1月~3月は学生の卒業旅行が盛んです。高校生、大学生の卒業旅行もこの時期に計画することでしょう。もし旅先にベトナムをと考えているならば、おすすめは「メコンデルタ地方」です。男性も女性も楽しめますし、5泊~1週間程度の中期旅行ができるのであれば、なおおすすめしたい観光エリアです。メコンデルタ地方の雄大な自然と、穏やかなベトナム人たちが学生最後の思い出作りに一役買ってくれることでしょう。
5泊~1週間程度の旅行計画がおすすめ
社会人になると学生のときのように長く休むことは非常に困難です。ゴールデンウイークやお盆、年末年始は非常に込み合う上に航空券もホテル代もすべての料金が跳ね上がります。2月、3月の卒業旅行シーズンであれば、この時期に旅行をするのは学生くらいなのでそれほど料金は高くありません。さらにベトナムは東南アジアで物価が安いことでも知られています。少ない予算で大いに楽しむことができるはずです。
また、卒業旅行であれば一生に一度の思い出。5泊~1週間程度の中期旅行も可能かと思います。旅行会社の卒業旅行ツアーを見ても、だいたいそのくらいの日程で組まれていますね。一週間もしくはそれ以上の休みが取れる機会が次にくるのは、もしかしたら老後かも......。卒業旅行では思い残すことなく海外旅行をエンジョイしましょう!
メコンデルタ地方が卒業旅行におすすめの理由
ホーチミン旅行の大人気ツアーといえば、小舟でメコン川を下るジャングルクルーズツアーです。その他ココナッツキャンディー工場やアオザイ美女が歌う民謡鑑賞などは、どこの旅行会社も催行しているルート。メコンツアーのすべての日程はアウトドアなので、途中雨降りに遭う確率が高い雨季の時期では十分に楽しむことはできません。南部ホーチミンおよびメコンデルタ地方の乾季は12月もしくは1月~5月程度。つまり、卒業旅行のシーズンは南部では旅行のベストシーズンとなります。
また、5泊以上の中期旅行の場合は、メコンデルタ地方の各都市を周遊する旅もできます。滞在が1泊や2泊であれば、慌ただしく名所巡りをしなければなりませんが、日程に余裕があればバックパッカーのようにバス旅もできますし、行き当たりばったりで自由気ままに旅することもできます。それがおすすめなのがメコンデルタ地方。日本の現代社会とは打って変わる大自然と素朴な田舎の風景は、一生に何度も出会えない貴重な体験となること間違いありません。
ビギナーから旅慣れた人までおすすめ
メコンデルタ方面のツアーも多く出ています。ホーチミン発のツアーはどの旅行会社も一番人気の鉄板なので、毎日催行しています。初めてのベトナム、もしくは東南アジア旅行者はきっと日本とはかけ離れた大自然を感じたいことでしょう。ツアー先では随所にベトナムを感じられる演出がありますので、ガイドに連れられてメコンの地を歩くだけでも十分楽しむことができます。
旅慣れた旅行者であれば、ツアーは少し物足りないと思うものです。そんなときは、ツアーを利用しないで個人でメコンデルタを訪れるのはいかがでしょうか。メコンデルタ地方はバックパッカーの定番コースとしても人気。
メコンツアーが開催されるミトー&ベンチェーにはじまり、素朴な田舎町カイベー、中央都市カントー、さらに奥地に入るとソクチャン、ロンスエン、そして多民族が暮らすチャウドック、ハーティンへと続き、さらに高速船でタイランド湾を渡れば最西端フーコック島へと到着します。旅先のホテルではツアーに申し込むこともできますので、個人では行けない観光スポットにもピンポイントで行くことができます。
ベトナムの大自然を体感!非現実的な時間を満喫
現地のベトナム人からすると変哲のない日常も、日本人旅行者にとっては非現実的な時間を味わえる楽園。小舟に乗ってメコン川の支流を渡りながら眺められる風景はまさに大自然と現地人の共生。ノンラーを被ったおばちゃんや、たくさんの荷物を積んだ手漕ぎボート、背の高い水草に生い茂るヤシの木。1日中飛び交う活気に満ちた呼び声......。日本では体験できない時間と風景を目の当たりにして、そこで何を思い、何を感じるのか。異国で出会う異文化。それが海外旅行の最大の魅力ではないでしょうか。
現地のベトナム人と同化する喜び
個人旅行者はメコンデルタ地方の各都市間は路線バスで往来することができます。英語はほとんど通じないので乗りこなすのは難しいですが、ベトナム語表記されているガイドブックを乗務員に見せれば、適当なところで降ろしてくれるでしょう。また、若者は英語ができる人も多いので、乗客に訊いてみるのも一つの方法。現地のベトナム人とささやかな交流を持つ貴重な機会にもなるでしょう。
ちなみに、バスターミナルに行けば長距離バスも発着しているので、カントーやチャウドックなど奥地へ観光した場合は、帰りは長距離バスでホーチミンに帰るのがいいでしょう。また、最西端のフーコック島まで行ったのであれば、帰りは空路で帰ることができます。また、カントーにも空港はあるのですが、こちらと直接結んでいるのは北部ハノイのみなので、ホーチミン旅行者は陸路で行くしか方法がないことも併せて覚えておいてください。
ホーチミンも満喫!
メコンデルタ地方で全日程を終えるのもいいですが、どうせならベトナム最大の都市ホーチミンも歩いておきたいところ。ホーチミンには雑貨店やスパが100以上建ち並ぶドンコイ通りエリアがあり、1日中外国人観光客で賑わっています。お洒落雑貨のショッピングもいいですし、あまり体験する機会がないスパの長時間コースを受けて、お姫様気分を堪能するのも女性にとっては喜びの一つ。
ホーチミン経由でメコンデルタ地方に入るのがベスト
バスでガタゴト揺られる旅も情緒があっていいものです。北部ハノイから飛行機を乗り継いでカントーから旅をスタートするのもいいですが、おすすめはホーチミンから。玄関口であるミトーまではバスで90分程度で行くことができます。さらにそこから各観光都市までは、路線バスを乗り継いで1時間程度です。リュックを背負ってバスに揺られながらメコンデルタの都市を周遊。ホーチミンに帰ってきたら、贅沢スパや高級ベトナム料理レストラン、5つ星ホテルのスカイバーなどを楽しみにするのも、メコンデルタ旅行とはギャップを感じて、また異なる魅力があります。
卒業旅行を計画している方は、是非ベトナムのメコンデルタ地方を選んでみてください。スパイスが効いた東南アジアらしい旅行を保証します。