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ホーチミンで食べたいローカルフード10選

ベトナム旅行では観光だけではなく、「食」も楽しんでいってほしいところ。南北に長い国土を持つベトナムでは、地域によって名物が異なり、また流行りの料理なども変わってきます。今回注目するのは南部ホーチミン。日本人旅行者が最も多く訪れる地域です。

お洒落な内装のレストランや高級フレンチも捨てがたいですが、今回紹介するような、ベトナム人が普段から食べているローカルフードも楽しんでいってほしいところです。

① コムタム

IMG_5054.jpg骨付き豚肉がコムタムの特徴

コムタムとは砕きご飯のことを指し、ベトナムの食堂で食べられる白米は基本はこのコムタムを使います。ホーチミンではコムタムといえば、砕きご飯の上に骨付き豚肉を添えた一品のことを指すことが普通。炭でじっくりと焼かれた上に、お店独自のタレをかけてご飯といっしょにかっこみます。日本でいう牛丼のような立ち位置ですが、女性も大好きです。是非お試しください。

② カンチュア

IMG_1267.jpg具沢山なところが味噌汁との違い

レストランに行けば一品ものとしてメニューにあるこちらのスープ。「カンチュア」と呼ばれる料理ですが、食堂では無料で提供してくれます。トマトとパイナップルをベースにした酸味のある味が特徴で、白身魚や青野菜など具沢山。冷たくてもおいしく飲むことができ、ベトナム人はご飯にかけて食べることもあります。酸味の効いた料理は賛否両論ありますが、まずは挑戦を。ベトナム人が2日に1回は食しているスープです。

③ コムチエン・カーマム

IMG_1247.jpg種類はさまざま

コムチエンとはチャーハンの意味。海鮮チャーハンであれば「コムチエン・ハイサン」、鶏肉チャーハンであれば「コムチエン・ガー」といった具合ですが、ホーチミンでは「コムチエン・カーマム」が名物。カーマムとは小魚を塩漬けして発酵させた漁師町につたわる名物で、主にメコンデルタ地方のチャウドックなどが特産品となっています。カーマムじたいはクセが強いですが、コムチエンとして食べると、アンチョビのような味わいになって非常に美味です。

④ バインセオ

DSCN4408.jpgホーチミンに来たら必ず食べたい

ホーチミンの名物といえばこちらのバインセオ。ターメリックで黄色く着色していますが、こちらは米粉を溶いたもの。薄味のヌクマムにつけて食べますレストランでは一枚大判で400~500円くらいしますが、実はれっきとした屋台料理で、道端で食べれば手の平サイズが一枚20円程度。大体5枚セットでお皿にのって運ばれます。

⑤ フーティウ

DSCN8681_R.JPG麺の種類はたくさん。見た目では分からないかも

日本人が考えるベトナム名物の代名詞といえば「フォー」ですが、実はフォーは北部発祥。南部はこちらの「フーティウ」となります。フォーよりもコシがあるのは、乾麺のせい。豚骨で出汁をとり、青ネギやもやしを添えてできあがり。ベトナム麺の数ある種類の中では濃厚かつ脂っぽいので、日本人男性がフーティウが一番気に入るかもしれません。

⑥ ブン・ティ・ヌン

IMG_3498.JPG日本人ならかなり気に入るはず

米粉のちぢれ麺のブンを使った料理。豚肉を具にしたブン・ティ・ヌン。揚げ春巻きを具にしたブン・チャーヨーなどがあります。スープは少量のヌクマムを入れて、麺に絡ませる食べ方。具の味が濃厚なので、あっさり味のブンとのバランスがうまくとれていておいしいです。全国どこでも食べることができますが、南部発祥と言われていて、ホーチミンではとりわけこの料理の食堂が多いです。ハノイやダナンでは食べられないことはないですが、ちょっと探すのが大変です。

⑦ バインコッ

IMG_1266.jpg油を多量に使った料理......屋台らしい

南部の名物バインコッ。ホーチミン人の間では車で2時間ほどで行けるブンタウという港町がとりわけ人気だと言われています。日本人の間ではたこ焼きを半月状にしたものと言われていて、お菓子感覚でいつでも食べられるローカルグルメとして人気です。具はイカやタコ、豚肉、チーズなど複数種類あり、そのまま食べてもいいですし、併せてでてくる青野菜に包んで食べるのもおいしいです。

⑧ バインカム

IMG_1261.jpgもっちりとしたお菓子

路上屋台やパン屋でよく見かけるこちらはバインカムと呼ばれる揚げ団子。ゴマをまぶして揚げたボール状の食べ物で、中は豆類を練った餡が入っています。日本でも和菓子としてありそうな、そんな味わいを楽しめます。ベトナムでは子供から大人まで頻繁に食べられています。南部の中でもメコンデルタで盛んに食べられている伝統料理といったところです。

⑨ ファーラウ

IMG_2705.jpg在住日本人の中でも有名

ホーチミン発祥といわれているファーラウ。在住日本人の間ではベトナムもつ煮込みとして親しまれています。一見するとレストランで出てくるような豪華な料理ですが、レストランや食堂ではほとんどみなく、基本は屋台のみで見かける料理です。味は濃厚でもつはさまざまな種類が入っていて、ホルモン以外の牛肉を入れると多少割高となります。日本人はそのまま食べたりご飯と一緒に食べますが、ベトナム人はフランスパンに浸して食べるのが普通。

⑩ ブンマム

1200px-Bún_mắm.jpgⒸWikipedia

最後はこちら。ブンマム。南部大自然のメコンデルタ地方の名物として知られていて、観光地の中では水上市場のあるカントー、少数民族と交流ができるチャウドックでたくさん食べることができます。ベトナム人の間では広く知られている麺料理で、ホーチミンといった都心では、ブンマムと同じ出汁を扱う料理を集めた専門レストランもあるほど。ただし、基本は大衆料理なので屋台や食堂で食べるローカル感満載の麺料理です。

ローカルフードこそベトナム料理の王道

ここで紹介したローカルフードはいずれも南部発祥、もしくは南部で主に食べられている料理です。ドンコイにある綺麗な店や高級レストランではメニューにのっていないものばかり。しかし、これこそがベトナム人が日ごろ食べている本当のベトナム料理でもあります。旅行中は是非いくつかここで紹介した料理を食べていってください。

ホーチミン観光の基本情報はこちら>>

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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