南部ホーチミンは、ベトナム最大の都市であり、年間40万人以上の日本人旅行者が訪れる一大エリアです。そのホーチミン市は、1区を中心に24の区画に区分されていて、外国人旅行者が訪れるエリアは、およそ1〜5区となります。
その1区には「ドンコイ(Dong Khoi)通り」と呼ばれるショッピングストリートがあります。トラベルガイドブックにも必ず紹介されている通りで、旅行者の欲求を満たしてくれる商業施設が軒を連ねています。今回は、そのドンコイ通りをご案内したいと思います。
市民劇場は旅行者にとっての重要拠点
ドンコイ通りの中心に建つ西洋風の建物は「市民劇場」。別名オペラハウスと呼ばれています。初めてのホーチミン旅行者は地理に疎いので、地図を広げて迷ったときは、まずは市民劇場からスタートするようにしましょう。
また、市民劇場は普段は閉館して中に入ることはできませんが、定期的にコンサートやサーカスといったイベントが開催され、その際は華やかな中世香る舞台に入場することができます。
[local, 275]
滞在ホテルがこの界隈の旅行者も多い
ドンコイ通り周辺は、4つ星から5つ星のホテルも多く点在しているほか、徒歩5分圏内にはビジネス出張向けの中級ホテルもあります。ドンコイ通り沿いには、 コンチネンタル、カラベル、シェラトン、マジェスティックといった高級ホテルが建ち、いずれも多くの日本人旅行者が滞在しています。市内の観光名所を巡る際も都合のいい立地なので、ホテル選びをされている方は、ドンコイ通りエリアで探してみてはいかがでしょうか。
お洒落通りを歩く
市民劇場からサイゴン川方面へと歩きましょう。通り沿いはプチパリと呼ばれるに相応しい洒落た雰囲気が漂っています。オープンカフェに雑貨ショップ、レストランやエステなどが並び建つほか、ノンラー(菅笠)やアオザイを纏った売り子も見かけ、ベトナムらしさも十分感じることができます。
お洒落雑貨ショップに足を運ぶ
ベトナム雑貨が日本人女子を虜にしたのは、90年代のこと。アジアンテイストの小物や服飾雑貨は、彼女たちの心を鷲掴みにして一大ブームを巻き起こしました。そのベトナム雑貨は、現在ではベトナム旅行の定番土産として支持されています。ドンコイ通り界隈には、70から80店舗の雑貨ショップがあり、どこも洒落た内装で、オリジナル溢れるキュートな雑貨を取り揃えています。1日ではとても回りきれるものではないので、雑貨漁りを旅行の目的とされている方は、事前にある程度の計画を立てておくのがベター。
[local, 527]
エステで美を追求
日本で暮らしていて、「私は週一回スパに通っている」といった方はそれほど多くはないでしょう。日本においては、ちょっとプチセレブ的ですね。しかし、ベトナムではスパもエステもリーズナブルな料金なので、滞在中何軒も梯子することだって低予算でできます。一番安いフットマッサージであれば、500円程度ですし、ジャグジー付のスパでも2000円程度で受けることができます。ドンコイ通りにはスパもマッサージもたくさん点在しています。道端で女性がビラを配っているので、とりあえず一通り見て回り、予算やサービス、雰囲気が自分の理想とマッチした店をチョイスしましょう。ただし、多くの店ではセラピストに施術後チップを渡します。5万ドンから7万ドン程度を目安にしてください。また、日本人贔屓している店では、基本料金にチップも含まれていることもあるので、事前のコース説明の際に確認してください。
[local, 528]
異国情緒漂うレストランでベトナム料理に舌鼓
ドンコイ通りと、そこから派生している道沿いには数多くのレストランがあります。いずれの店も外国人旅行客がメインなので、味もさることながら、異国情緒を楽しめる雰囲気に店側が力を入れている気配があります。例えば、ベトナム料理レストランであれば、アオザイ女性が奏でる伝統音楽の生演奏を聴きながら食事をとることができます。ホーチミン旅行で「食」を楽しむコツは、多国籍料理を堪能することです。「ベトナムに来たんだから、ベトナム料理しか食べない!」という考えを捨てて、世界の料理に舌鼓を打ってください。レストランはどこでも日本の相場からするとリーズナブルですし、料理も本場の味そのものです。
[local, 320]
夜はバーで大人の時間を。最後まで飽きることのないドンコイ通り
日中はショッピングやエステを楽しみ、夜はレストランとバーで思い出に残る時間を過ごしてください。ドンコイ通り沿いには、小洒落たバーがあるほか、昼間はレストランとして営業していた店が、夜になるとバーに様変わりするところもあります。また、マジェスティックやカラベルといった5つ星ホテルのルーフトップバーは、ホーチミンの夜景を見渡せるとあって非常におすすめ。予算も1000円から2000円程度で満喫することができます。
バーを楽しむ際に、ちょっと注意してほしいのが料金体系です。旅行客が訪れるようなバーでは、飲み食いした料金に加えて、10%の消費税のほか、5%のサービス料金が別途発生します。また、高級バーでは、客のテーブル席に一人のウェイターがサービスを提供するので、会計後にウェイターにも5万ドン程度チップを渡すのがスマートです。必ず渡さなければならないわけではありませんが、ホーチミンのドンコイエリア界隈はかなり欧米ナイズされているので、多少なりともチップが基本概念となっていることは否めません。
[local, 333]
ドンコイ通りで1日過ごすことも
今回紹介したように、ドンコイ通りは2日、3日の滞在では回り切れないほどのお店が並んでいます。限られた滞在時間をより有意義に過ごすために、事前に訪れるお店をピックアップしたり、滞在日程を細かくスケジューリングすることをおすすめします。