学生の卒業旅行先としてもベトナムのハノイは人気が上がってきている様子。ハノイといえばベトナムの首都となるため、政治関連の名所が多く、また若干の四季があることから郷愁漂う雰囲気を感じることができ、「政治と芸術の町」などとも呼ばれています。
今回紹介するのは、学生の卒業旅行先としてのハノイ現地の楽しみ方。学生らしく歴史を学び、そして学生らしくアウトドア観光を楽しみましょう。
1日かけて回る市内歴史名所巡り
ハノイの市内観光は拠点となるのがホアンキエム湖。さらに北部に旧市街、タイ湖と続きますが、いずれも散歩スポットとなるので、学生にはちょっと物足りないかもしれませんね。ハノイで押さえておいてほしいのは、ベトナム博物館です。ベトナム戦争関連、歴史関連、民族関連を1つずつ歩いてみるのはいかがでしょうか。
ベトナム戦争関連であれば「軍事歴史博物館」、歴史関連は「国立歴史博物館」、民族関連であれば「女性博物館」か「民族学博物館」がおすすめです。海外現地に来たら、その国の歴史を多少なりとも知っておくのが礼節というもの。特に若い学生の方々はベトナム戦争についてよく知らないのではないでしょうか。近代で最も悲劇的な戦争といわれているベトナム戦争のあらましくらいは知っておくといいでしょう。
世界遺産「タンロン遺跡」も見学
また、ハノイには市内中心部にユネスコ世界遺産に指定されている「タンロン城遺跡」もあります。実は市内に世界遺産があるのはベトナムではハノイだけ。南部ホーチミンは日本人旅行者が一番多い観光地ですが、世界遺産はありません。
タンロン遺跡はかつてハノイがタンロンと呼ばれていた時代の居城。このタンロン城を中心に町が栄え、城下町は現在の旧市街まで広がっていました。城内はかなり広いため、学生の足でもすべて散策するのは困難。1時間から2時間を目安に、行きたいところだけをピンポイントで回るのがいいでしょう。ちなみに、遺跡の周辺には軍事歴史博物館、文廟、ホーチミン廟といったベトナム戦争とホーチミン関連の施設もありますので、観光プランに組み込むのもお忘れなく。
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郊外観光はハロン湾、サパのいずれかを
日中の市内観光は1日あれば正直十分。残りの滞在は郊外エリアで費やしてほしいところ。というのも、郊外には少数民族が暮らすサパや世界遺産のハロン湾、ニンビン省といったビッグスケールの観光地がありますが、いずれも車で3時間ほどかかるため、1日観光ツアーに参加する必要があります。また、サパは日帰りでは厳しいので、最低1泊~と考えてプランを練ってください。
ハロン湾は学生の卒業旅行にぴったりの観光地です。学生のグループ旅行やカップル、ゼミなど誰と来ても楽しむことができますし、一生の思い出に残る時間をおくることができます。ハロン湾では日帰り観光の他、1泊クルージングツアーも出ており、予算と時間があれば、こちらもおすすめしたいところ。
ベトナム北部ラオカイ省は、中国に国境を接している山岳地帯。その山の麓にあるサパには少数民族が暮らしていて、その一部は現地のベトナム人や観光客と積極的に交流を図っています。旅行会社の学生特集でもよく紹介されていて、サパでは少数民族の家にホームステイしたり、彼らの部落までトレッキングすることができます。少数民族の衣装を着て子供たちと遊んだり、ウィークエンドマーケットに参加して民芸品を買ったりなど、都会では体験できない楽しみ方があります。
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学生旅行者の注意事項
まだ海外渡航経験の少ない学生の方々は、現地でのトラブルに注意しなければなりません。例えばスリやひったくり。学生旅行者の中には、市場や雑貨店で買ったたすき掛けのポーチを使っている人もよく見ますが、これだと簡単にひったくられてしまいますね。また、男性はジーンズの後ろポケットに財布を入れるのも危険です。せっかくの卒業旅行もトラブル1つで台無しになってしまいかねませんので、トラブル対策はしっかりと講じておきましょう。