今回紹介する「ノッサステーキハウス」は、ホーチミンの中心に建つ小さなステーキレストラン。「どうしてベトナム旅行でステーキを?」と思うかもしれませんんが、物価の安いベトナム旅行だからこそ、普段敷居が高くて食べることがない高級料理にも手を伸ばせるというものです。特に同レストランの魅力は味はさることながら、南イタリアをイメージしたムードたっぷりの雰囲気が特徴。カップルだけではなく、大切な人と静かな晩餐を、と考えている方におすすめできます。
アクセス
場所はファムホンタイ(Pham Hong Thai)通り。ホーチミンの1区、5つ星のホテル・ニューワールドの裏手を走る通りです。ベンタイン市場から徒歩5分程度。周辺はヘルメットや金物雑貨を売る個人商店や現地人が通う老舗食堂が並んでいたりと、ローカルな雰囲気が漂う一方、中級から高級ホテルも点在しているため、1日中外国人観光客の行き交う姿も見ることができます。
1階はカウンター&テーブル椅子。おひとり様はこちらへどうぞ
扉を開けて正面には幅狭い奥行のある1階フロア。左手はカウンター、右手はテーブル席が一つと小ぢんまりした面積です。おひとり様はこちらでゆっくりとお酒を飲みながら料理を楽しむのがいいでしょう。雰囲気はすでに南イタリア。もちろんお酒やウォッカだけではなく、ワインも充実しています。木造のテーブル席は白く塗られたレンガ造りの壁面ととてもマッチしていて、ここがベトナムであることを忘れてしまいます。
ディナー時にはすべてのテーブル席にキャンドルが灯り、大人の雰囲気を醸し出します。そんな小粋な演出があるのもノッサステーキハウスの魅力。
2階は大切な人や接待で
複数人の場合は2階席に案内してくれます。等間隔に配置されたテーブル席は他人と視線が合わないよう配慮したレイアウト。上品な客が多いので混雑時でも騒がしくありません。旅行者はカップル夫婦、ビジネスマンは顧客との商談や接待場所としても支持されています。舌の肥えた駐在員奥様方からも評判は上々。味、雰囲気、サービスの三拍子揃った、ホーチミンでは数少ないレストランと言います。
2階奥には御覧のような壁で三方が囲まれたセミプライベートルームがあります。アニバーサリーや会合でも重宝しそう。確実にこちらの席に座りたい方は予約がベターです。
このお店を経営しているベトナム人夫妻は、大のイタリア好き。「イタリア料理が大好き。だからイタリア料理レストランをオープンした」といういたってシンプルな創業理由ですが、それが雰囲気や味を維持する秘訣。お店の随所にオーナーの愛情を感じることができます。雰囲気はさしずめ南イタリア。洞窟のようでもありますし、世界遺産のアルベロベッロにありそうな家でもあります。
こちらは2階テラス席。3組限定です。ホテルニューワールドやファムホンタイ通りを行き交うバイクの軍勢、観光客の姿などを見下ろすことができます。もちろんおすすめはディナーの時間帯。ランプとキャンドルの間接照明だけの薄闇の空間でおいしいイタリアンを堪能することができます。
イタリアン料理の代名詞も揃う
ノッサステーキハウスではステーキだけではなく、イタリア料理全般も用意。スパゲッティや写真上はペンネ・カルボナーラ。さらにはピザの種類も豊富。ちなみに、ステーキの次に人気があるのがピザです。いずれも単品で15万~25万ドン程度。シェフは5つ星レストランで活躍していた腕利きです。一流シェフによる一流の料理を1000円程度で食べる機会って、日本にはそうそうないのではないでしょうか。
上質なステーキを
ノッサステーキハウスの名物がこちら「ストリップロイン」。ストリップロインという言葉はあまり聞きなれない人も多いかもしれませんが、いわゆるサーロインステーキです(西洋ではストリップロインと呼びます)。産地はオーストラリア産とアメリカ産を用意。いずれもシェフが目利きした上質な肉を使用しています。予算は単品で2000円しないので、かなり良心的な価格設定です。
こちらはテンダーロインステーキ。200gと300gを用意しており、予算は3000~4000円。御覧のように非常に肉厚なのが特徴ですが、とっても柔らかいのが特徴。日本ではフィレ肉として人気があります。男性はサーロイン、もしくはリブステーキ、女性はテンダーロインがおすすめです。
ステーキソースもシェフのオリジナル。ブラックペッパー、マッシュルーム、レッドワインソースのいずれかの中から選ぶことができます。
<DATA>
名称:ノッサステーキハウス(Nossa Steakhouse)
住所:36 Pham Hong Thai St.Dist.1
営業時間:11:00~23:00