ホーチミン旅行に来たからには、夜の市内散策も見逃せません。「明日も早いから、今夜は早々に寝る」という人もいますが、せっかくの海外旅行。異国の夜も満喫していってほしいところです。しかし、外国の夜というのは何かと不安もつきものです。ベトナムは治安は良好ですが、どこでも一人で歩けるというわけでもありません。そこで、今回は夜のホーチミンの過ごし方、観光の仕方をご紹介したいと思います。
ビギナー旅行者や初めてホーチミンに訪れる人は必見です。
夜のドンコイ通りで雑貨ショッピング
観光のメインストリートであるドンコイ通りは、夜も非常に賑やかです。お店はだいたい20時から23時頃に閉店するので、それまでは気になったお店を梯子するのもいいでしょう。もちろん雰囲気のいいレストランやスパも同様の営業時間。日中観光を終えたあとは、ホテルに一度戻って夜までゆっくりするのがいいでしょう。西洋人はもともとディナータイムが日本よりも遅いため、20時、21時でも多くの旅行者でレストランはにぎわっています。
ホーチミンの目抜き通りといえば旅行者にとってはドンコイ通りですが、実はそれ以上に多くの人でにぎわっているのが、ドンコイ通りと並行して走るグエンフエ通りです。歩行者天国の中央の遊歩道ではストリートミュージシャンや噴水のイルミネーションショー、屋台なども多数出て、現地人のたまり場となっています。子供からお年寄りまで楽しむことができ、恋人たちは遊歩道を西方面に歩き、サイゴン川へと向かいます。ドンコイ通りを歩いた際は、是非となりのグエンフエ通りにも注目してください。
[local, 333]
ファングーラオでバックパッカー気分に浸る
ベンタイン市場周辺にいるなら、その足でファングーラオまで歩いてみてください。プチパリと呼ばれているドンコイ界隈とはまた異なる雰囲気のホーチミンを見ることができます。ファングーラオとは、当エリアの総称で、ファングーラオ通りやブイビエン通り、デタム通りなどで構成されています。東南アジア好きの旅行者にとってはベトナム最大のバックパッカー街として認知度が高いです。普通の旅行者もツアーデスクや雑貨ショッピングなどで訪れる価値があります。
夜のファングーラオで最もにぎわっているのがブイビエン通りです。間口の広い開放的なレストランはベトナム料理から西洋料理まで世界中の料理を食べることができます。また路上カフェを満喫することもできますし、屋台グルメを楽しむことも。ただし、場所によっては怪しげなバーや客引きがいるところもあるので、女性や一人旅の方は近づかないようにしましょう。また、片言の日本語で声をかけてくるベトナム人にも注意が必要。違法賭博や薬の誘いなどには決してのらないようにしてください。
[local, 270]
夜に沈む聖母マリア教会
市民劇場からドンコイ通りとは反対方向に歩を延ばすと見えてくるのが聖母マリア教会です。特にライトアップがあるわけではありませんが、教会前のマリア像周辺はちょっとした憩いの場となっていて、旅行者や現地の若者たちが地べたに座って談笑に耽っています。教会となりの中央郵便局はライトアップがありますし、双方ともフランス統治時代の歴史的名所です。夜闇に溶け込む聖母マリア教会は神聖な雰囲気が漂い、誰もがその古い歴史に触れることができます。
マリア像周辺には屋台が幾つか出ているほか、傍の4月30日公園も同様に人が多くいます。バイクにまたがって愛を囁くカップルの様子はベトナムらしいですし、ノンラーを被った行商のおばちゃんが売り歩くスイーツやB級グルメを食べてみるのも旅行らしいですね。ドンコイエリアに宿泊している方は、歩いて行くことができるので、雰囲気を体験するだけでものぞいてみてはいかがでしょうか。
タクシーで2区まで行ってみるのも
1区からタクシーに乗って橋を渡りサイゴン川の向こう岸へ。そこは2区と呼ばれるエリアで、高級住宅街タオディエン地区があります。近年は旅行者にも知名度が上がってきて、西洋のお洒落なお店が話題となっている様子です。また、2区の随所で見ることができる1区の夜景。ライトアップされた高層タワーやサイゴン川に浮かぶ貨物船やクルーズ船は非常に美観。
ホーチミンには大きく分けて7区と2区の2つの外国人居住区があります。7区のフーミンフン地区には主にアジア人が暮らし、日本人も多くいます。一方2区のタオディエン地区は主に欧米人とベトナム人富裕層。西洋風のアンティークショップやカフェなどが並び、いずれも欧米人がオーナーであることが多いため、本場さながらの雰囲気と味を楽しむことができます。
夜は人の多い通りを歩こう
旅慣れた方でも人気の少ない道を歩くのは危険です。重犯罪はあまりないものの、ひったくり事件は多発していますし、人がいないと思って暴走しているバイクや車も少なくありません。ナイトライフを楽しみたい旅行者は、今回紹介したような多くの人でにぎわっているエリアに足を運ぶのがおすすめです。
[basic, 205]