ベトナムの首都であり、政治と芸術の都と呼ばれるハノイは、ホーチミンに次いで二番目に旅行者数が多い町です。ハノイへの旅行が決まったあとにはホテル選びをしなければなりませんが、果たしてどこのエリアが旅行におすすめなのでしょうか。今回は観光に最適の4つの宿泊エリアをご紹介します。
ハノイはホーチミンよりも中心となる観光エリアが広く、いくつかのエリアに分けることができます。ホーチミンの場合は1区内に観光スポットが密集していて歩ける距離でしたが、ハノイはタクシーを利用しなければなりません。ホテルエリアを間違えたら観光に支障をきたしますので、ホテル選びは慎重にお願いします。
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湖の畔のホテルで。観光の中心「ホアンキエム区」
ハノイ市内には10以上の大小の湖があります。ホアンキエム湖は、その中でもハノイ市内の中心にあり、名実とともに観光の中心となります。湖を囲むようにして西洋風の建物が並び建ち、ホテルや雑貨店、レストランといった観光客の欲求を満たしてくれるスポットが点在しています。ビギナー旅行客であれば、名所も押さえておきたいところ。水上人形劇やハノイ大教会、旧市街などもすべて徒歩圏内の魅力的なエリアです。
それゆえ、周辺のホテルはすべて外国人観光客向けなので、クラスも4つ星~5つ星が揃っていて、他のエリアと比較すると料金も高めの設定です。もし連泊が予算的に厳しいようであれば、ホテルを複数選ぶのもいいかもしれませんね。例えば1~2泊はホアンキエム湖周辺、3泊目からは別のホテルに移動という形も十分考えられます。
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タイ湖を眺めて郷愁に浸る「タイホー区」
ホアンキエム湖の北東に位置するタイ湖はタイホー区と呼ばれるエリア。ハノイ市で最大の面積を誇り、また最も美しいと呼ばれるタイ湖の周辺は散歩道となっていて、また早朝から昼にかけては花市や青空市場が開かれます。ホアンキエム湖まで歩くことはできませんので、このエリアのホテルを選んだら、基本は各観光スポットまでタクシーで移動することになります。
無論こちらも観光エリアで、優雅な休日を過ごしたいと考える欧米人に人気があるため、5つ星ホテルもいくつかあります。一方安宿通りもあるため、節約したい学生旅行者やバックパッカーはそちらを利用するのもいいかもしれません。一泊1000円~1500円程度で宿泊できます。ただし、できれば高級ホテルの客室から雄大なタイ湖を眺める贅沢な時間を満喫してほしいところです。
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ローカルなベトナム世界に宿泊するなら「ハイバーチュン区」
ホアンキエム湖を南へ歩いていくと、徐々に景色はローカルな香り漂う素朴なものに変わっていきます。個人商店の小さな服飾店や道端に椅子を並べた屋台や露店、流行に敏感の女子学生が集う人気の喫茶店など、ベトナム人の生活を垣間見ることができます。ここは「ハイバーチュン区」と呼ばれるエリア。観光名所はホム市場やホアロー収容所、女性博物館などが近くにあります。
ホテルは低級から中級ホテルが多く、星なしのミニホテルもあります。ミニホテルは16平米ほどの間取りで大き目のベッドとデスク、シャワー&トイレルームだけのシンプルな内装が普通です。一泊2000円程度で泊まれる魅力はありますが、レストランなどが併設していることはありませんので、単純に寝るだけという形になります。
日本語の看板多数!「バーディン区」
バーディン区で有名なのは、ホーチミン廟。観光名所にもなっていますが、ホーチミン氏の遺体が安置されている場所として、政府直轄施設となっています。次に、日本人町と呼ばれるキムマー通り。この界隈には日本人行きつけの日本食レストランやパブなどが多く並んでいて、在住日本人も多く暮らしています。ビジネスマンの姿もよく見かけるほか、店内には日本語フリーペーパーなどが置いてあるので、現地情報の収集には役立ちそうです。
ホテルは低級のルームフォーレントから高級ホテルまでありますが、キムマー通り周辺に観光名所はありません。どこに行くにもタクシー移動がメインとなりますので、高級ホテルに泊まってホテル内での過ごし方を考えるのがいいでしょう。また、異国の日本人町を探索するのも十分観光散策として楽しめます。
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旧市街に泊まる「オールドクォーター」
ホアンキエム湖の北部に広がる旧市街は、かつてハノイがタンロンと呼ばれていたころの一大商業都市でした。現在は世界遺産ではないものの、政府指定の文化保存が義務づけられているエリアとなります。北上すれば巨大屋内型ドンスアン市場があり、週末はナイトマーケットも開催されます。ただ歩くだけで古き良き町並みを楽しむことができ、屋台や食堂で食べ歩くのも情緒があっていいものです。
一方ホテルは4つ星5つ星はなく、ゲストハウスから3つ星程度。とはいえ、3つ星であっても十分満足いく滞在ができるはずです。ただし、ファシリティはあってもせいぜいレストラン程度なので、プールやジム、バーなどをホテル施設に希望の方は、ホアンキエム湖周辺で探すといいでしょう。ゲストハウスは一泊1000円程度もありますが、部屋が古いので、冷房が壊れていないか、シャワーの温水が出るかどうかくらいは確認するようにしましょう。
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ハノイ旅行は基本は外に出る
ハノイ観光は上述した通り、観光スポットに行くためにはタクシーが必須です。移動を含めると、一つのスポットに費やす時間は1時間を越えます。また、ハロン湾やニンビン省といった郊外ツアーに参加するのであれば、1日がかりとなります。とてもではありませんが、ホテルでゆっくりと過ごす時間はありません。
もしアクティブに動きたいのであれば、ホテルは低級から中級ホテルに安く抑えて、その分の予算をお土産などに回した方がいいかもしれませんね。
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