待ちに待ったベトナム旅行。旅立つ準備はすでにお済でしょうか。数日間の短期滞在旅行者は、効率のいい観光散策を心がけなければなりません。時間を無駄にしていると、「あそこも行きたかったのに」、「あれも体験しておけばよかった......」などと悔やみきれない後悔をすることになるかもしれませんね。

「ベトナム旅行を失敗したくない」、「ガイドブックやテレビで見た場所に行きたい！」そんな強い願望を持つ旅行者であれば、ツアーに参加するのが成功の近道です。今回はなぜツアーがそんなに便りになるのか、その理由を5つご紹介したいと思います。

１、ベトナムには電車がない！

サイゴン駅内部

2016年現在、ベトナム国内には電車が通っていません。あるのは長距離列車のみで、ディーゼルのため速度も非常に遅いです（最高速度でも約70km）。しかも音がうるさいですし、座席は決して清潔とは言えません。また、駅も非常に少なく、観光客が立ち寄るようなエリアにある駅はごく少数。旅行客定番の観光エリアで、列車が止まる場所といえば、ハノイやホーチミンのほかはダナン、ホイアン、ニャチャン程度。ホーチミンから隣町のクチやメコンデルタ地方へは行くことができません。

ゆえに、ベトナム旅行においてメインとなる移動手段はタクシーとバス。バスも英語が通じて事前にチケット手配ができるツアーバスとなります。タクシーは遠方へは料金がかさむので現実的ではありませんし、バスも海外旅行初心者にとっては敷居が高め。そこで便りになるのがツアー会社です。バス手配もしてくれますし、人気エリアであればツアーに参加すれば安く行くことができます。

２、個人行動よりも効率＆コスパが良い

メコン川のジャングルクルーズはツアーでしか体験できない

「ツアーは高い！」というイメージを持っている方は多いことでしょう。ただし、それはツアーの商品によって大きく事情は異なります。個人で移動するとなると、相当旅慣れていない限りはタクシーや車をチャーターしての移動となります。ベトナムの路線バスは、ベトナム語ができない旅行者には乗りこなすのが非常に困難。

また、現地での昼食代や施設入場料などを鑑みると、かえってツアーの方がお得になるこがあります。特にここはベトナム。行く先々でぼったくられる可能性もあります。現に施設に入場する際に「外国人料金だ」と高値を言われて、気づかないで支払っていた、なんて旅行者もいます。また、時間はお金では買えないというように、旅の少ない滞在時間。安全確かに旅の目的を遂行したいところ。効率はもとより、すべてを鑑みた上でもコスパは個人行動よりもいいと言えるでしょう。

３、ホーチミンは案外見どころが少ない

雑貨ショップ「エムエム」にて

ホーチミンに訪れて、滞在期間中すべて個人で行動された方の中には、「あまり行くところがなかった」、「何していいかわからず、ただただカフェで時間を潰していた」といった意見が見受けられます。実際ホーチミンには世界遺産もなければ、そのような遺跡名所もありません。博物館のほとんどはベトナム戦争や革命家ホーチミン氏関連ばかり。子供連れファミリーなら飽きるかもしれませんね。ホーチミン旅行の醍醐味といえば、グルメ、ショッピング、エステといずれも女性旅の要素となるため、男性や子供、お年寄りの方は飽きることもあるかもしれません。

そんなときは旅行会社にツアーを依頼してみてはいかがでしょうか。自分の望む最適なツアーを提案してくれることでしょう。ガイドブックに載っている定番どころから、旅行会社オリジナルのツアーまで窓口で見ることができます。個人では行けない場所から、どこのメディアにも紹介されていない穴場スポットまで案内してくれることも可能です。ツアーに参加さえすれば、「ホーチミンは見どころがない」とはもう言えません。

４、時間が正確なので、旅計画が破たんしない

旅行客がたくさん行き交うブイビエン通り

おそらく日本に住んでいるとあまり実感がわかないでしょう。ベトナム人は何かと時間にルーズで物事に対していいかげんです。先日筆者がタクシーに乗って少し遠くのレストランに行ったときのことです。店前で待機してもらうよう指示をして、チップも渡したのですが、実際タクシーは去ってしまいました。さらに、路線バスに乗る際はバス停でバスを待つことになりますが、時刻表などといった気の利いたものはありません。とにかく首を長くして待つしかないのです。ベトナム人は慣れているので気にならない様子ですが、滞在時間が限られている旅行者にとっては、いつ来るかわからないものを待っているのは致命的です。

ツアーであれば、渋滞により多少時間に前後はあるものの、事前に知らされたスケジュールから大きく外れることはありません。ツアーを終了したあとの観光プランも立てやすいですし、日系旅行会社に申し込めば、「朝9時に出発」と言われれば、間違っても10時出発になることはありません。待ち時間が不毛と思われる方は、時間に正確な日系旅行会社のツアーに参加することをおすすめします。