ベトナムが旅先としてブームになった90年代後半。この国を象徴としていたのがキュートなベトナム雑貨でした。ハノイやホーチミンといった観光都市には100近い雑貨店がひしめきあっています。そして、ここ十年ほどで爆発的に増えたのが「カフェ」。現在では「雑貨ショッピング」と「カフェ巡り」がベトナム旅行の二枚看板となっています。今回紹介するのは、日本のコンビニほどの数があるカフェの中でも、選りすぐりの上品なお店「ルナム」です。
ベトナムで一、二を争うラグジュアリーな内装となっています。
アクセス
今回紹介する店舗はマックチブオイ通りの中心にあります。マックチブオイ通りはショッピングエリアのドンコイ通りから交差点を曲がったところにあり、通り沿いにはドンコイと同様に雑貨店やカフェ、レストランなどが並んでいます。ルナムはその一角に佇む縦長の建物のカフェ。
ルナムはホーチミンに3店舗構えているほか、ハノイ、ダナン、ニャチャンといった主要観光エリアにも店舗を持っています。ホーチミンではこのマックチブオイ通りの他に、同じく雑貨通りとして人気のパスター通り、それとレロイ通りにあります。観光客が市民劇場やベンタイン市場から徒歩で行く場合は、このマックチブオイ通りかレロイ通りがおすすめ。ただ、レロイ通りはサイゴンセンター(高島屋)の中にあるテナントなので、フロア面積は手狭ですしお洒落度はマックチブオイ通り店よりも低くなります。
ラグジュアリーな言葉がぴったりの内装
ルナムは3階建てで普段は1階と2階のみ開放されています。1階は全室屋内席で、2階はテラス&屋内席となります。ベトナム人はオープンエアが好きなので、昼時のテラスは毎日現地人で賑わっています。店内はシャンデリアの煌びやかな明かりに照らされていながら、照明は控えめのため多少薄暗くムードがあります。奥様方の笑い声よりも、ビジネスマンの商談や、女性旅行者がコーヒーを飲みながら1日の観光の計画を立てている風景がよくなじんでいます。
2階席の屋内はソファ席も完備。ベトナムのカフェにありがちなぎゅうぎゅう詰めではなく、ゆとりあるテーブル席の配置なので、自分たちだけの時間を過ごすことができます。スタッフは全員英語が堪能のほか、高級ホテルマンのような気品ある佇まいでもてなしてくれます。
2階のテラス席の様子。近隣で働く現地人でいつもにぎわっているので、こちらを利用されたい方は昼時を外すのがいいでしょう。観光のメッカであるドンコイエリアの中心で一息つく時間はなんともベトナムらしさを感じることができます。南国の風に吹かれてコーヒーブレイクを心行くまで満喫していってください。
絶品コーヒーとスイーツ
ルナムにはコーヒー、フレッシュジュース、シントー、ソーダなどあらゆるドリンクが充実していますが、やはりおすすめはコーヒー。ルナム社はベトナム全国でコーヒー豆を探し、最適な仕入れ農家を常に探しています。また、イタリアンコーヒーを尊重して、コーヒーマシーンはイタリアから直輸入したものを使用。エスプレッソ、カプチーノ、モカなどはベトナムコーヒーかイタリアンコーヒーかを選ぶことができます。また、通常の店では100%アラビカ種が普通ですが、ルナムではロブスタ種との比率を重要視しています。これもイタリアンコーヒーの考え方。アラビカ種をベースに十数%ロブスタ種を混ぜるのが良質なコーヒーを抽出できるポイントと言われています。また、ルナムはドリンク以外にも料理に定評があります。コーヒーと併せてベトナム料理や西洋料理をご堪能ください。
コーヒーセット......9万ドン
グリルポークリブ......15万5000ドン
北部ジャスミン......9万ドン
ギフトセットをお土産に
1階にはお土産コーナーもあります。ルナムが厳選したプレミアムコーヒー豆やベトナム文化が育んだアルミ製の特製フィルターがセットになった箱入りギフトが一番人気。他では手に入らない高級感溢れるお土産となるでしょう。
ホーチミンでベトナムのカフェを楽しむ
ベトナムでお洒落なカフェ巡りを考えているのであれば、ハノイよりもホーチミンがおすすめ。ドンコイエリアやベンタイン市場周辺といった狭い範囲の観光エリア内に、数十のカフェを歩いて梯子することができます。その内のドンコイエリアでカフェ巡りをするのであれば、是非今回紹介したルナムに訪れてみてください。
<DATA>
名称:ルナム(RuNam)
住所:96 Mac Thi Buoi St. Dist.1
営業時間:7:00~23:00