ハノイ旧市街やタンロン遺跡といった観光地から車で10分ほど北上するとたどり着くのが、タイ湖「西湖」です。ハノイで最も美しく、また最も面積が大きい湖として知られています。
そのタイ湖は旅行者にとっても穏やかな滞在をおくれる観光先として密かに注目されています。
タイ湖の歩き方
タイ湖の円周は20kmに及ぶとも言われています。加えて暑い季節であれば、とてもではありませんが一周することはできません。タクシーで降りるならば、西部よりも東部がおすすめ。西部も穏やかな町並みが広がっていますが、旅行者に人気のレストランやスパなども基本は東部に固まっています。
5つ星の高級ホテルも
湖上に浮かぶコンドミニアムに高級ビラ。こちらは5つ星のインターコンチネンタルホテル。さらにそのすぐ傍には、シェラトンもあり、いずれも世界を代表するインターナショナルホテルです。人気なのは、やはりレイクビュー。湖に落ちるサンセットは、それを見るためだけに高級ホテルに宿泊する価値があるほど。
市街地までは遠い?
タイ湖の東部は御覧のように高級ホテルなどが並んでいるため、その周辺はタクシーが多数待機しています。また、レストランやスパに行った際は、スタッフにタクシーを呼んでもらうことも容易です。ただし、ホアンキエム湖や旧市街のある市街地までは車で10分から15分ほどかかるので、徒歩では困難。タイ湖のホテルをとるときは、ホテル内にレストランやカフェバー、プールなどファシリティサービスが充実した高級ホテルを選ぶのが定石となります。
現地人の暮らしを垣間見る
タイ湖は一昔前から新興住宅地として発展をはじめ、現在ではハノイで最も地価が高い場所として知られています。周辺に暮らすベトナム人は昔から家(土地)を持つ家庭か、もしくは一部の富裕層に限られているほど。さしずめ日本の麻布、白金といったところでしょうか。
実は外国人街とも呼ばれています
また、タイ湖東部の湖畔を歩いていると、不思議と欧米人の姿を多くみることができます。観光客かと思ってしまいますが、実は彼らはハノイの在住者。高級マンションやコンドミニアムは家賃15~20万円は下りませんので、駐在員や自営業者が多く住んでいます。
もちろん日本人も多く暮らしていますが、どちらかというと欧米人のための町作りといった印象です。日本人は日本人町のある西部キムマーエリアか、南部ハイバーチュン区を拠点としています。とはいえ、レストランに入れば日本人の姿もしばしば見かけます。
旅行者なら人気レストランも見逃さないで
タイ湖東部には在住者が行きつけのレストランがいくつかあります。最近はタイ湖が観光エリアとして人気が高まり、ガイドブックでもこれらのお店がピックアップされるほどになりました。ただし、上述したように、この一帯はベトナム人富裕層と駐在外国人の町。お店はいずれも高級で、予算もホアンキエム湖や旧市街よりも高めの設定となります。行くときは予約していくのがおすすめです。
レストランに用はないという方には、こちら湖上のカフェがおすすめです。人気どころは大手カフェチェーン店「ハイランズコーヒー」。湖上に建つ大規模カフェで、ベトナムコーヒーミルクやスムージー、ケーキ、バインミーなどを食べることができます。値段も現地価格で150~500円程度で楽しめるので、低予算でちょっぴり贅沢な時間をおくることができます。
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ハイランズコーヒー(Highlands Coffee)
住所:Truc Bach Lake.Quan Thanh.Ba Dinh
鎮国寺に行こう
タイ湖東部の観光スポットとしては「鎮国寺」が人気。関羽が祀られている、ハノイ市最古の仏教寺院と言われています。お寺周辺は雑貨や食べ物を売る露店商がたくさん出ていますので、観光気分も盛り上がります。また、先ほど紹介したハイランズコーヒーのカフェもここから近いので、セットで行くといいでしょう。
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昼過ぎから出かけるか、午前中に観光しよう
タイ湖の観光は午前中なら早い時間。午後ならサンセットも眺めたいので2時過ぎに行くといいでしょう。真夏の陽気であれば、近くのカフェを積極的に利用してください。カフェでジュースやコーヒーを飲みながら談笑するブレイクタイムも、ベトナムならではの過ごし方です。