ホーチミン中心のお洒落な雑貨店。充実度は市場並み。「ココ」

今回紹介する雑貨店『ココ(Coco)』は、ドンコイ通り界隈にあるお洒落なショップ。このドンコイエリアには100近い雑貨店がありますが、その中でもとりわけ日本人観光客に人気です。その理由は日本人のトレンドに合わせて商品を取り揃えているから。日本の雑誌などをアイデアに縫製したココのオリジナル洋服などは、日本人女性に高い支持をされています。日本でも日常的に使えるアイテムが揃っているのがココの魅力です。

今回は雑貨店ココをご紹介します。

この界隈は雑貨店の競争地

ドンコイエリアはまさに外国人観光客のために作られたといっても過言ではない、1日中外国人が行き交うトラベルストリート。当然競争が激化して、お店も頻繁に入れ替わります。その中でもココは長年愛されている老舗のショップ。

場所はマックチブオイ通り。ドンコイ通りと交差するメインストリートの一つで、カフェやブティックショップ、レストランなどが軒を連ねています。ココはその一角で営業中。

ロフト調の店内には服飾アイテムがぎっしり

お洒落女子も納得のデザイン

店内は奥行きのある3階建てで、1階はアクセサリーやバッグ、ポーチなどの雑貨群、2階は洋服をメインにサンダルなどが充実しています。3階はオーダーメイドの受付フロアで、実際ベトナム人従業員が縫製している様子も見学することができます。店内入るとロフト調になっている2階がうかがえる開放的な空間。内装、レイアウト、雑貨の配置とすべてに気を遣っている珍しい雑貨店です。

品質のいいサンダルを探すのはベトナムでは一苦労

お洒落好きの女性たちも思わず歓喜の声をあげたくなるキュートなデザインの洋服が揃っています。洋服のデザインは日本のファッショントレンドに沿ったものを作っているので、日本人女性の感性をくすぐるものばかり。単なるベトナム土産に留まらず、日常的にファッションとして着用することができます。

さらに、サンダルも種類が充実。ベトナム旅行中だけではなく、日本の夏用に買っておくのもいいでしょう。ここベトナムではどのお店や市場でもサンダルは定番雑貨として扱っていますが、なかなか品質のいいものを見つけるのは苦労します。安いサンダルを買ってしまうと、指が痛くなったり、紐がすぐに千切れたり、足の裏にサンダルの色がついてしまうことだってあります。もしベトナムで買ったサンダルを履いて観光するならば、ある程度品質のいいものを選んでください。

どれも欲しくなるベトナム雑貨群

「市場で揃うものはここで手に入る」がコンセプト

雑貨の数は数百におよび、市場で手に入るような定番ものから、ココの考案したオリジナル雑貨まで幅広く取り扱っています。定番雑貨では漆塗りされたお椀や小箱、置物などがおすすめ。実用性を求めるなら茶碗や湯飲みなどの陶磁器はベトナムの伝統を感じることができておすすめです。また、欧米人うけするのは大きなサイズのランタン。電球で明かりを灯す場合は電圧を気にしなければなりませんが、ノスタルジックなお土産として自分用に買っておくのはいかがでしょうか。

手作業で編んだ財布。使用用途はいろいろありそう

手編み財布は軽くて小さいのでお土産にぴったり。民族衣装生地を素材に使ったものは希少価値があり、かつエスニック土産としては申し分ありません。恋人友人、家族会社の同僚上司と誰にでも喜ばれるお土産として人気があります。
お財布としてなら小銭入れ、小物入れとして使うならアクセサリーや口紅、リップといった小さな化粧品を入れるのもいいでしょう。

美しいベトナム土産

色彩情緒豊かなこちらは、日本人作家が手掛けた作品。ポストカードとして買うことができます。ベトナムの日常の一コマを描いた絵が多く、田舎風情香る素朴な町並みや青空市場の様子など、ベトナムらしさが詰まったお土産となります。

いつでも人気のストラップ

スマホになって需要も少しは減ったと思われますが、お土産としてはまだまだ絶大な支持をされているストラップ。ここにあるストラップはすべてココオリジナル。最近は他店も真似して似たようなストラップを出していますが、品質値段ともココが一番おすすめ。種類はさまざまで、「333」、「生春巻き」、「ヘルメット」、「蓮の花」、「コーヒーフィルター」、「バインミー」など、どれもベトナムを象徴するデザインばかりです。

値段も安いのでバラマキ土産としても最適。友人や会社の同僚に配るのはいかがでしょうか。

実はお茶はベトナム人も日ごろから飲む

ベトナム茶も食品土産の中では人気の一つ。蓮の香りがするロータスティーやアーティチョークティーなどは一風変わっていておすすめ。通常のベトナム産の茶葉も日本のお茶と飲み比べにいいでしょう。ベトナム人も日常的にお茶を飲む習慣があり、ベトナム産の茶葉はブレンド茶として日本にも輸出されています。

オーダーメイドもココで

ほどよい緊張と笑いがこぼれる工房

3階はオーダーメイドを請け負っています。生地選びからデザイン、寸法まで流暢に日本語を話すスタッフがお世話してくれます。デザインはファッション誌の切り抜きでもイラストでもOK。できるだけ具体的に指示をするのがコツ。もしイメージをまだ決めていないのであれば、お店に飾ってある既製品から選ぶことも可能。生地は単純に手触りのよさだけではなく、洗濯のしやすさなども考慮して決めましょう。縫製するスタッフは全員ベテランの職人なので、こちらがしっかりと意図を伝えれば、完成後のギャップは限りなく小さく済みます。

刺繍は古くからベトナム人女性の技

オーダーメイドでは、刺繍の有無も思いのまま。刺繍はベトナムでは女性の嗜みとして受け継がれてきた伝統の手工芸です。色の数が多く、緻密に縫われているほど価値は高くなります。市場では従業員が片手間に塗っているものも多く、そういった低品質のものは見た目もよくありませんし、すぐにほつれてしまいます。刺繍を入れたい方は、デザインやサイズで値段が変わってくるので、スタッフと十分に相談して決めてください。