ムイネー旅行を楽しむコツは、旅行者のメインストリートであるグエンディンチウ通りをいかに満喫することができるかです。グエンディンチウ通りには、宿泊施設のほか、レストラン、カフェ、スパ、雑貨店、スンベニーアショップ、ツアーデスクなどが点在していますが、今回紹介する「スイティエン」もその一つです。スイティエンは外国人観光客に人気のアウトドアスポット。常夏のムイネーですが、不思議と涼しく感じるおすすめの名所です。
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アクセス抜群!
場所はグエンディンチウ通りを港方面へまっすぐ進んだところ。道中写真上のような大きな看板がありますので、ここを右折すれば到着です。タクシーで行けば迷わず行けますが、バイクをレンタルしている場合でも、ただ直進するだけなので迷うことはありません。看板は大きいですが、ベトナム語(英語が小さく併記)表記なので、見落とさないようにしてください。
「妖精の渓流」スイティエンとは
こちらの名所はスイティエンと呼ばれ、「suoi=渓流」、「tien=妖精」と訳せます。英語表記ではフェアリーストリームと、やはり妖精の渓流と同じ訳です。このスイティエンは、一本道がひたすら続く水位の低い小川。下は土となっていて、その幻想的な様子は「妖精が住んでいると」と讃えられているほど。
また、ベトナムではこのような自然の小川や沼地には、もともと妖精が暮らしていると言い伝えられているところが、ほかにもいくつかあります。その代表例はホーチミン市内にあるスイティエン公園。こちらも妖精の渓流を意味するアミューズメントテーマパーク。昔は沼地と雑木林が続く密林でしたが、当時は7人の妖精が住んでいるという伝説があり、それをもとに名付けられました。
裸足で足湯気分で満喫
スイティエンを歩くときは、必ず靴を脱いでください。水位は足が浸かる程度でしかありませんので、ハーフズボンであれば濡れることはありません。脱いだ靴を預けるところは特に設けられていないので、各自手に持ちながら歩きましょう。
水温は太陽光で温められてちょうど気持ちいい温度。足元は赤土なので、どろりとした感触もなんとも言えません。足元は人が多く歩いているいるので、危ないものは落ちていないのでご安心ください。ただし、脇の雑草が生えている場所を歩くときは、小石などに注意する必要もあります。
筆者が経験して感じたことは、とにかく日差しが強いので、できれば扇子やうちわを持参することです。要所は繁み地帯になっていて、木々が木陰を作ってくれていますが、それ以外の場所はさんさんとした太陽の光にさらされることになります。また、渓流を歩いている道中にも、扇子を売っている屋台が一つ二つあります。
また、屋台以外にも、一か所カフェがあり、そこでくつろぐこともできます。傍にはベトナム名物ともいえるダチョウ乗り体験ができる施設も併設されていますので、休憩がてら、そちらを楽しんでみるのもいいでしょう。ダチョウ乗り体験は、ベトナム各地のテーマパークでよくあるアトラクションの一つです。振り落とされないか心配な肩もいらっしゃるかと思いますが、それはダチョウがどのように調教されているか次第となります。かなりフリーダムの放し飼いであれば、予想通り振り落とされますし、しっかりと調教されていれば、ゾウのようにおとなしいダチョウもいます。
スイティエンの織り成す自然を体感
渓流を川上に向かって歩いていくと、ついにやってきました。妖精の渓流と呼ばれる所以ともなっているこの風景。旅行会社のムイネー旅行のイメージ写真にもよく使われています。石灰岩の白いいびつな岩肌と、そこに降りかかっている赤い砂丘の砂。一方反対側は緑の芝生と緑葉が生い茂る木々が生えていて、白と緑の鮮やかな色合いを出しています。人工的な手入れは一切されていない自然を体感することができ、特に切り立った石灰岩をみていると、本当に妖精が住んでいるかのような美しさを感じ取れます。
両側は緑の木々や芝生、石灰岩にレッドサデューン(砂丘)などが見え、ところどころ渓流を外れてそちらを歩いてみることもできます。また、渓流のゴール地点には、背の小さな滝もあります。ただし、見どころはやはり石灰岩と砂丘の風景。ムイネーでしか体験できない幻想的な風景を満喫してください。
所要時間は往復で1時間程度です。イエローサデューンやホワイトサデューンに行くついでに立ち寄るのがおすすめの観光プランです。
<DATA>
名称:妖精の渓流(Suoi tien)
住所:Suoi tien Nguyen Dinh Chieu St. Muine
電話番号:0983-664-442
[local, 628, 302, 24]