タオディエンまでは市民劇場からタクシーに乗って20~30分程度。朝夕のラッシュ時は混雑しますので、昼前や昼過ぎに行くのがベストです。タオディエンといえば、現地人にとっては在住欧米人が暮らす西洋の町として知られている新興住宅街。ただ、ここ最近はガイドブックにも紹介され、旅行者にも徐々に知られてきている穴場の観光地となっています。
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タオディエンはお土産探しにぴったり!
タオディエンのメインストリートはタオディエン通りで、その大通りから伸びている横道までが観光エリア内。カフェやレストランなども多くありますが、今回は旅行者や現地人に人気の雑貨店を探して行きます。
タオディエンではベトナムらしい雑貨はもちろん、西洋各国のセンス光る雑貨もおすすめ。在住欧米人が集めたものもあれば、欧米に暮らすベトナム人が帰国後に立ち上げた雑貨店など、いずれもドンコイやベンタイン市場にはない個性的なアイテムがそろっているのがタオディエン地区の特徴。
ロマン溢れる家具がいっぱい!「BAファーニチャー」
ベトナム人が経営しているBAファーニチャ―は、富裕層のベトナム人に人気の家具屋。古きベトナムと西洋をイメージした家具は、どれも貴族をを味わえる高級品ばかり。リビングに1つあるだけで、ガラリと雰囲気が変わるでしょう。国際輸送も承っているほか、ランプや食器といった小物も扱っています。
お洒落カフェで午後のひと時を
タオディエンで食べるグルメは、基本はフレンチやイタリアンを中心とした欧米料理となります。「伝統のベトナム料理が食べたい!」という方は、ここではカフェを楽しむくらいに留めて、食事は1区に戻ってからするのがいいでしょう。
ベトナムで最もお洒落?カフェ「ココイス」
トリップアドバイザーでも高評価を獲得し、旅行者、在住者双方から支持されているのが、こちらのカフェ。スタッフは全員流暢な英語を話し、店内は屋内席と緑あふれるオープンエア席に分かれています。また、ホーチミン発の食器ブランドの「アーマイ」ブランドの扱い店でもあります。
熱い時間帯に駆け込みたい。アイス屋「ファニー」
フランス人がホーチミンで立ち上げたアイス屋「ファニー」。古き時代をコンセプトにした店内と、主要の原料をすべてフランスから輸入している、こだわりのアイスはノンラーアイスやシクロアイスなど、ベトナムを象徴したものとなります。日本人旅行者にも評判がよく、ホーチミンのドンコイエリアにも店舗を構えていますが、タオディエン店の方が面積が大きいほか、子供が遊べる遊具も設置されていて、昼下がりは在住欧米人の奥様方で毎日賑わっています。
サイゴン川を眺めてコーヒーを啜る。「デッキ・サイゴン」
フランス人が経営しているデッキ・サイゴンは、おそらく在住外国人に最も認知度が高いカフェレストラン。サイゴン川を目の前にしたデッキでカフェを楽しむことができ、店内も大きなガラス窓が貼られていて、眺めは絶景。ランチタイムは食事をする人が多いですが、それ以外の時間は比較的すっきりした店内で、コーヒーを啜りながら談笑する欧米人や旅行者の姿を多く見かけます。ちなみに夜はカフェバーとなり、大人の時間を満喫できます。
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タオディエン散策の注意点
ホーチミンに暮らすベトナム人からすると、「日中は暑いから散策には向かない」という人も多くいます。タオディエンには通り沿いにたくさんのカフェがありますが、高級住宅エリアなので、カフェのお値段は高めの設定。若いベトナム人にとっては昼時の暑い時間だと、逃げ込む場所がないとのことです。ただ、日本人旅行者にとっては1、2店舗足を運ぶのは十分予算の範囲内のはず。食事を考えている方は、あらかじめ予算をとっておいてください。
ショッピングの注意点
タオディエンの雑貨店には、陶磁器や刺繍物、キーホルダーのような定番物を見つけることはできません。その代わり、このお店でしか買えないアイテムが多くありますので、予めどこに行くのか住所をひかえておくのがいいでしょう。また、大きめの家具を買う場合、国際輸送をしてもらうことができます。その場合は輸送費や支払い方法などを事前に質問するようにしてください。基本はカード決済になりますが、日本で使用率2位を誇るJCBは使えなかったり、使えても通常よりも手数料が高かったりするのが普通です。
タオディエンらしい時間を
今回ご紹介したタオディエンは、旅行者向けのエリアというよりは、旅行者が在住欧米人の世界に溶け込めるエリアといったエリアです。ただし、今後は電車の開通に伴い、旅行者向けのレストランやスパ、雑貨店も増えてくることが期待されますので、これからホーチミン旅行を計画している方は、是非一度足を運んでほしいところです。