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熱気と活気溢れるチャウドックの名物「チャウドック市場」

ホーチミン市からバスで約6時間強の旅となるチャウドック。カンボジアとの国境に接している小さな町です。外国人旅行客は滅多に見かけることはありませんが、ハイシーズンとなると、ちらほらと欧米人バックパッカーが行き交うようになります。

今回紹介するのは、チャウドックの町の中心にある「チャウドック市場」。町の中心といえど、秘境感はたっぷりと味わえます。英語喋れる人は皆無なので、是非ボディーランゲージでチャレンジしてみてください。

チャウドック市場を散策する前の注意事項

IMG_4971.jpgフンチャンバスオフィスのすぐ近くにある

町の象徴ともいえるチャウドック市場は、町の中心地にあります。チャウドックの中で一番開けているところですが、ビルもなければコンビニやショッピングセンター、スーパーもありません。食堂や寂れたカフェがいくつか並んでいる程度。

チャウドック市場散策を楽しむ前に、いくつか覚えておいてほしいことがあります。

1、スリには気を付ける

ローカル市場に外国人が飛び込めば、「金持ちがやってきた」とスリを働く輩もいるかもしれません。特に男性の場合は、財布をズボンのバックポケットにいれがち。これは気付きづらいので、かなり危険です。サイドポケットに現金をそのまま入れるベトナム人スタイルは安全度が高いです。

2、マスクがおすすめ

チャウドック市場は野菜や魚介、名物のマムカーを売るお店でひしめきあっています。さまざまな香りがミックスして、場所によってはかなりきついところもあります。特に日本人にとっては、慣れない匂いなので、ゆっくりと散策することができないかもしれません。マスクはあって便利なアイテムです。

3、足元に気を付ける

お店を出せない人も、道端に勝手に商品を広げています。足元を見て歩かないと、商品を誤って踏んでしまうかもしれません

IMG_4989.jpg子供も市場へ足を運ぶ

チャウドック市場は、町の中で一番大きい規模なので、それだけ現地人も多くがここに集まります。まさにチャウドックの民の台所といったところです。ちなみに、外国人はほとんど見かけませんが、ベトナム人の観光客はちらほらいます。チャウドックには有名なサム山と呼ばれる小高い山があり、そこに建つ仏教寺院へみなさん赴きます。

名物マムカー

IMG_5003.jpg匂いはかなり特有

こちらは「マムカー(Mam Ca)」と呼ばれる魚を熟成発酵させたもの。ベトナムではポピュラーな食材。メコンデルタ地方全体で売られていますが、特にここチャウドックの特産として知られています。

このまま食べるとかなりしょっぱいので、多くは調味料の香味付けとして使ったり、出汁をスープに鍋にしたりして食べます。この匂いが正直かなりきついのですが、マム―を扱うお店が市場内にはずらりと並んでいます。

人々はバイクに乗って買い物する

IMG_5070.jpg小さな子供をのせて3人、4人乗りも当たり前

ベトナムでは数年前にマクドナルドが進出。そこでベトナム初めてのドライブスルーサービスを提供という記事が流れましたが、筆者からすると、ベトナムではもっと古くからドライブスルーはあります!
それがこちら。

市場や道端の屋台では当たり前の光景。バイクを止めて、そこで買い物する。商品を受け取るまではバイクに乗って待つ。そして、商品と現金を交換する。ドライブスルーそのものではありませんか?

ベトナムらしい光景に胸を打たれて

IMG_5022.jpgノンラーに天秤棒。まさにベトナム

ノンラーは日本でいう菅笠ですが、これはベトナム独自で発展したものです。三角帽子は雨が溜まらないメリットと、頭が蒸れない特徴があります。ベトナムのイメージ写真でもよく登場する光景ですが、実際ノンラーはホーチミンやハノイといった市街地でも、まだまだ現役で活躍しています。

そして天秤棒。東南アジアらしい光景ですね。野菜や軽食を乗せて、歩く屋台となります。一度にかなりの量を運べるのは意外です。

屋台食はいかが

IMG_5067.jpg屋台料理を体験してこそ旅通

市場内には、屋台食堂もならんでいます。扱うメニューはそれぞれ。例えば写真の屋台には、ガラス窓に「com chay」とありますね。これは野菜とご飯の皿飯料理。仏教国ベトナムでは月に2度不殺生の日があり、ベジタブル料理しか食べてはいけません。そんなときに大繁盛します。

そのほか、先ほど紹介したマムカーをつかった米粉の麺料理ブンマムもおすすめの屋台飯。ただし、屋台は見ての通り不衛生なので、胃腸に心配がある方は無理して食べない方が無難です。

季節の果物の宝庫

IMG_5088.jpg酸っぱいマンゴーと甘いマンゴー。ベトナム人は2種を食べる

常夏の国ベトナムでは、果物に旬はないと思っている方もいるのでは。しかし、そんなことはありません。実際通年収穫できる果物や野菜は多くありますが、旬の時期にしか出回らないものも多々あります。また、旬以外のときに出回っているのは、まだ未熟でおいしくなかったり、輸入品であったりします。

その果物が旬を迎えると、写真のように大量に出回ります。是非食べ歩きしてください。

IMG_5345.jpg果物の王様、ドリアン

ベトナム旅行で是非食べてほしいのが「ドリアン」。果物の王様ともいわれていて、その悪臭は有名ですが、食べるとコクがあって非常においしいです。日本にはあまりないので、食べたことがないという人がほとんどなのでは。しかし、ドリアンは実は値段が高いです。ひとパックで10万ドンくらいの値がついて、他の果物と比べると破格の高さ。しかし、せっかくの東南アジア旅行なので、一度は食べていただきたいと思います。こちらもチャウドック市場にはたくさん売っています。

[local, 87]

著者プロフィール

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ペンネーム: サイゴンの便り
学生時代にベトナムの民話と民族を研究して以来、毎年一回はベトナム旅行を楽しむように。そして、2011年に念願だったベトナムへの移住が決定。現在はトラベルライターとして、ベトナム各地の観光情報を読者にお届けしています。旅行者が寄り付かないようなローカルエリアに住んでいるので、毎日のんびりとした素朴な時間をおくっています。趣味はバドミントン。

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