【た】で始まる用語集
タニ窯跡
タニ窯跡は1995年に発見された窯跡で、アンコールワットの遺跡から20km 北東の位置にあります。この窯跡は、アンコール時代にクメール陶器を生産していた場所であることがわかっています。タニ窯跡の調査は1996年から2001年にかけ、日本の奈良国立研究所と上智大学によって行われ、この結果、この窯跡のほかに次々と同じような窯跡が周辺で発見されました。
この後、本格的な発掘が日本政府の無償援助とカンボジア政府の援助によって行われ、2009年にタニ窯跡と同じ敷地内にアンコール・タニ窯跡博物館が開館しました。この博物館には、発掘調査で出土されたクメール陶器が展示されています。
またアンコール・タニ窯跡博物館には研修を受けた学芸員が常駐しており、クメール陶器の研究の発展につとめています。博物館の展示品には陶器のほか、曲玉や腕輪などといったものも展示されています。展示品には日本語の解説はついていませんが、博物館のパンフレットには日本語もあります。