東南アジア旅行では、現地人に混じってローカル食堂で食事をするのも楽しみの1つです。レストランに負けないおいしい料理を食べられますし、本場の庶民派料理や大衆グルメにありつくことができます。しかし、そこらへんの食堂は衛生面で不安だったり、混雑していてベトナム語を話せない旅行者は雑に扱われることもしばしば。
そこで、今回は旅行者も気軽に体験できるおすすめの食堂エリアをご紹介します。
ハンハン通りとバオカン通り
ホアンキエム湖から歩いて5分で行けるハンハン通りは、旅行者御用達のショッピングストリート。ホテル、ツアーデスク、スパ、雑貨店などが所狭しと並んでいて、旧市街と湖の中間地点にあることから、この界隈に滞在する旅行者も少なくありません。しかし、それと同時に現地人の憩いの場所でもあり、主に若年層に人気の食堂&カフェエリアでもあります。
食堂は中高年が主に利用して、若い子たちは冷房の効いた清潔なお店を利用する、そんなイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。しかし、実際見てみると、開け放たれた食堂やカフェで日中からたむろしているのは、若い子ばかり。フレッシュジュースを飲みながら小一時間談笑に耽る。そんなアジアらしい絵に描いた時間をこの通りでは眺めることができます。
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夜のマーマイ通り
旧市街をじっくり観光するなら、日中よりも日が暮れてからの方がおすすめ。朝は開いていなかったお店が続々と営業をはじめます。旅行者の流れもたちまち多くなり、だいたいのお店が夜23時頃まで営業します。その中でもとりわけ旅行者に人気のある「マーマイ通り」。旅行者向けの中級レストランやスパ、ホテルが多く並び、一見すると食堂はない様子。
しかし、夜になるとマーマイ通りは一変します。通り沿いには小さなテーブルと椅子が並び、旅行者と現地人が多く集まり、ここで焼肉や鍋をつつきます。屋台食堂はベトナムでは全国どこにでもある形態ですが、衛生面に不安。しかし、こちらは旅行者向けに配慮されていますし、近くのレストランが営業しているので、味・品質ともに問題ありません。
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タイ湖南部チャンブー通り
ハノイ市街にあるリゾート気分を楽しめるタイ湖。高級住宅街で、5つ星ホテルも並ぶエリアですが、実は南部や西部にはローカルエリアも多く残されています。おすすめは南部のチャンブー(TranVu)通り。湖沿いを鎮国寺に向かって北上する道中に、たくさんのローカル食堂を見ることができます。
この一帯のローカル食堂は湖を眺めての食事ができるのが魅力。また、店内を見渡すと驚くほど清潔に保たれているのは、現地人だけではなく周辺に住む欧米人やアジア人も頻繁に利用するため。カフェ、大衆食堂、海鮮食堂などさまざまなお店が並ぶので、気になったお店に休憩がてら入ってみてください。ただ、日中のタイ湖は非常に日差しがきびしいので、扇風機が当たる席に座るのが必須です。
ドンスアン市場内食堂エリア
最後はこちら。旧市街北部にあるドンスアン市場。ハノイ市内では最大級の観光市場であり、多くの旅行者がお土産の買い物に訪れる場所です。屋内市場には数千のお店が並び、朝から夜まで旅行者と現地人の雑踏が続きます。そのドンスアン市場には広く設けられた食堂エリアがあります。利用客のほとんどはここで店を営むベトナム人ですが、旅行者ももちろん歓迎してくれます。
注文方法は簡単。テーブルに並んでいる惣菜を指さして選ぶだけ。あとはテーブル席に座っていれば、1分もかからず店員がご飯の上に選んだ惣菜をのせて持ってきてくれます。スープは無料です。値段も150円程度と現地価格なのが嬉しいですね。また、市場の外回り周辺にもローカル食堂は多々ありますので、そちらを探してみるのもいいかもしれません。
昼時は避けるのが無難なわけ
ローカル食堂は昼時に客が集中します。多くの客で混雑しているときは、お店の対応もずさんで、言葉に不自由する外国人は相手にされない場合もあります。気分よく食事ができるのは昼過ぎか昼前。午前中は10時から11時、午後は14時以降を目安に足を運んでみてはいかがでしょうか。