ハノイ旧市街は15世紀から19世紀ごろに発展した一大商業区。当時北ベトナムは首都をタンロン(現:世界遺産タンロン遺跡)と呼び、ここ旧市街まで城下町が広がっていたとされています。旧市街には36の商業区に分かれていて、それぞれ通りによって区別されています。今回紹介する「マーマイ通り」は、竹籠や葬祭道具を売る通りですが、現在は観光客が押し寄せるメインストリートの1つとなっています。
アクセス
マーマイ通りは旧市街東部を南北に走る道。東西を走るルンゴッククイン通りとハンバック通りを結ぶ通りで、道の両側にはびっしりと商店が並んでいます。お土産店、レストラン、マッサージ店などが充実しているため、旧市街の中でも最も賑わう通りの1つでもあります。初めて旧市街に足を踏み入れる旅行者は、まずはマーマイ通りをめざしてみてはいかがでしょうか。
古き町並みが残るマーマイ通り
旧市街は政府指定の歴史遺産となっているため、現在も15~19世紀に建てられた古き町並みを残しています。もちろんこのマーマイ通りに住んでいる人も多くいて、そのほとんどは曾祖父から代々家柄を守ってきた旧家となります。ついついお土産やお店外観に目を奪われがちですが、ふと頭上を見上げてみると、古き町並みを今に守っている彼らの生活風景を見ることができます。
一方お店は改装されて多くのお店がモダンな内装に仕上がっています。お土産店は陶器を売る店やコーヒー豆を売る店、マーマイ通りにちなんで竹籠を売るお店も多数あります。お土産を旧市街で探すなら、このマーマイ通りやカウゴー通りといったエリアが観光客に開けていておすすめです。
トリップアドバイザーの上位店も多い
このマーマイ通りには、トリップアドバイザーの上位にランクインしているスパやレストランも数多くあります。特にレストランは戸建てのバンブーチックなお店からモダンなホテル直営レストランなど、見た目もさまざま。女子旅やまだベトナム料理にありついていない人であれば前者、カップルやちょっと奮発して高級料理を、という人なら後者がいいでしょう。
高級料理といっても、物価安のベトナムです。平均予算3000~5000円。お昼なら1000~2000円で食べられるのも魅力。ランチならば予約なし、ディナーならば予約ありが基本なので、予約の際は宿泊先のホテルにとってもらうか、情報サイトで予約代行してもらうのがベターとなります。
<人気店>
■Thuan Viet Quan/ベトナム料理店
55 Ma May St.
■Era restaurant
48 Ma May St./ベトナム料理・フレンチ
■Marguerite Spa/スパ
68 Ma May St.
■La Siesta Hotel & Spa/スパ
94 Ma May St.
ベトナムでは他のコンビニチェーンにさきがけて、サークルKがいち早く進出していました。現在では全国どこでも見ることができ、ここ旧市街でもいたるところで見ることができます。いずれも小規模店ですが、基本的な日用品や飲料、食品は置いているので、滞在中は何かとお世話になりそう。また、個人商店のパパママストアも多くあります。こちらでも品ぞろえはほぼ同じ。食品を買うときは賞味期限に注意してください。
高級料理店のすぐ傍に屋台、なんてことも旧市街ではざらにあります。マーマイ通りは他のエリアと比べて観光向けに洗練されていますが、それでも昔ながらの屋台は多数ありますし、菅笠をかぶって天秤棒を肩にかついだ行商人も多くいます。サトウキビジュースのヌックミアやパイナップル丸ごと一つなど、ほとんどが100円程度で買えますので、散策中に見つけたら是非買ってみてください。
今と昔、モダンと伝統が共存したマーマイ通り
旧市街の大通りは36ありますが、その中でも観光客に必ず足を運んでほしい通りは10あるかないか。その内マーマイ通りは上位トップ3に入る人気の通りです。それほど長い道ではないので、1往復してお店を隅々まで見てみるのもいいでしょう。レストランやスパも利用すれば、この通りだけで午前中を費やすこともできてしまいます。