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ベトナムのフーコック島でサファリを楽しむ

ベトナム南西の離れ小島フーコック島は、ベトナムで最大の離島であり、カンボジアとの国境に接する最西端の島です。そのフーコック島は近年観光開発が進み、国内外の観光客に注目されている密かな楽園。そのフーコック島に、2015年12月にオープンしたのが、ベトナム初となるサファリパーク。ここに行くがためにフーコック島に訪れるベトナム人観光客も多くいるようです。今回は、フーコック島のサファリパークをご紹介します。

アクセス

IMG_1055.jpgサファリの入口。ここでチケットを買う

サファリパークまでの行き方ですが、基本は滞在先のホテルからタクシーで行きます。島内北西部に位置していて、周辺はなにもありません。ただし、ここは運営しているヴィンパールリゾートの敷地内なので、遊園地のヴィンパールランドが隣接しています。ヴィンパールリゾートホテルに滞在している宿泊者は、双方楽しむことができます。

動植物園とサファリの一体型

IMG_1092.jpgラクダ。最近ベトナムの観光スポットではしばしば見られるように

ここはサファリパークと動物園、植物園が敷地内にあり、その総面積は世界でもトップクラスだとか。植物園は申し訳程度で、入口から最奥部までの3分の2程度は動物園が占め、最奥部にサファリパークがあるというマップ。

園内の歩き方

IMG_1170.jpg道路は舗装されているが、辺りは自然が多く残っている

園内はこのように非常に広く、また2016年5月の時点ではまだ敷地内をシャトルバスなどが走っていはいませんので、すべて徒歩での移動となります。園内の効率のいい歩き方は、まずは入口から広がる動物園を見て回ります。道の分岐点には標識があり、その先に待っている動物が英語とベトナム語で記載されているので、見たい動物をピンポイントで回るようにしましょう。午前中から行く方がほとんどかと思いますが、日中に近づくと日差しが厳しく、小さなお子さんは体力的に歩けなくなりますので、決してすべてを回ろうとはしないでください。

IMG_1192.jpg動物園とは思えない広さ

動物園といえどあなどってはいけません。総面積500ヘクタール(園内380ヘクタール)はディズニーランドとシーを合わせたディズニーリゾート5個分の面積です。動物園に暮らす動物も個体数が非常に多いほか、柵の向こうに生きる動物たちはまさに自然と一体しています。動物園だけでも楽しむことができるはずです。

IMG_1177.jpg放し飼いにされた鳥たち

動物園内には幾種類の鳥が生息するバードエリアもあります。放し飼いにされた鳥たちの生態を知ることができます。

この敷地内(動物園とサファリ全体)では150種3000個体以上の動物が暮らしています。動物病院も併設し、世界の希少種もすべて空輸で送られてきました。

ショーを鑑賞

IMG_1201.jpg数百人収容の大規模会場

園内北部にはご覧のような屋外会場が設営されており、ここで1日複数回定時にショーが開催されます。入場料は無料です。しっかりと調教された美しい羽毛の鳥が舞い、なんとも大きな大蛇と記念撮影など、イベントは盛りだくさん。子供に嬉しい見学者参加型の催しも用意されています。

IMG_1215.jpg南国リゾート気分を楽しめるはず

こちらのショーは座っての見学が可能なので、動物園を歩き回って疲れてきたあと、もしくはサファリパークを楽しんだ最後に足を運ぶのがおすすめです。サファリパークは最奥部で、バスに乗っている時間は20分程度。必然的に動物園を楽しむ時間が長くなることでしょう。

アフリカ人とダンスを

IMG_1252.jpgまさかのアフリカ人の登場で多くの人が集まる

園内入場ゲート付近では、不定期にアフリカ人によるダンスを鑑賞することができます。この園内はアフリカの自然をイメージしているため、随所にアフリカチックな雰囲気を感じることができます。そして極め付けは本物のアフリカ人によるダンス。最後はみんなで踊ることも可能です。

サファリバスに乗車!

IMG_1103.jpgバスはたくさん走っているため、待つ時間はごくわずかなのが嬉しい

最奥部のサファリの敷地に入ると、すぐ正面にバス乗り場があります。日差しをさける屋根がついているので、ここでバスが来るのをまつことになります。バスの乗車時間は約20分程度なので、待っている時間もどんなに長くてもその程度。ご覧いただいたように、観光客はだだっ広い園内を散策しているためサファリに客が集中することはありません。ハイシーズンであってもそれほど待たされるようなことはないでしょう。

IMG_1142.jpg雰囲気は日本と似ている

バス車内は、動物が生息しているスポットまでは座席に座って待つことになりますが、右側と左側で生息している動物の種類も異なるため、基本乗客は自由に移動して鑑賞することができます。また、サファリパークでお馴染みのバス乗務員もいます。動物の説明を随所でしてくれますが、あいにく言葉はベトナム語です。ただし、雰囲気はまさにサファリ。

サファリの気分を楽しむ

IMG_1120.jpg動物の自然に生きる風景は貴重

サファリの醍醐味といえば、檻に囲まれていない、まさに自然の中に暮らす動物たちを見学できること。アフリカの大自然を模した敷地内は広く、本当に遠く離れた異国に来た気分に浸ることができます。

IMG_1147.jpg動物園やサファリでお馴染みのキリン

バスで移動中突然止まったかと思ったら、飼育員がキリンを連れてバスに近寄ってくれます。キリンの全長はバス以上。大人でも驚くくらいの巨体をこんなに間近で見れるのは、サファリパークの特権といったところでしょう。子供たちも大はしゃぎでバスをキリンに夢中です。

IMG_1135.jpg大型ほ乳類も多い

サイ、カバ、ライオン、トラ、水牛など、ダチョウなど、目を見張る大型動物も多くみることができます。動物が見えて来たら、解説と併せてバスも止まってくれるので、じっくりと見学することができます。

一巡したら、バスはバス乗り場に停車しますので、再び園内散策をしてください。もしサファリを最後に回した方は、入場ゲートが出入り口となるので、そこまで歩かなければなりません。

半日が観光の目安

サファリの敷地内はすべて屋外となるので、1日回ろうとすると体力的にかなり大変です。午前もしくは午後の食事後など、半日程度を観光の所要時間と考えて回ることをおすすめします。

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著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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