ベトナムの中北部フエは、ユネスコ世界遺産に登録された多数の建築物を持つ町。ベトナム最後の王朝があった阮朝王宮を中心に南が新市街、北が旧市街に分かれていて、旅行者が滞在の拠点となるのは新市街となります。
近年は中部地方に行く日本人旅行者が増えてきたことにつれて、フエへ訪れる人も増加傾向にあります。そこで、今回はフエ旅行でやりたいことを7つ集めてみました。
１、阮朝王宮周辺を個人旅行
阮朝王宮阮朝王宮は1945年まで王朝があった王宮。日本で言えば江戸幕府のように、歴代阮皇帝が長きに渡って、このフエの町を収めていました。その阮朝王宮は非常に広い敷地をもち、またさらに周辺には博物館や美術館もあります。
市内観光ツアーでは、これらを回る時間はありませんので、すべて見て回りたい方は個人で行く必要があります。ガイドの説明はありませんので、事前に歴史概要や、どこに何があるかを学習してから臨みましょう。
２、フエの宮廷料理を食べよう
フエ料理の代表「バインベオ」フエ料理はベトナム料理の郷土料理ですが、実はこれだけでは少し括りが別。中北部フエの町で食べられていた料理の中でも、貴族たちが食していたとされる料理は「宮廷料理」と呼ばれる高級料理です。
現在宮廷料理"風"を食べることは可能ですが、本物の料理を食べることができるのは、フエ市街地にある一部の高級レストランのみ。是非見つけて"本物"を食べてみてください。
３、マーシャルアーツを鑑賞しよう
伝統武芸フエに伝わるマーシャルアーツ。数々の迫力ある武芸を見学することができます。若い男性と女性が入り混じり武器や拳を使って乱取りを行います。最後はコンクリート割りや喉でやりを曲げるといった圧巻の技も披露。
こちらは個人でも行くことはできますが、場所が分かりづらいところにあるので、基本は市内観光ツアーに参加して立ち寄ることとなります。
４、リートゥーチョン公園で憩いの時間を過ごす
リートゥーチョン公園レロイ通りにあるリートゥーチョン公園は、豊かな芝生が広がる公園。不思議なモニュメントが立ち、屋台ではちょっとした軽食やドリンクを買うことができます。川べりにあるので、ベンチに座って川向こうの阮朝王宮やフラッグタワーを眺める時間を過ごしてみてください。
ツアーや名所巡りなどで時間に追われている方は、少しここで一息ついてみてはいかがでしょうか。フエの市街地は、時間がゆっくりと流れるような、不思議な空気が流れています。その雰囲気に身を任せて、しばしの休息をお楽しみください。
５、船に乗って新旧市街地を往来
いつでも乗ることができるフエの新市街地と旧市街地を隔てるフォン川。このフォン川を跨ぐには、通常レロイ通りから行くことができる橋を渡る必要があります。しかし、実は定員10～20名ほどの船で往来することも可能です。
船は新市街地はリートゥーチョン公園傍から、旧市街地はティエンムー寺傍から出ています。川なので波はありませんし、揺れることもありません。所要時間は10分程度と短いものですが、是非船旅も楽しんでいってください。
６、ファングーラオ通りで夜を満喫！
レロイ通りから行くことができる新市街地のファングーラオ通り周辺は、低級～中級ホテル、レストラン、バー、カフェ、雑貨店などが軒を連ねています。欧米人観光客、バックパッカーなどがこの通りに集い、夜遅くまでワイワイ騒いでいる様子を一緒になって楽しむことができます。
お土産はここで買うのもいいですし、宿泊もこの通りのホテルを選ぶのもいいでしょう。旧市街の阮朝王宮までは徒歩で15分から20分程度で行くことができます。
７、本場の「ブン・ボー・フエ」を堪能
独特の麺料理を堪能していって現在では全国各地で食べることができる「ブン・ボー・フエ(Bun Bo Hue)」。屋台からスーパーのフードコート、食堂、レストランなど、旅行者が行くどのお店でもメニューに見ることができるでしょう。そのブン・ボー・フエは、ここフエが発祥。
ベトナム名物のフォーや日本のラーメン、そば、うどんといったどの麺料理とも違う触感、見た目、味わいを楽しむことができます。ブン・ボー・フエは宮廷料理ではなく、あくまでも下町料理なので、レストランで食べるよりも食堂で召し上がってみてください。
フエ観光プラス1都市がおすすめ
今回はフエに焦点を当てて、現地でやりたい7つのことを紹介しましたが、上記はその気になれば一日でクリアをすることも可能。よほどフエが好きでこだわりがある方以外は、基本はフエ+ダナンもしくはホイアンの2都市を周遊することがおすすめです。
