルメなども捨てがたいですが、是非旅行では併せて上記のようなガイドブックで紹介されていない、ちょっと変わったグルメも楽しんでいってください。