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国立ベトナム歴史博物館

ベトナムのあらゆる歴史が分かる資料が展示されている施設がベトナム国立歴史博物館です。ベトナムの首都ハノイ、オペラハウスの裏手に位置しており、金色の外観が特徴的です。

この建物が完成したのは1932年のことで、フランス人による設計です。もともとこの場所はフランス領事館や領事公館があったところで、1910年にフランス極東学院がホーチミンからハノイに移り、フランス極東学院博物館となりました。この博物館を受け継ぐ形で出来たベトナム歴史博物館と、ベトナム革命博物館が合併しベトナム国立歴史博物館になったのです。

館内は1万を超える資料や品々が展示されており、ベトナムの長い歴史を今に伝えてくれます。グエン王朝時代からチャンパ王国、阮朝時代、そしてフランスの植民地時代から独立後まで全ての時代がこの博物館で分かることでしょう。

また、2008年に行われた新しい博物館のデザインコンペにおいて、日本の企業が提示した設計案が採用されました。設計案によると、新しい博物館は湖に浮かぶ卵から生まれてくる龍の姿をかたどっており、曲面や曲線を一切使わない直線的なデザインとなっています。また、湖に反転する建物の像は、龍がゆったり横たわる姿がイメージされています。ハノイの新しい副都心の象徴となる建物として風水にも着目、最も西端部に建設される予定です。